2009年7月18日に、仙台市内のエルパーク仙台にて開かれた、都市環境デザイン会議(JUDI)のシンポジウム「獲得される「パブリック空間」——芸術文化活動が造る新たな都市環境」にて、基調講演をしました。
http://www.judi.gr.jp/event/2009/0718seminar.pdf
演題は「芸術文化活動が生み出す「場」のポテンシャル」。
卸町のまちづくり活動を始めるにあたり、いきなり「人が住まう街」へと再開発をはじめるのではなく、まずは「人に愛され、人が集まる街」になるために、様々な芸術文化活動からはじめていったという事例の紹介。それから先日参加したモンペリエの中庭開放イベントの模様の紹介。
こうした芸術文化活動は、見慣れたはずの人々の、環境の、そして自分の見知らぬ顔を発見する契機であって、旅人の眼で世界を見直すことになるんじゃないか、というような話。持ち時間を超過してご迷惑をおかけしました。
つづくトークセッションは、仙台の公共空間で芸術文化活動を実践している方々のお話。仙台フィルハーモニー管弦楽団専務理事の大澤隆夫さん、定禅寺ストリートジャズフェスティバルの米竹隆さん、せんだい演劇工房10-BOXの八巻寿文さん、みやぎダンスの定行俊彰さん、そしてコーディネーターは宮城大学の永松栄先生。実践の現場の個別具体的な実感と、ついメタな視点にたって多様な可能性を提供しようとする環境デザインとの乖離が問題になっていた。