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『都市のあこがれ』

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"都市のあこがれ―東京大学槇文彦研究室のその後とこれから" (鹿島出版会)

この本は、1979年から1989年にかけて東大建築学科の槇文彦研究室に在籍していた学生たちが、その経験から20年を経て、それぞれにどこでどのように戦っているか、をまとめたものである。ゼブルージュのフェリーターミナルのコンペにふれた拙稿「王妃の出帆、星座の経緯」も含め、34編のエッセイと、3人の歴代助手:栗生明、大野秀敏、小嶋一浩によるコラム、そして槇文彦によるあとがきがおさめられている。

青春時代に同じ釜の飯を食った仲間の感傷的な文集…というわけではない。むしろ、巻頭の「本書について」で池田靖史がいう「改めて距離を測り直した決意表明」というのが、自分でも書いてみて、感じたところに近い。他のエッセイを読んでもそう思う。

槇研での議論は、モノポリーばっかりやっていた気もするから多分に美化されているんだろうが、率直に自由で真摯だった。20年たって、自身の研究室を運営するようになって、同じような空気にできたらよいなといつも思っているけれども、どうだろうかな。あんまり自信はない。

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2009年10月21日 18:07に投稿されたエントリーのページです。

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