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2006年10月 アーカイブ

2006年10月02日

携帯型立体表示システム

この間のシャープのトリプルビュー液晶と似てる。同じか?

報道発表資料 : 携帯型立体表示システムを開発 | お知らせ | NTTドコモ:
本システムは、レンチキュラーレンズ1付き液晶ディスプレイに搭載したカメラなどを用いてユーザーの見ている方向を推定し、その視線にあわせた画像をリアルタイムに作成し、ディスプレイに表示することで立体映像が見える範囲を拡大できる画像表示システムです。 本システムを利用することで、三次元のコンピュータグラフィックス(CG)コンテンツなどを、3D用眼鏡を使用しなくても、水平方向60度、垂直方向30度の範囲であればどの方向からでも立体映像として見ることが可能となります。

微妙な2画面にして,立体視させるという作戦。カメラで右目と左目の位置を測定して,それぞれの目の位置に合わせた画像を生成するという仕組み。画面と目玉の相対的な位置関係を取り続けるわけで,画面のほうを動かしても立体視できそうですな。

主にビデオ通話用ということのようだけど,このシステムに送る映像をつくるためには,送信側にもカメラが二つあるほうがいいよね。すると画面の上にカメラがふたつ並んでつくことになって,ますます目玉感が増してくるねえ。

カメラのレンズが「目」だとすると画面は「顔」だ。

via ドコモがカメラとレンチキュラーレンズを使った3Dディスプレイを開発 - Engadget Japanese


進化するGoogle Earthを建設、不動産業界でどう活用するか

と題して,イエイリ建設ITラボで,GoogleのGE担当チーフテクノロジスト,マイケル・ジョーンズ氏へのインタビュー連載記事が始まっているのでメモ。

せんだいメディアテーク職員公募中

smtが,「美術・デザイン・メディアなどに関する企画、活動支援業務」担当の職員を公募してます。力を持て余している方々,ぜひご検討ください。

詳しくは下記URLを。
せんだいメディアテーク職員採用試験案内|せんだいメディアテーク

Line Rider

Line Rider - beta by ~fsk on deviantART

甘く見て始めたが,かなり,むずかしい……

参考作品はYouTubeで。

JISのピクトグラム無償公開

共用品推進機構ホームページ_コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則(JIS T0103)」で
コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則(JIS T0103)」に収載されている絵記号例の公開無償ダウンロードがされています。全部じゃないけど。

あんまりクールじゃないのも多いけど,苦心して自作したのに結局誰にもわかってもらえなかったというようなことのないように。

2006年10月03日

Google Earth Browser

Google Earthで世界が変わった--開発者が語る世界に与えたインパクトの大きさ - CNET Japan:
 Jones氏はまず、「Google Earth、Maps、Localといったサービスを、ただの地図サービスというコンテクストでとらえないで欲しい」と強調した。

 「Googleの使命は、世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすること。Google EarthやMaps、Maps APIの使命は世界中の情報を『地理的に』体系化し、アクセス可能で有益なものにすることだ」
 Jones氏は、「ウェブページというのは情報提示の一形式だが、Google Earthはいわば別の種類のブラウザ、『アースブラウザ』だ」と語る。

Googleはすごいことをやるくせに中の人が黙っているので,まわりで半ば妄想的に盛り上がることも少なくない。こうした中の人のことばは貴重かも。

インタラクションデザイン, 2006.10.3

授業の概要
Interactiondesign01

2006年10月04日

Intel build of ecto 2.4.1

Ecto Icon
ecto: Intel build of ecto 2.4.1

ecto3の開発が難航しているそうで,とりあえずIntel用にビルドしなおしたecto2.4.1(Intel)がリリースされた。PPC版のままMacBookで使っていてもそれほど遅いとは感じていなかったが,Intelネイティブを触ってみると,やっぱり違いは体感できるレベルだ。

かくして使っているアプリがちゃくちゃくとIntelネイティブになっていくのだが,一番重い部類のOfficeとAdobe一家がまだなのがイヤハヤ。

日本のメディア芸術100選

文化庁メディア芸術祭10周年企画アンケート日本のメディア芸術100選 結果発表

ほほお,やわらか戦車が一位ですかあ,そういやうちの近所のガソリンスタンドでやわらか洗車ってのがありましたよガハハとか言って,リストを肴におしゃべりするにはよいかも。

