東北大学大学院講義
建築ITコミュニケーションデザイン論
2014年度
本江正茂 motoe@archi.toholu.ac.jp
年次・学期
- 東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻博士課程前期
- 水曜3限(13:00~14:30)
- 片平南キャンパス 通研2号館4階 430教室
講義の趣旨
建築とITコミュニケーションを統合的なひとつのデザインの問題として考える。
オフィス、学校、図書館などの建築空間の多くは、その内部で情報の授受を行うことが主要な役割であった。しかし、近年の情報技術の革新によって、建築空間と情報の関係は大きく変化した。これからの空間と情報のデザインを考えていくためには、両者の相互作用を根本的に見直す必要がある。両者は別々の分野ではなく、そのデザインにあたっては総合的に検討されなければならない。この講義では、テクノロジーのみならず、社会学、芸術、哲学、認知科学などの分野にも視野を広げ、空間と情報にかかわる諸理論と事例を展望する。
受講に当たっては、必ずしも予備知識は必要ない。履修後は、空間と情報の相互作用に関する常識的知識の一端を獲得することによって、両者を見渡した地点から、新たな問題を考えはじめられるようになることが期待される。
2014年度のスケジュール
- 4月9日 はじめに
- 4月16日 データの表象
- 4月23日 空間の表象
- 4月30日 (休講)
- 5月7日 身体と空間(1) 視覚
- 5月14日 身体と空間(2) 意味や価値は世界のどこにあるか?
- 5月21日 速度とスケール
- 5月28日 情報の反意語は何か
- 6月4日 情報化社会という神話
- 6月11日(休講)
- 6月18日 情報と都市
- 6月25日 建築とアーキテクチャ
- 7月2日 建築とコンピュータ
- 7月9日 デザインとイノベーション
- 7月16日 (休講)
- 7月23日 デザインとワークプレイス 各回のハンドアウトは上記のリンクからダウンロードできます。
期末レポート課題
本レポートの内容をもって成績評価を行うので、単位取得を希望する学生は必ず期限までに提出すること。
課題
- 講義で扱ったトピックのうち,もっとも関心をもったものをひとつ挙げ,
- そのトピックに関わる具体的な事例として,実在する人工物やシステム――建築,プロダクト,各種サービス、テクノロジーなど――を3つ以上、図版を用いて提示しながら,
- それら人工物やシステムが,人々のコミュニケーションにもたらす/もたらした影響について論ぜよ。
採点基準
- 採点にあたっては,全体の議論の論理的整合性および着眼点の独創性を重視する。
- いわゆる「コピペ」であることが発覚した場合は無条件で不可とする。
体裁等
- emailに添付して下記アドレスへ送付する。
- メールの件名:aitcd-学生証番号
- ファイルフォーマットはPDF。
- 添付ファイルのタイトル:aitcd-学生証番号.pdf
- 例 aitcd-5ITM0923.pdf
- 字数制限はないが、ファイルサイズはなるべく10MB以内に圧縮すること。
- English is acceptable.
締切と提出方法
- 送付先アドレス motoe2@gmail.com
- 2014年8月8日(金)消印(送信タイムスタンプ)有効