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2009年10月 アーカイブ

2009年10月19日

ハウスレクチャ 速水健朗さん 2009年11月6日

11月のハウスレクチャのお知らせです。
ゲストはライターの速水健朗さん。
コミュニケーションに悩める若者必聴。

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ハウスレクチャ
ゲスト:速水健朗(フリーランスライター/編集者)
主な著書:『自分探しが止まらない』(ソフトバンク新書)、『ケータイ小説的。』(原書房)、など
コーディネーター:五十嵐太郎/東北大学
期日:11月6日[金]18:30開場 19:00開演
場所:仙台市卸町3-3-16 阿部仁史アトリエ
参加費:1000円
申込み:houselecture@gmail.com(名前、所属を明記の上)
〆切り:11月2日[月]定員50名 先着順
問合せ:09037574826(阿部篤/東北大学)
主催:東北大学都市建築デザイン学講座+阿部仁史アトリエ
協力:協同組合仙台卸商センター
(車、バイクで来場の際は卸商センター共同配送センター脇の臨時駐車場・駐輪場を利用)

2009年10月20日

日本オフィス学会誌第2号に

以下の論文および技術報告が掲載されました。ご笑覧たまわれば幸いです。

池田晃一, 本間茂樹, 後信和, 本江正茂: グループワークにおける身体移動及び発話の活発さと作業評価に関する考察——創造的なグループワークに関する研究(その2), 日本オフィス学会誌 vol.1, no.2, pp.49-58, 2009.9

堀田竜士, 池田晃一, 本江正茂: 動画像での個人作業環境モニタリングによる作業者の行動特性に影響する環境要因の抽出——モニタリングシステムおよび二次元データのヴィジュアライズ手法の開発, 日本オフィス学会誌 vol.1, no.2, pp.59-63, 2009.9

日本オフィス学会

2009年10月21日

『都市のあこがれ』

が刊行されました。

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"都市のあこがれ―東京大学槇文彦研究室のその後とこれから" (鹿島出版会)

この本は、1979年から1989年にかけて東大建築学科の槇文彦研究室に在籍していた学生たちが、その経験から20年を経て、それぞれにどこでどのように戦っているか、をまとめたものである。ゼブルージュのフェリーターミナルのコンペにふれた拙稿「王妃の出帆、星座の経緯」も含め、34編のエッセイと、3人の歴代助手:栗生明、大野秀敏、小嶋一浩によるコラム、そして槇文彦によるあとがきがおさめられている。

青春時代に同じ釜の飯を食った仲間の感傷的な文集…というわけではない。むしろ、巻頭の「本書について」で池田靖史がいう「改めて距離を測り直した決意表明」というのが、自分でも書いてみて、感じたところに近い。他のエッセイを読んでもそう思う。

槇研での議論は、モノポリーばっかりやっていた気もするから多分に美化されているんだろうが、率直に自由で真摯だった。20年たって、自身の研究室を運営するようになって、同じような空気にできたらよいなといつも思っているけれども、どうだろうかな。あんまり自信はない。

2009年10月23日

『自分をいかして生きる』

を読む。
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"自分をいかして生きる" (西村佳哲)

西村さんらしい、とても柔らかい言葉で書かれているけど、指摘していることはやさしくない。
いわゆる成功ノウハウ本や自分探し応援本を期待して読むとかえって辛いにちがいない。

がんばって奴隷頭になったとして、でもそれって奴隷のままですよね?
…みたいなことをいう。微笑みながら、冷酷に。
ほとんどニーチェだ。

凡百の成功ノウハウ本のなんとなく卑屈な感じは、奴隷に奴隷頭になる方法を教えようとしているからなのだなと気付く。

ネタバレになるけど終わりのほうにあるように、本書のタイトルは反対を考えるとよくわかる。
つまり、「自分をころして生きる」の反対。

自由と誇りについて考えている。
ラジカルでストレートな問が続く。
したり顔の利いた風な答えでは満足しない。
答えのようにみえるものをこそ、いぶかしむ。
矛盾を引き受けられるようになることが成熟である、なんて言わない。
素直すぎるのでかえって遠回りしてしまう。
保護されてプヨプヨと腫れ上がってしまった尊大な自意識からは遠く遠く離れた、冬の広葉樹のような固くてキュッとした自意識のありかた。

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