ぱっと見たところでは,ドラクエに比してポケモンの扱いが小さすぎるような気がするが,Webアンケートの回答層にはヒットしてないってことだろう。

Podcastの視聴者層が30~40代の男性に特化しているという話を何かのPodcastで聞いたのだが,これは自分でパソコンとiPodを持っていて,かつこれを娯楽のために使う層はここに限られるという分析であった。もっと若いとメインの端末がケータイになるんで今のPodcastとは親和性が低いということらしい。

テクノロジーが急に変わっていく時代には,メディア体験の原風景が世代ごとに激しくズレてるってことは意識しておかなくちゃならないだろう。都市デザインは否応なく多世代を同時に相手にすることになるわけで。

関連:スラッシュドット ジャパン | 「日本のメディア芸術100選」結果発表

2006年10月06日

『インストラクショナルデザイン』

を読み始めた。



島宗 理『インストラクショナルデザイン―教師のためのルールブック』米田出版,2006

島宗理が行動分析学の研究成果をインストラクションの方法論として整理したもの。本としての見た目は非常に地味だが,学びの目標を,知識=わかる,技能=できる,遂行=するに分析すべしとか,自責他責いずれの「個人攻撃の罠」にもはまらないようにするべし,などなど非常におもしろく,教職としては耳が痛い本。

2006年10月08日

使用できるバッテリーがありません

200610080750

バッテリの残量がなくなるまで使い切って,数時間後再充電しようとしたら,このありさま。
ACアダプタをつなげば動く。

TILの「コンピュータのバッテリーを調整して最高の状態にする」をやったのと同じことなんだと思うが。

サポートの掲示板をみても同様の事例があるようだ。
Apple Support Discussions - MacBookのバッテリーについて(使用不可能?)

PMUのリセットとPRAMのクリアもやりましたけど……
また修理かあ,ぐはあ。

追記:
AppleStore仙台一番町で在庫のバッテリーと交換。
それだけで済んだのは不幸中の幸い。

2006年10月10日

インタラクションデザイン, 2006.10.10

インタビューの技術(1) スター,記者,やじうま
Interactiondesign02

2006年10月11日

ハウスレクチャ,ヨコミゾマコトさん

Houselecture Yokomizo

2006年10月27日(金)19時から卸町の阿部仁史アトリエでハウスレクチャを開催します。今回のゲストは、富弘美術館で、2006年日本建築学会賞作品賞を受賞したヨコミゾマコトさんです。

詳しくはPDFのチラシをごらんください。

FLOATING LOGOS

Mcd
FLOATING LOGOS

ロードサイドの看板から,画像処理で支柱を消した写真集。
大きくプリントしての展覧会もあった模様。

UFOのようで,カーナビの画面のようで,ユーモラスだけれど,しかし静かで虚無的な雰囲気。

via ZUGAKOUSAKU
ここではイメージにかかわるサイトを紹介しておられます。どれもいつも実に興味深いです。

逆だとこうなる。盛岡のつぶれたサティ。拙作。画像処理はしていません。
200610110951

パタン・ランゲージの建築への逆輸入

江渡浩一郎さんがドコモの『モバイルソサエティレヴュー未来心理』に「なぜそんなにもWikiは重要なのか」という文章を書いておられるのだが,これがとても面白い。

江渡 浩一郎, "なぜそんなにもWikiは重要なのか", Mobile Society Review 未来心理, Vol.7, pp.50-57, モバイル社会研究所, 2006.

Wikiの起源をさかのぼると,そこにはアレグザンダーのパタン・ランゲージがあった。のちにWikiの開発者となるWard Cunninghamらが,「ユーザは,自分自身のプログラムを書くべき」だとして,パタン・ランゲージをオブジェクト指向プログラミングの分野に導入しようという論文を発表した。1987年のことである。アレグザンダーのパタン・ランゲージはなかなか理解しにくいものなのだが,江渡さんはこうまとめる。

建築はソフトウェアと違って、一度建ててしまったものは そう簡単には変えられない。そのため、設計と施工を行き来するような手法はそう簡単には実現できないように見えるが、建築という世界においてなんとかして設計と施工を行き来することができるように工夫したのが、パタン・ランゲージなのだ。

しかしその後,この建築家のアイデアが,デザインパターンとしてプログラミングの世界において受容されていくプロセスにおいて,当初の「ユーザは,自分自身のプログラムを書くべきである」という理念や,ユーザとプログラマの間の共通言語となるのだという理念は失われてしまったという。

