2014年11月9日(日)開催の、 仙台市の市民まちづくりフォーラムに参加した。
http://www.city.sendai.jp/shisei/1214813_1984.html
6つのテーマのテーブルが用意されていて、同時並行で進む。
私の役どころは、第6テーマ「地下鉄東西線沿線まちづくり」での「専門家」の役。 ほかにテーブルごとに「ファシリテータ」がつくという体勢。私たちのテーブルでは田中聡子さんがこの役にあたった。
参加者の選定は普通だと公募なのだろうが、「住民基本台帳から無作為に抽出し、参加依頼状を送付させていただいた市内にお住いの18歳以上の方、3,000名のうち、参加をご希望の方」という形。様々な世代の方々がバランスよく集まったという印象をもった。
この参加者制定方式とテーマごとの専門家の配置は今回からの新しい方法とのことだった。
「地下鉄東西線沿線まちづくり」について、市の施策についての説明のあと、私から議論のための問いかけを次のようにおこなった。
前提
東西線のシステムそのもの、駅や車両、サービスについての議論よりは、まちづくりの視点から、これまで公共交通のネットワークが弱かった土地に、新たに地下鉄駅が現れることのインパクトと価値を考えたい。
南北線がいわゆる通勤電車の性格が強かったのに対して、東西線はすでにそれぞれ都市としてのキャラクターの確立された場所をつなぎ合わせていくものだといえる。つまり、住宅と勤務地・商業地の往復という単純な利用像に留まらない、より高次で複合的な活用イメージを作り出せるはず。
問いかけ
- すでに知っている街があれば、そこがどんな場所か、他の皆さんに紹介してください。卸町は流通団地です、というようなステレオタイプの確認もあらためてしておきたいし、知る人ぞ知る穴場情報も知りたい。地域資源の掘り起こし。
- 駅のキャラを組み合わせたペア、セットを考えてみてください。ひとつひとつでは単純な役割の場所が、地下鉄でつながり人が容易に行き来することで生まれる、より高い価値はなんでしょうか。たとえば、寺町と沿岸被災地をつなぐ鎮魂法要とか、美術館と印刷団地の接続とか。南北線の駅も使ってください。
- そのペアリング、セットメニューを実際に動きださせ、動かし続けるための働きかけとして、どのようなことが可能でしょうか。役所に任せておいてもあてにならないので、市民が自ら関われるようなことがよい。役所はせめて邪魔をしない。あと1年の中で、どんな備えができるか。どうすれは「花火」で終わらせないで続けられるか。
9名の参加者の方々との議論で、仙台市の地下鉄がもたらす新結合のイメージとして、以下の三つを取り出すことができた。
スポーツの盛んな健康都市 : 国際センター駅に近い青葉山コートは軟式庭球コートとしては大規模で、泉コートと並んでテニスの盛んな都市。野球、サッカー、バスケット等プロスポーツも多く擁しており、そのホームスタジアムは地下鉄沿線にある。市民マラソンのコースどりなどにも地下鉄は活用できよう。
見どころの多い観光地 : 伊達の城下町としての歴史性、様々な文化施設、動物園と水族館(新設予定)などがつながる。
勉強熱心な学都 : 仙台には大学が多くある。東北大学はじめ多くが地下鉄沿線にある。また、博物館、美術館、文学館、科学館などの文教施設も沿線にあるから、総合学習や夏休みの宿題などは地下鉄を使ってこれら施設をネットワークとして活用することで、おもしろくやれそう。
地下鉄の乗車体験は、地味だけれどもその街の空気を如実に示すものだ。地下鉄に乗るたび、この街は、スポーツが盛んで、みどころが多く、みんなが楽しそうに学習しているんだな、と感じられたならば、その蓄積は、仙台市民のプライドを高めることにつながっていくだろう。
コメント (1)
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投稿者: 9v0RKHySC | 2015年08月27日 16:01
日時: 2015年08月27日 16:01