「binWord/blog: ページを自動でめくるブックスキャナ」経由。
ゼロックスからスピンアウトしたキルタス社の製品。カタログによれば,1時間あたり1200枚の画像を取り込むことができるようだ。繰り返しコピー機にギュウギュう押し付けられて製本がダメになっている本をよく図書館で見かけるが,この置き方なら本にも負担が少ないだろう,。掃除機みたいに吸い付けてページをめくるのだが,人が指で触れるより紙へのダメージが小さいらしい。それぞれのページを鏡に映しながら,てっぺんのカメラで撮影している。ユーザ事例を見ると,やはりスキャン業者や図書館などのプロユースだ。2000万円くらいらしいからね。
稼働状況のビデオを見ると,機械が本を読んでいるみたいだ。でも,いつも使うコピー機の自動紙送り装置は読んでいるようには見えない。何が違うのかな。
津野海太郎が,紙の書籍のデジタルデータ化を「氷を溶かす」と表現していた。書籍が思考の結晶なら,これはその溶融を押し進める機械なんだろう。