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チャールトン・ヘストン

が亡くなった。

代表作はあれこれ紹介されているが、私にとっては断然『華麗なる激情』のミケランジェロなのである。


キャロル・リード『華麗なる激情 スタジオ・クラシック・シリーズ』


「華麗なる激情」は、ルネサンスの巨匠ミケランジェロが教皇ユリウス2世の命を受けてシスティーナ礼拝堂の天井画を完成するまでの物語である。

芸術家のクリエイションのプロセスが、神秘的なものとしてではなく、コストや人事、責任分担などをめぐるトラブルを克服しながらファシリティの価値を高めるミッションを達成していく実践的プロセスとして、克明に描かれている。つまり、これはクライアントである教皇ユリウス2世と、コントラクターであるミケランジェロが、システィーナ礼拝堂天井画制作というプロジェクトをいかに成功させるかという、ファシリティマネジメントの物語なのである。

メディチ家の人々や、取り澄ましたイヤミな建築家ブラマンテ、世渡り上手でスマートな美男子ラファエロなども登場し、プロジェクト遂行という視点で世紀の天井画制作の舞台裏が描かれる。

この映画をFMの映画として見るという見方は、JFMAの上ノ畑さんから教えてもらった。そして、宮城大学でやっていたFMの授業の中で毎年見てきた映画なのだ。私にとって、一番多く繰り返して見た映画かもしれない。当時の授業で使っていたハンドアウトは、これだ。当時はDVDが入手できず、アメリカで買ってきた英語版のVHSで再生していた。

チャールトン・ヘストンといえばもうひとつ、



リチャード・フライシャー『ソイレント・グリーン 特別版』

も忘れ難いが、それはまた別の話。

ご冥福をお祈りいたします。

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2008年04月07日 15:37に投稿されたエントリーのページです。

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