京都工芸繊維大学での講義3回目。最終回
オフィスに求められる様々な機能について、オフィスとは違う分野でその行為について非常に深く追究し実践している人に取材して、その方法を引き出し、その知見をもって極端に機能的なオフィスのエレメントを再設計してみようという課題。
ブレスト、突撃取材の成果をうけて、デザインの提案。
- PCの作業環境の写真を定期的に撮影するシステム
- 扇型のスケッチブック。描いたら丸めて円錐にして、カードのシャッフルとはまた異なる作法で動かせる。
- 小規模デザイン事務所やインハウスデザイナーのためのインキュベーション施設
- ランチミーティングを情報化するテーブルとマグ
- オフィスの中に「土手」をつくる
- 好みの読み物、音楽、光の状態を自動でセットしてくれる休憩スペース
それぞれに面白いところはあるものの、オフィスのありようを十分に異化することができず、まずは無難な感じのものにおさまってしまった感じで、少々ものたらない印象が残った。
ディテールに踏み込んで考えないと、インパクトのある提案は難しいよなあと思う。これは必ずしもディテールまで作り込んで提案せよ、ということではない。そのアイテムが使われる状況を十分具体的に隅々まで想像することができているかどうかという、想像力の問題だ。
中間チェックもできない進行であったので、限界はあったものと思う。さらなる工夫が必要だと反省しているところ。
みなさん、ごくろうさまでした。