パタンランゲージがオブジェクト指向プログラミングの分野に導入されたのと同じ1987年にはHyperCardが発売された。Ward CunninghamはHyperCardを使ってパターン・ブラウザを作っていたという。これがもとになって1995年にWikiがWebにのる。

Wikiはただのシステムではない。ある特定の機能が実装されているからこれはWikiだなどと断言することはできない。プログラムで実現されたインタフェースと、それを利用するための方法論とが一体になって、はじめてWikiなのだ。

パタン・ランゲージのプログラミングでの利用はエクストリーム・プログラミング(XP)になっていく。このXPは,ほかならぬWard Cunninghamらによって提唱されたものなのだった。

WikiもXPも,「利用者が開発者でもある」というコンセプトを共有している。そのもとはパタン・ランゲージにあるのだ。このように,プログラミング分野では積極的に受け入れられたパタン・ランゲージだが,建築ではある意味失敗したと理解されている。そこで江渡さんは次のように問う。

この次に考えるべきことは、この逆の展開なのではないだろうか。つまり、WikiやXPといったコンピュータ分野におけるパタン・ランゲージの成功を元に、それを建築に逆輸入することである。WikiやXPを基盤とした建築、それはどのように存在しうるのだろうか。

これは重要な問いだなあと思う。江渡さんはある程度比喩的に「建築」といっておられるのかもしれないけれど,決してそこにとどまるものではない。「利用者が開発者でもある」ような建築の作り方=使い方は,真摯に構想されなければならないリアルに建築の問題なのである。

たとえば厚生労働省が介護に導入した「小規模多機能拠点」というのがある。

認知症に限らず転居にはショックをともなう。そのリロケーション・ショックを最小化するためには,遠くの大きな施設ではダメで,居住地に近い小さくて多機能な住宅のような施設がいいのだという。事例をみるとほとんどただの住宅であって,建築計画や建築家の出る幕はほとんどないようにみえる。いわば「施設なき建築」である。小野田泰明さんはこれを「半建築」と呼んでいた。

しかし,車いすをやめれば柔らかくて座れる床にできることや,居間のかざりつけ次第で居心地がぐっとよくなることや,街に200mごとに休めるベンチがあるといいことやらなにやら,細々した空間の使い方の工夫によって,その場所の価値はグッと高めることができる。これはまぎれもなくデザインの仕事である。そして,そのデザインを誰がやるのかといえば,利用者=開発者がやるのである。

それは「WikiでXPな建築」ってもののイメージに近いのではないか。そう思ったら,とてもすっきり腹におさまった。それは「使い方のデザイン」であり,「ファシリティマネジメント」そのものだといえる。FMと設計は利用者が開発者であるという回路で結びつくのだ。

まだまだ机上の話で,どう実践に接続するかはこれからだけれども,いろんな考えに着火させられた。ぜひ読まれたし。

動いてるハードディスクの映像

ハードディスクが回っている間は,パソコンを動かさないようにしようと心から思う。

2006年10月12日

創造工学研修, 2006.10.12

なんだこれ?を探す(その1)
Map02

1万分の1の地形図から異様なものを探し,現地を調査してくる課題。今日は地図から異様なものを探した。形や寸法もさることながら,その配列や密度などのパターンに異様さを見いだしてもらえればと思ったが,なかなかそこまでにはいたらず,異形のオブジェクトを見つけるにとどまった感あり。

地図を見慣れた履修者もいて,等高線から地形を想起出来ている様子なのは頼もしい。

次回は現地調査結果の発表。

2006年10月14日

COLORS WORKSHOP 2006 / WILD LIFE:建築の野生

Colors-Workshop-2006

毎年行われている,東北工大COLORSの建築ワークショップです。
まだ参加は間に合うようです。ぜひ。

詳細は下記URLから
http://www.colors-web.org/


東北工業大学建築学科企画
COLORS WORKSHOP 2006
「WILDLIFE : 建築の野性」

建築の力とは何だろう。

人類が技術を結集してつくる建築や都市は,まぎれもなく人造物であり,理性の産物だ。私たちは自然からエネルギーを得て,自然の材料を加工し,私たちの社会に必要な機能や快適さを備えた建築や都市をつくる。自然を脅かす存在として人間をとらえるなら,建築や都市は自然に対立する存在だ。だからこそ人類の英知(インテリジェンス)を結集して快適な暮らしと,地球への配慮を両立することが求められている。

しかしインテリジェントなだけの建築じゃつまらない。

人間にもわずかに野性が残されている様に,建築や都市にも野性的な力はないのだろうか?新しい「建築の野性」を見つけられるとしたら,それが人間と自然との新しい関係をひらく,建築の力になるのではないだろうか?

