ITmediaニュース:SNS化で復活した自治体サイト「ごろっとやっちろ」 (2/2):
「掲示板サイトだと、ログインしたときに見えるのは掲示板という公共の場所。書き込みへのハードルは高くなってしまいます。でもマイページや日記なら、誰にも気兼ねせず、好きなように書き換えられます」——前者だったごろっとやっちろを、後者のmixi型——SNSに変えようと決めた。「場所中心から人中心に変えようと思いました」
ただ、地域の人と交流したいだけなら、既に250万人以上の会員を集めている「mixi」の地域別コミュニティーで十分ではないか、という意見もある。
開発した小林さんは「インターネットは広すぎる」と指摘し、今後は地域などをベースにした「ネットのクラスタ化」が進むと見る。
トップダウンで導入され死屍累々となった死亡GISへの反省を受けて立ち上がろうとしている地域SNSは,GISをベースにすすむデータベースのマッシュアップと連携しながら成長する可能性があると思う。オンラインで流通しうる形式知と,環境に潜む暗黙知とを接続するのが「場所」だってことだろう。
トップダウンでもボトムアップでも,コミュニケーションサイトの運営は「亭主」の力量次第だから,簡単に一般化できないとも思われる。