うちの子供が通っていた近所の幼稚園の行事にでかけて見つけた、混雑する今日だけは、すべり台を使わせないようにするためのサイン。
いい加減な貼り紙じゃなくて、ちゃんとデザインした画面を印刷したビニールのシートで、ガムテープでベタベタ貼るのではなく、ぶつかってもケガしないように金具のディテールを仕上げたゴムのヒモで留めてある。
この大きさの幕がこの位置にあると、小さい子供はすべり台に登ることができなくなる。そして、「使用禁止」ではなく「きょうはつかえません。」と書いてある。
小さい子供には環境管理型の権力を行使し、この幕をまたぎ越えられるほどの大きな子には明瞭なメッセージで規律の遵守を促している。
誰に何をしないでもらいたいのか、どうすればそれが実質的な効果を発揮するのか、良く考えられている。そこらにいっぱいある、責任逃れのためだけの警告表示とはまったく違う、デザインの仕事だ。