「青木淳と建築を考える」
というスタジオが、神戸芸術工科大学ではじまる。
なんと、他大学からもエントリーできる。
オープンスタジオ。そう言うのは簡単だけど実施は簡単じゃありません。
おれが学生ならきっとやる。
エントリーは9月末まで。
追記:
神戸芸工というと、早川紀朱さんが助手のはず。
このプログラムにも関わってるのでしょうか?
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というスタジオが、神戸芸術工科大学ではじまる。
なんと、他大学からもエントリーできる。
オープンスタジオ。そう言うのは簡単だけど実施は簡単じゃありません。
おれが学生ならきっとやる。
エントリーは9月末まで。
追記:
神戸芸工というと、早川紀朱さんが助手のはず。
このプログラムにも関わってるのでしょうか?
を読む。
立川談春、前座時代のエッセー。
『落語は人間の業の肯定』と、師匠の談志は言う。どんな芸能も多くの場合、テーマは「為せば成る」である。努力はきっと報われるからがんばれ、というメッセージがある。忠臣蔵なら四十七士が主人公である。しかし、赤穂藩には300人からの家来がいた。250人は敵討ちにいかなかった。称賛される四十七士の影で、理由のいかんを問わず、逃げた250人は辛い思いをしたであろう。
落語はね、この逃げちゃった奴等が主人公なんだ。人間は寝ちゃいけない状況でも、眠きゃ寝る。酒を飲んじゃいけないと、わかっていてもつい飲んじゃう。夏休みの宿題は計画的にやったほうが後で楽だとわかっていても、そうはいかない。八月末になって家族中が慌てだす。それを認めてやるのが落語だ。(p.13)
これを聞いて、中学生の談春は談志に魅せられる。
もちろん、それで自分がそうしていたのでは落語家にはなれない。
教えることと学ぶことについて示唆に富む内容……などというとあんまり硬いし、素直にゲラゲラ笑ったりしんみりしたりしながら読めばいいのだけれども、文体の軽さから読みはじめに想像したのよりもずっと、読むのに時間がかかる本だった。
機会を作って、立川談春をきかなければと思っている。
東北大の建築の院生たちのグループが、下記のとおりインスタレーションをやるとのこと。
ぜひお運びください。
●
□インスタレーション2008 夏「妖怪ぷちぷちの巻」
ぷちぷちは軽量で安価な梱包材として日常生活に大変なじみ深い素材です.
その一方で光を透過,規則的なパターンを持つなど,その素材ならではの面白い要素があります.
本展ではこのぷちぷちの特性を最大限生かしながら空間をつくる素材としての可能性の発見をめざします.
会期:2008 年8 月23 日(土)-29(金) 11:00-18:00 入場無料
会場:ギャラリーDIVA
(神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-12-3 第7松美ビル203 http://www.g-diva.com)
最寄り駅:田園都市線「たまプラーザ駅」徒歩5分
企画者:yokai DESIGN(代表/石鍋 羅馬)
http://yokai.exblog.jp/
yokai_design@excite.co.jp
に出てきた。会場はANAインターコンチネンタルホテル東京。日建設計マネジメントソリューションズのグループ内での位置づけが変更されて、新しい仕組みになったことを記念しての会合であった。
まず、15000坪、4200人という、巨大な本店集約移転プロジェクトを実行された大和証券グループの阪上光さんの、なにより大切なのは体制作りと基本設計という非常に実践的なお話。刀狩りならぬ文房具狩りを行って、フロアに文房具を集中して供給するコーナーを設置し、ペンや紙を求めてくるワーカーどうしの出会いの場を形成したという(全体でみればコネタだけれど)エピソードがおもしろかった。カフェや郵便物というのは良く聞くけれど、文房具もそうなのだな。
ついで、私は「オフィスという大雑把な言葉では複雑で多様な情報生産の現場の諸相をとらえきれないのだとすれば?」という、長々としたバロック時代のような演題で30分ほど話す。
おおむね、以前建築雑誌2007年2月号に書いた記事「オフィスからワークプレイスへ」のプロット。オフィスの語源、ファクトリーに対するものとしてのオフィス、その弁別の強化のありようをチャップリンの『モダン・タイムス』に確かめた後、オフィスをさらに細分化する概念としてのワークプレイスについて。しかし、その細分化精緻化の方向性は決して唯一のものではないはず。フーコーの『言葉と物』に引かれたことで知られる「シナの動物の分類」を引用しつつ、オルタナティブなオフィス再分類の可能性があるのではないか。演題の問いに解答はないが、解答へ至る方法はラジカルに考えることより他にはない、というような話をする。そこそこ喜んでいただけたようでよかった。
日建設計といえば日本を代表する組織的な建築設計事務所であり、掲題の会社もそのグループ企業なのであるが、その日建設計にあっても、ハードな建築設計に限らず、このようなオフィスのマネジメント部門が成長・強化されつつあるのだそうで、これらが建築教育の再編成にとっても重要な視点になってきていることをあらためて感じた。
初日。明日は面接。
ううむ。
を見てきた。 先の記事で紹介したもの。最終日。
インスタレーションの素材は、梱包養生材の、いわゆる「ぷちぷち」。
二枚のぷちぷちをずらして重ねることで生じるモアレ模様を見せる間仕切り、巻いたり積んだりしたベンチやテーブル、USBカメラで撮影した会場の様子をリアルタイムでぷちぷちのパターンに加工するフィルターを通して投影する映像、制作過程を示すモノクロの写真、などで空間が構成されている。
ぷちぷちはフィルターなのだ、とあらためて気付かされた。半透明でむこうが透けて見える光学的なフィルターとしての性格と、本来の機能である衝撃を吸収する力学的なフィルターとしての性格とが、同時に顕現するような使い方があるといいのだろう。
オリジナルTシャツの展示のされかたや、家具にスナップ写真が埋め込まれているところ、あちこちに置かれた花の鉢、透けて見えるバックヤードが片付けられてないままになっているところなど見ると、インスタレーションとして強度のある空間を構成しようというよりは、ぷちぷちを使った様々なアイデアを並べて見せるショールームのような感じを狙っているようだった。いかにも東急サバービアらしい駅前を抜けて少しいったところのマンションの2階、普通の住宅とおだやかに同居するギャラリーに設置されているには、ふさわしい構えなのかもしれない。
東北大学のギャラリートンチクでも展示をしたい、と話していた。
アイデアをしぼりこんで、光や色のコントロールを厳しく行い、人が居合わせることでおきる出来事に注目して再構成すると、面白くなるかもしれない。
ぷちぷちパターンに加工されて投影される映像と、ぷちぷち越しに見えるシルエットが併置されている様子がおもしろかった。ねらってこうなっているわけではなく、たまたまそう見えた、ということだけれども。