を読む。ちょっと前なら「知的生産の技術」と呼ばれていたような話。
田口 元, 安藤 幸央, 平林 純, 角 征典, 和田 卓人, 金子 順, 角谷 信太郎,『Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~』技術評論社,2006
そもそも「hack(ハック)」とは,プログラマが自分の仕事を片付けるために書いている,自分だけの小さなプログラムのことです。もともとは技術用語ですが,それを仕事や生活全般に広げた「自分だけのやり方」が広く lifehacks と呼ばれるようになったようです。(p.3)
GTD, Google, プレゼン,マインドマップ,情報整理,文房具,勉強会……と,少々とっちらかった印象なんだけれども,いずれもなかなか面白い。ただlifehacks的態度,つまり行動を一般的に概念化して方法論的に考えるという姿勢にいくらかでも親しんでいないと取っ付きにくいかもしれない。
GTDのことも端的な形で紹介されていて,これまで敬して遠ざけてきたのだが,いっちょやってみるかという気になった。「知識社会では,仕事の終わりがどんどんあいまいになってきて」おり,このことがいつまでもまだやることが残っていると感じさせ,働き手にストレスをもたらしているという指摘には膝を打った。
「勉強会のススメ」も非常に具体的で,よい記事。副題の「対話を促進する学び場の運営ノウハウ」をいたずらにややこしい言い方でいうと「場所へのコミットメントを支援する情報技術の使い方」ということになるかもしれません。
MIND HACKS,LIFE HACKS ときたら,次に我々が考えるべきは PLACE HACKS だろうなあ。『プロジェクト・ブック』は PROJECT HACKS だしな。
todoに
□GTD
と書く不思議