今こそ,「ワイルドライフ(野生)」としての建築の力が求められている。

MacBookのラッチが開いてもスリープを解除しないようにするコマンド

sudo pmset lidwake 0

キーボードをたたくとスリープが解除されるようになる。

via TidBITS 日本語版 #850/09-Oct-06

2006年10月15日

骨と皮と衣

200610151052
Pelourinho Los Angeles - humor, using flash files - shows, music, conferences, dance, Pelourinho - Brazilian cultural events in Los Angeles, photos by Jorge Vismara, capturedemotions.net

骨格から筋肉,皮膚をへて着衣にいたるドローイングのアニメ。
構造と力の関係がよくわかります。

via 人体骨格から女性を描き上げるムービー - GIGAZINE

中東帝国史

http://www.mapsofwar.com/ind/imperial-history.html

様々な帝国の版図によって次々と中東地域が塗り替えられていく様子を,時間軸にそったアニメーションで示す地図。90秒で見る5000年の歴史。このサイトいは他にも興味深いアニメ地図が多数。

via まずは全体像 (Maps of War.com) | 100SHIKI.COM

ところで,全然本筋じゃないが,オスマン・トルコの「オスマン」って,安楽椅子で脚を乗せる「オットマン」と同じ言葉なのかあ,と驚いた。
参考:それって何語?◆語源探索日記◆: それ何語[063]オットマン

2006年10月16日

上海五角場の現在

上海の五角場に変なもんができてると書いたら,コメントをくださった上海の牛込さんから写真をお送りいただいた。お許しをいただいたので写真を公開します。牛込さんは上海で設計に従事する傍ら,かの地のパブリックスペースに関するブログを書いておられる方。ありがとうございます。

なぜか今はGoogleMapsは古い五角場に戻ってしまっているので,昔の姿がわかっていいのだけど,現在はこういうことになっている。

P1000527
五叉路の交通島はまるごと地下広場となった。東西の道に高架道路が上空を通り抜けていく。

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逃避の読書

いろいろ締め切りが迫るのであれこれ読んで現実逃避中。ああ,早く書かなきゃ。

安田 理央, 雨宮 まみ『エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること』翔泳社,2006
遠い目になる本。

広井 良典『持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想』ちくま新書,2006
これは迫力あります。おすすめ。人生前半の社会保障。環境と福祉の相補性。

宇井野 京子『ボールペンとえんぴつのこと―銀座の小さな文具店』木楽舎, 2006

藤原 和博『「ビミョーな未来」をどう生きるか』ちくま新書プリマー, 2006

2006年10月17日

インタラクションデザイン, 2006.10.17

インタビューの技術(2)誤解やズレはなぜ生じたか
Interactiondesign03

成果物
※閲覧にはパスワードが必要です。ヒントはこの記事の最後に。
※ファイルは外部のストレージサービスサイトにあります。

  1. インタビュー記事そのもの(PDF)

  2. インタビュー記事を読んでみて(PDF)

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2006年10月18日

色花火

The Ad Paint Img Large
Sony BRAVIA - The Advert

カラーテレビのコマーシャル。坂道にスーパーボールをぶちまけたチームの新作。

誰も見たことないド迫力の実写映像でスゲー!……んだけど,見ているうちに,次々と色水を浴びせられている廃屋が痛々しくて,なんだか哀しくなった。撮影後に子供たちがスーパーボールをもらってうれしそうだった前作のようなハッピーな感じは残らなかったよ。

via [&] BRAVIA

2006年10月19日

iPod 1.3 update

Ipod2Device
iPodをつないだときのiTunesでの表示のタイトルが一般化されて「デバイス」になった。前は「iPod」だったんじゃないか。

映画を売り始めて iTunes Music Store が iTunes Store になったのだった。

iPodじゃない「デバイス」もつなぐようになるわけだ。いよいよ電話か。

大陸移動説

デジタル地球儀に時間軸が搭載されれば当然これでしょう。

Google Earth Blog: Global Paleogeographic Time Animation

200610191440

まだ嵌まってたころの南米とアフリカ。右下は南極で,その上の三角の島は北上してインドになります。

色の名前

ソーダ色って? 

