会員サポート > 「ワープロ・パソコン通信」サービスの終了について:@nifty
NiIFTY-Serveがパソコン通信のサービスを終了。インターネットサービスの@niftyだけになる。日経mixやPC-VANがなくなっていくなか,NIFTYは残っていたが,とうとう3月末で終了した。
ネットのいろんなことはみんなNIFTYで学んだ。
ちょっとセンチメンタルな気持ち。
狭帯域従量課金時代。
電話代が安い深夜,クンロクやニーパッパのモデムでピーゴロゴロと,とにかく差分をダウンロードして,接続を切ってから読んでいく。Macには,ComNiftyとか茄子とか絶妙に特化されたフリーソフトがあって,とても使いやすかった。
膨大な書き込みの資産は失われるのかな。だとすると残念。
パソコン通信では,ネット用の言葉遣いがたくさん開発されていった。作者によって自らタイプされ,プリントされず画面で横書きで読まれた言葉。輻輳するトピックを束ねつつほぐし連なる不特定のコミュニティによる言葉。
将来の日本語研究ににおいて,fjとパソ通とテキスト系サイトと2chとブログと,短い時間に急速にネットの書き言葉が増殖していった言葉の広がりを,いつかなんらかの力技で分析することができるようになるだろう。そのときNIFTY-Serveのログは重要な資料になるのではないか。
公開しつづけることは難しくとも,封印して将来のためにどこかに埋めておいたらいいのではないか。ネットにも遺跡が必要なのだ。