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『ユマニチュード入門』

認知症ケアの新しい技法 Humanitude の紹介。相手を人として尊重するために、見つめ、話しかけ、触れ、立つことから始める。拍子抜けするほど単純なことだけれど、今の方法を変えて、実践に向かうことの難しさは想像に難くない。

転倒してはいけないので、過剰に保護し、結果寝たきりにしてしまう。
ケアの現場に限らない、どこにでも見られる景色だろう。

先回りして目先のリスクを徹底して排除してしまうために、本質的な目的が失われてしまう。「より良い健康状態を保つためには、転倒もそのなかで起こりうることのひとつである」(p.138)と、当事者も周囲の人々もマインドセットを切り替えることが必要だ。「転倒」を見守る覚悟がいるのだ。

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2016年04月16日 15:16に投稿されたエントリーのページです。

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