『大瀧詠一―総特集 大瀧詠一と大瀧詠一のナイアガラ30年史 KAWADE夢ムック 文藝別冊』(河出書房新社,2005)の巻頭対談で内田樹にむけて大瀧詠一は語る。
僕はGPSオタクで,発売している全社のPCのマップを持っているんです。(中略)GPSオタクだというのは現在位置を外さないということと,自分の東西南北と相手の東西南北を逆にしないため。いま旅に行く時は,広域拡大図と中域と詳細図を示す三台のGPSを用意していて,詳細図のPCは食事しながら次の場所を決めたりするために持ち歩く。(p.39)
僕がなぜGPSマニアかと言えば,縮小と拡大が自在だからですよ。(中略)地図を見ているんじゃなくて,距離の概念についての考え方のトレーニングをしている。(p.42)
ほほう。地図ナイトに招待してはいかがだろうか。
それにしても,いろいろ考えてみたのだが「自分の東西南北と相手の東西南北を逆にしないため」の意味がまるでわからない。