「3Dモデルの中をCurlで歩いてみよう」
という連載がはじまった。
初回はGoogleSketchUpの紹介。
Curlはプログラミング言語の名前。それにつけてもおやつは…の「カール」のカールだ。
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という連載がはじまった。
初回はGoogleSketchUpの紹介。
Curlはプログラミング言語の名前。それにつけてもおやつは…の「カール」のカールだ。
神田で、HEAD研究会の2C LIFE部会のためのワークショップでファシリテータをやった。
日本の建築部品流通を考えるというテーマ。
KPT法を使った。
Keep, Problem, Tryの3ステップで、弁証法的にブレストをやる方法。
Keep: 現状を今後もキープすべきよい点をあげる。
Problem: 現状でプロブレムを引き起こしている点をあげる。
Try: これからトライすべき点をあげる。
慣れていないと、つい問題点を指摘してしまうのだが、今はキープの時間だからとにかくよいところを探してください、ポジティブな言い方を考えてくださいと言い続けていると、だんだん言えるようになってくる。
おもしろいのは、ひとしきりキープすべき点を誉め続けたあとだと、次のプロブレムが出にくくなることだ。キープを裏返すとプロブレムになるはずなのだが、どうも勝手が違うようなのだった。
二組でやったが、結構違う話がでたのはよかった。
建築部品問屋が、ファイナンス、物流、クレーム等の情報など様々な点においてバッファとして機能しているという話はおもしろかった。それは美質でもあり軛でもあるのだ。
薬品メーカーが公開している副作用データベースにあたるものが、建築でもできるといいのだが。
# KPT法など、ワークショップのためのフレームワークについては、"ワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくり(ファシリテーション・スキルズ)" (堀 公俊, 加藤 彰)などが参考になる。
SU 7が来てる。
12月の2年生むけのデジタルデザインスタジオは、こっちを使うか?
3D warehouseとの連携強化はむしろトラブルのもとだし、写真テクスチャの編集まではいかないだろうし、ダイナミックなコンポーネント(ドアの開け閉めとか、はしごの段数自動調整とか)は面白いがな。
日本語ページからだとv.6しか見えない。言語をいったんEnglishにしてからホームにもどり、ダウンロードページにいくべし。
[From Google SketchUp]
を読む。
とても面白く読んだ。
普遍語と現地語と国語。〈叡知を求める人々〉が〈読まれるべき言葉〉を連鎖させ人類の叡知を蓄積させることによって学問は成立する。そのための言葉が〈普遍語〉である。ポーランドのコペルニクスの発見を、イタリアのガリレオが確証し、ドイツのケプラーが擁護し、イギリスのニュートンが証明を与える。彼らはみなラテン語で書いた。今は英語で書かれる。
西洋ではない日本において、はやばやと日本語が国語として成立し、日本語で書かれた近代文学が世界の中でも例外的な豊かさをもちえたのはなぜだったのか。英語が普遍語となった今、英語教育と日本語教育はどのようになされるべきか。
ちょうど、大学で国際建築ワークショップをやっているところであり、英語で協働作業をやることの難しさばかりが立ちはだかって思考の密度が上げられないのなら、少なくとも日本ステージは日本語でやるほうがいいのではないか、などと考えていたところだったので、水村の議論は、切実に感じられるものだった。
もっとも純粋な普遍語としての数学についての言及(p.123)がある。建築は同じような意味で、普遍語としての性格をある程度はもっているといえるだろう。しかし、日本の「木造在来」(すごい言葉だ)のような〈現地語〉による建築が、しかし世界各地に存在しており、統一的なビルディング・インフォメーション・モデルのフォーマットの構想は、どこかユートピア的なトーンを帯びてしまう。現地語でしか記述しようのないディテールを、どうすくい取ればいいのか。これら三語のギャップの問題として見直すことができる。
さて、この本は、当の国際建築ワークショップのために成田からバルセロナに向かう機中で読んだ。
途中、KLMをアムステルダムのスキポール空港で乗り換える。
スキポール空港の案内サインには、〈現地語〉であり〈国語〉であるはずのオランダ語の記載はない。英語だけである。英語しか書いてないので、ひとつひとつの文字が大きく、余白のたっぷりとられたサインになっている。
この「英語だけでいいじゃん」という方針は徹底されていて、カフェのメニューなども英語しかないし、企業の広告もオランダ語のものはほとんどない。アナウンスもほとんど英語だけ。今いる席から見渡す限り、オランダ語は消火栓に書かれた警告だけだ。そのことがとてもすっきりとした記号環境をつくり出していて、ガチャガチャした多国語表示が当然となっている他の空港とはまったく違う、独特の表情をスキポール空港にもたらしている。
このあと、スペイン語とカタルーニャ語と英語が列記されているバルセロナ空港に着いてみてあらためてそう思う。同じアルファベットの似て非なる三語列記には、日本の、漢字仮名交じりとアルファベットと略体字とハングルの列記ともまた違う煩さがある。
国際空港は〈普遍語〉の空間なのだ、という開き直りがもたらすスキポール空港の爽やかさ。それへの共感と、同時に感じる疎外感。
これからしばらく、〈普遍語〉でギクシャクとコミュニケーションを取る日が続く。
2008年11月21日、22日に慶応義塾大学矢上キャンパスで開催されたデザインシンポジウム2008に参加した。日本デザイン学会(幹事学会),日本機械学会,日本設計工学会,日本建築学会,精密工学会,人工知能学会の共催によって隔年開催されている設計方法一般についての研究シンポジウムである。本江が建築学会の設計方法小委員会に参加していることから、このシンポジウムには3回続けて出ている。
今回は、研究室からは、以下の5本の発表を行った。いずれもこれから修論、卒論としてまとめられる予定のもの。
池田晃一,後信和,本江正茂「グループワークにおけるワーカー活発度と創造性の研究(その1)――平面図画像作成システムと活発度の測定」
後信和,池田晃一,本江正茂「グループワークにおけるワーカー活発度と創造性の研究(その2)――活発度分類と知的生産性に関する考察」
須藤春香,本江正茂「場所への関わり方とその捉え方に関する研究――性別・立場・滞在歴の違いによって撮影する写真はどう違うか」
植木貞彦,本江正茂「データの表象から見る知的創造活動の研究――実作業に基づく知的生産性に関する考察」
堀田竜士,池田晃一,本江正茂「動画像による作業環境とユーザ行動に関する比較研究――就業者の行動特性に影響する環境要素の分析」
また、建築学会の設計方法小委員会での議論をまとめた下記論文も発表した。
近藤伸亮、山田哲弥、本江正茂、「関係性のデザイン実践のためのパターン言語構築をめざして」
7回めとなる国際建築ワークショップ。
今回はバルセロナです。
作業会場となるのは、La Nau Inavowという文化施設に隣接する元工場の空間の三階ギャラリー。
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欧州全体の寒波のため、地中海に面したバルセロナも異例の寒さです。
雪のため、スキポール空港で足止めをくった仙台の学生たちも無事到着。
二週間の集中日程で、日仏豪西4カ国7大学による国際共同製作がはじまります。
石油の亡くなる時代を見越して、バルセロナの工業地域再開発地区である、22@地区にむけて提案をまとめます。