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『伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール』

良書。
すべての高校で教えるべき内容。

理系の研究者によってまとめられた、意図を正確に滑らかに伝達するための情報の視覚的構造化手法。目に障り意味がわかりにくい文書やスライドは、「デザイン」が悪いのだということがよく理解できる。

たとえば、レイアウトの5つの「法則」が提案されている。
1. 余白をとる
2. 揃える
3. グループ化する
4. 強弱をつける
5. 繰り返す

これらの原則にそってBefore/Afterも例示されている。
この「法則」を守るだけでも見違える書類になることがよくわかる。

著者の整理が行き届いているからこそなのだが、言われてみれば、ひとつひとつは簡単なことのように見える。むしろ,なぜ、こうした知見が最初からアプリケーションのデフォルトとして組み込まれていないのかが、謎だ。

著者の高橋佑磨さんには、せんだいスクール・オブ・デザインでレクチャをしていただいた。
PBL4コミュニケーション軸 #6オープンレクチャ/中間講評

この際は、実在する酷いデザインをたくさん紹介いただきつつ、初めは皆笑っているものの、だんだん他人事でなくなっていく感じが実に興味深かった。

本書のもととなった高橋さんらのウェブサイトはこちら。
「伝わるデザイン-研究発表のユニバーサルデザイン-」

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2014年09月21日 19:08に投稿されたエントリーのページです。

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