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こころとデザイン,第2回

「図工」と題しての公開ゼミ第二回。
期末を迎え忙しくなった学生たちだが,20名ばかり集まる。

参加者がお気に入りの写真集を持ち寄って,書画投影機で映し出しながら,その写真の何が好きなのかを語る,というユルい進行。前回のサイボーグのときのような前のめりの盛り上がりとはまた異なる,なんだかじわじわとした時間となった。

自称「腰の低い狂人キチガイ」ことsmtの小川さんにもお越しいただき,ウブな学生たちがドン引きするようなの持ってきてくださいという私のリクエストに見事にお応えいただいた。誰かがドン引きするとき,それにグッとくらいつく奴がいる。その鮮烈なコントラストに人生の岐路を見る。

ひとりひとりが何の写真集をもってきたかはあまり覚えていないけれど,そのなにやら恥ずかしげな語り口の集積は独特の印象をもっていた。それは課題作品の講評会に見られるような「表現」の集積とはまったく異なっていて,もっとずっと個人的な,魂の弱い部分にたちまちに肉薄してしまうような言葉だ。たとえば,その写真集の思い出を共有する人を指す言葉を探して言いよどみ,自分で確かめるように「ともだち」と口にするような。

私は『ホックニーのカメラワーク』と『庭園都市』を持っていった。なんかダサい。

コメント (1)

学生に紛れて(さすがにそんなに若く見えないか)聴講した小川です。先生方、学生さんそれぞれに大変興味深くお話しを聞かせていただきました。

ちなみに、正しくは「腰の低いキチガイ」で、かの有名な『鉄男』(塚本晋也監督)に主演したときの田口トモロヲの言葉だったと思います。

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2005年12月13日 22:52に投稿されたエントリーのページです。

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