■ 日本人の色感覚  日本人は、色に関しては古来、明るいと暗い、赤いと青いの4つの感覚しかなかったようです。日本の言葉の中にも「赤い」のように形容詞で終わる色表現はこの四つだけです。ですから、緑色も「青」の仲間としてとらえられていましたし、秋に色づく葉も赤いもの、黄色いもの、橙色のものといろいろあるのにすべて「赤」いとひっくるめて紅葉としていました。大相撲中継で土俵の天井四隅にぶら下がった房(ふさ)は、白房、黒房、青房、赤房の四つです。青房が緑であるのをいつも不思議に見てました。また、交通信号で「青になったら渡ろう」と、青色信号に目を凝らして見ていた小学校時代、その青の信号がどうしても青に見えず、緑色だったのを「どうしてだろうなぁ」と子供心に思ったものでした。日本人は古来色を4種類にしか区別せず、青も緑も「あおい」であったわけです。  このように日本人の色に対する認識は大きく4種類とし、微妙な色に関しては、鳶色、亜麻色、鶯色、だいだい色、茜色、と言うようにものの色に寄せて表現していました。

(via 000studio: 光と光の記録

たしかに「くれない」も「むらさき」も染料を取る草の名前だ。

「黄」は「火矢の形を描いた象形文字。その矢の光る色から「きいろ」の意に用いる」(広辞苑)んだそうで,まあ「き」というものの名前なんでしょう。漢字からきてるぐらいで,大陸的な言葉が多い。

でも「みどり」はモノの名前じゃない。調べると「みどり」の語源は「瑞々しい」の「ミヅ」と関係あるらしい。つまり,若々しく生命感を感じさせる状態が「みどり」。あかちゃんは「みどりご」。「緑の黒髪」は決して green black hair じゃなくて,「ツヤのある」黒髪のことだ。

「みどり」って,色の名前としてはちょっと変わってるのだ。

2006年10月20日

環境へのコミットメント

会社から支給されていたり,家族と共用だったりして,誰にも自分の「環境」だと思われていないコンピュータはたくさんある。

山田祥平のRe:config.sys: パーソナルコンピュータを使っていますか
 自分専用のPCではないから、それをちょっとでも使いやすくしようと積極的になれるわけでもないし、PCの専門誌を読んだりして、新しい知識を仕入れようとするわけでもない。あげくの果てにはウィルスチェックもおろそかになり、セキュリティ対策ソフトの購読期限が来てもそのまま放置、ウィルスに感染したら、HDDをリカバリして工場出荷状態に戻す。もともとそんなに愛着のあるものでもないから、リカバリすることにも抵抗がない。

 このまま、PCがこういう使われ方をされ続けると、ぼくらの手にするはずの未来にも、少なからず影響を与えることになるだろう。本来ならもたらされたはずの恩恵が、手に入らなくなってしまうかもしれない。

「公共」空間が荒れていくのと同じプロセスだ。

自分をとりまく環境に積極的にコミットすれば多くの利便性と楽しみとが得られることを共有し,無力感を排して,環境への愛着を醸成すること。そうできるようにデザインすること。

がんばれ!図工の時間フォーラム

がんばれ!図工の時間フォーラム(暫定版)
来るべき公式ホームページ

子供たちは大好きなのに,気の短い大人たちが無駄だと思い込んで削ってしまおうとしている「図工の時間」を取り戻そうという運動。署名を集めてます。

渡辺保志さんが「「いい絵を描く」とか「有名画家の作品を覚える」というのではなく、広く人間の対話や共有の技術を学ぶための機会」と言っておられるとおりで,この運動の趣旨にははげしく賛同。

集中して絵筆を走らせ,適度に緊張しながら刃物を振るう体験から学ぶものは大きい。

しかし,暫定版とはいえホームページにある文章はヒジョーに読みづらい。
「やっぱ国語だろ」と言われないためにも事務局には奮起してもらいたいぜ。
オンライン署名もまだできないし,あさって立ち上げイベントやるってのに公式ページに接続できないのもまずかろう。

まず事務局ががんばれ!

