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久々のモノポリー

卒業式のあとの謝恩会で卒業生から記念品をいただいた。開けてみるとモノポリーであった。

あら懐かしやと家に帰って子供たちにルールを説明し,さっそく私(40),長男(11),次男(6)の三人でゲームを始める。

次男は字がまだまともに書けないが,たし算や引き算はできるので,なんとかやってはいけるものの,戦略を考えるまではいかず,早々に破産。

4社を独占し鉄道王となった長男に対し,私は青の最高級地区と燈の刑務所帰り狙い撃ち中級地区を激しく開発して対抗。当初調子よくキャッシュをまわしていた長男だったが,骰子に見放されたのか,私が仕掛けた青の最高級ホテルの罠に二度も嵌まり込んで急速に没落。私は大人げなくも容赦なく勝利をものにしたのだった。

かれこれ20年近く前の話になるが,私が大学の4年生のころに研究室でモノポリーが大いに流行した。日本版や香港版など様々なバージョンのモノポリーが集められ,それぞれ××地所だのリアルエステート○○だのと勝手に名乗り,家を建てるたびに設計は△△に依頼するぜなどといいながら,先輩たちと相当熱中してやった。モノポリー熱が高じて本物の不動産会社に就職した先輩もいた。バブルの時代だった。

中盤まで調子よく浮かれていたのに一気に凋落して破産に追い込まれていく長男は,みるみる表情がこわばり,終いには泣き出してしまった。

恐ろしかったに違いない。この不動産取引のゲームが「独り占め」という名を持つその理由を目の当たりにしたのだから。

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2007年03月21日 01:08に投稿されたエントリーのページです。

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