を読む。
「建築のメイキングマガジン」というサブタイトルには偽りはなく,おもしろい仕事を続けている建築家たちの働いている環境,使っている道具,考えるプロセスを丁寧に紹介している。
テキストは,対象の建築家をヒロイックに扱うのか等身大の人間として扱うのかを決めかねているようなためらいがあって少々ぶれる印象があったが,写真,とくに作業場の写真は汲めど尽きない魅力がある。被写界深度を浅くしてボケとともにおしゃれ小物を撮影したような写真よりは,ないでもない室内の写真の,コートや傘の掛け方,CDのちらかり方,イスのばらつき方なんかがおもしろい。
映画のDVDを買って,つい本編よりも特典映像のメイキングを熱心に見てしまうような人には堪えられないだろう。
学生たちの短い論考を集めた Table of Youth もおもしろい企画。定期的に開催された勉強会の成果のようだが,ブログの時代に,こうした企画が持続していくためには,このような個別の論考もさることながら,討議の内容そのものを読んでみたいと思われた。
次号にも期待したい。予告がないけど。
コメント (1)
どうも。こんばんは。おもしろく建築ノート買わせていただきました。仙台メディアテークは実際いけなかったのですが、私の師匠が審査員として掲載していることによりいっそうびっくりいたしました。これからも応援しております。
投稿者: urban+ | 2006年04月28日 21:18
日時: 2006年04月28日 21:18