を読む。
"知的創造の現場―プロジェクトハウスが組織と人を変革する" (Thomas J. Allen, Gunter W. Henn)
原著はこれ。
とにかく、出会わせろ! ということなのだった。
あえてさせる遠回りなど、「一見すると入居者にとって不便で非効率的と思われる仕組みが、実際には効率をアップさせている場合がある」とき、これを「有益な不便 functional inconvenience」と呼ぶのだそうだ(p.97)。時間がたてばいずれわかるという教育的啓蒙的な問題として考えることもできるが、ワーカー本人には不便でも経営者には有益だ、という階級的な問題と考えることもできる。経営のコントロールがゆるいと、なし崩し的にワーカーの目先の便利さ一辺倒へと滑り込んでいくことだろう。
たくさんの調査データ、実験データが提示されている。どうやって調べたのか、定義はどうなっているのか。もとの研究にさかのぼってちゃんと読まねばならぬな。