2006年10月22日

COLORS WORKSHOP 2006: WILDLIFE

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「建築の野性」を考えるワークショップ。難しい課題だったけど,どのチームもよくがんばったと思う。総評でも言ったけど,やっぱり認識を示すだけじゃだめで,見た人の行動を引き起こす=コミットさせるためのデザインが必要で,それをやったチームが最終選考に残った。

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私が立ち上げを担当したパープルチームは,新聞紙が人々の居場所の痕跡として蓄積されていくという提案。もう一押しして,気付きからコミットメントへの転換が求められるのだった。惜しい。写真は作品のインスタレーションとその体感させかたを検討するメンバーたちの様子。

優勝したのは,ロープで囲まれた領域を変形させながら走り回る鬼ごっこ。うまくすれば,けっこう面白い遊びに育てうるのではないか。

プレゼン会場となった米ヶ袋スポーツ公園はなかなかおもしろい土地。また何かに使えそう。
芋煮もたいへんにおいしかった。豚で味噌の宮城 vs 牛で醤油の山形という伝統の対決に加え,鶏醤油のさっぱり岩手が絶妙。三種食べ比べると満腹。

COLORSのメンバーのホスピタリティは毎年感心させられる。
来年も期待しています。もっと多くのみなさんの参加がありますように。

P1010436

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玉ねぎ文

ブログ文章術 米光一成|Excite エキサイト ブックス : 一文を短くって言うけどさ1:
たとえば、「主題1,主題2,述部2、述部1」という語順になっていて「言葉のつながり」が分かりにくい文がある。こういった文章を「玉ねぎ文」と言う*2。
例文を示そう。

姉はぼくが宮藤官九郎が「吾輩は主婦である」という昼ドラの脚本を書くことを知らなくて驚いた。

分かりにくい!

私はこの書き手がたかだか三重の複文を「分かりにくい」と述べていることにむしろ驚く。しかも「!」まで付けて!

2006年10月24日

インタラクションデザイン, 2006.10.24

ブレインストーミング
Interactiondesign04

カフェテリアを教室としてブレストの練習。

テーマは以下の4つ。

  • A. 宮城大学への受験生を増やすにはどうする?
  • B. 学生と教官のコミュニケーションをより活発にするにはどうする?
  • C. キャンパス内のパブリックスペースをもっとうまく使うにはどうする?
  • D. 宮城大学と地域との関係を深めるにはどうする?

チョコも配った。発表は大階段で行った。

30分で50アイデアを求めたが,100でも全然オッケーだった。
絞り込みの投票も15分で十分。

追って結果のアイデアリストもアップします。

2006年10月31日

自己搾取性



阿部 真大『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!』

404 Blog Not Found:ちょっとはまともな仕事を選べって:
それでも、IT業界に限らず、「オモシロイ仕事」には、「自己搾取性」とでもいうべき落とし穴がある。その体験記が「搾取される若者達」だ。(中略)

こちらはIT業界ではなくバイク便のだけど、なぜ趣味から実益を得ようとした若者達が仕事にのめり込んで行くのかという構造そのものは、IT業界と恐ろしいほどよく似ている。その様子がどんなであるかは本書の方で確認していただきたいが、この罠は、「好きこそものの上手」で成り立っている業界すべてで自然発生しうるのだ。


おもしろそうだ。読まねば。

建築設計業界にも自己搾取的な構図があったわけだが,最近ではそうでもなくなっているようだ。

追記:読んだ。趣味を仕事にしようとはじめたバイク便ライダーたちが,次第にその価値観を変容させながら,「ひとり親方」の非常に不安定な就業形態のなかで,危険を顧みないワーカホリック状態にのめりこんでいくメカニズムを解明し,「自己実現系ワーカホリック」という非常に興味深い概念を提示する。バイク便ライダーの内幕本としても面白く読める。現場からの反論もありそうな語り口ではあるが。

この本が伝えたいのは,若者の「やりたいこと志向」が生み出すワーカホリックの問題である。「やりたいこと」を仕事にし,それに没入していく。この本ではそれを「自己実現系ワーカホリック」と名付ける。ニートとワーカホリックは表裏一体の関係であり,ともにその要因は若者の「やりたいこと志向」にあるというのが僕の考えである。「やりたいこと」を仕事にできないニート,「やりたいこと」を仕事にできたワーカホリック,現在,こうした二極化が若者たちの間で進行している。(p.17)

このスキームはよくわかる気がするけど,私が接している大学生たちは必ずしも「やりたいこと志向」一点張りではないような気もする。もうちょっとクレバーに,やりうることをやろうとしているようにみえることも多いな。

VOXとFirefox2

SafariではVOXに書き込めないこともあって,Firefox2を使う頻度が高まってきた。
MacBookではワンバウンドで起動するし,ほとんどストレスはない。ModernPinballも対応したし。

VOXはなかなかいい感じ。
flickrとの連携とか非常にスマートで,今風のWebサービスをこざっぱりとまとめたってところか。
mixiより居心地いいなあ,私には。

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