8名が本江スタジオを履修することとなった。全員男子。
製図室の一番奥が我々のスタジオのエリア。くじ引きで2名ペアを4組つくり,4つの駅を割り振る。敷地調査はグループで行うが,建築の企画と設計は個人で行う。
現地調査で何を見てくるべきか,どんな道具を持っていけばいいか,現地の人と話をするにはどうすればいいかなどなどの現地調査心得を話しあった上で,1/5000の地図,土地利用現況図,建物用途現況図をペアでにらんで,現地調査の必須ポイントを20分でリストアップ,発表。
周囲の住宅地との関係を調べますなんてというけどさ,そんな抽象度の高い「関係」なんてものを直接測定したり観察したりことはできないじゃん,具体的には何を見るつもりなのよ。住民の所得レベルを調べるなんてことは簡単にはできまい,ガレージのクルマを見るぐらいだろ,とか,しかしクルマと所得の相関ってホントはどのくらいあるのかねえ,とか。
そのあと,その場でスケジュール立案。
最終講評会が8月1日。ケツから順に作業時間をとってガントチャート風のものを描いてみる。今まで課題のために工程表を書いたことはないという。とにかく書かせてみると,見事なウォーターフォールで調査…企画…設計…プレゼン…などと続くのだが,そうはいかないから今まで間に合わなかったンである。何まわしもするんだよ。7月下旬はテストだし,そんなにパラレルで作業できないぜ,などなど。
抽象的なプロジェクトを具体的に実行可能なタスク群に分解して順序だてるというスケジュール立案のプロセスと,現地調査の目標を具体的で測定可能な調査項目群に分解して一覧するという調査計画立案プロセスとは,まったく同じことをやってますね。
で,来週,現地調査結果発表会。