ブラウンフィールドに介入するデザイン
成長時代の近代日本の建築は,更地=グリーンフィールドへの新築というイメージを前提としてきた。しかし,人口減少期をむかえて既存住戸数が総世帯数をはるかに上回る都市化がすすんだ今日にあっては,すべての建築行為は,すでにそこにある建造環境=ブラウンフィールドへの介入としてイメージされなおさなくてはならない。この講義では,ラジカルな建築用途転用の事例等を通じて,ブラウンフィールドへ介入するデザインのありかたについて検討する。
ブラウンフィールドの転用は,人々に世界の変容を告げる。
既存の文脈を利用/逆利用して,場所の新たな価値をつくりだす。