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アルゼンチンの建築家,マルセロ・ヴィア氏来日レクチャ

明日!ですが,南米で最も注目されている建築家のひとり,マルセロ・ヴィア氏が仙台でレクチャを開催。行きましょう!

マルセロ・ヴィア氏 来日レクチャ
日時:5月20日 16:20~17:50
場所:東北大学 土木大講義室
入場無料
スペイン語。逐次通訳あり(ジャポンネット、ルナ・ヴィセンテ氏)

マルセロ・ヴィア Marcelo Vila
1959年生まれ。ブエノスアイレス国立建築大学教授、VSV Architects共同主宰。

聞いてきた。実におもしろかった。
わかりやすく一言で言えば,アルゼンチンのレンゾ・ピアノという感じか。
安くて手に入りやすい材料で,しかし燃費がよくて環境負荷の小さい建築を合理的につくる。その合理性の追求が,結果として端正で美しい建築として現れる。
500室の法廷を含むサンチアゴの裁判所や,大胆に地形を操作したブエノスアイレスの港に近い公園のプロジェクトなど。自分の事務所ビルも見せてくれた。アルゼンチンでは高等教育は無料だし,大工の息子でも建築家になれる。社会的な階層移動が可能な若い国なのだという。

レクチャの最後,夜の地球の衛星写真を彼は見せた。アメリカ,欧州,日本が真っ白く輝いているのに比べれば,アルゼンチンは海のように暗い。アルゼンチンは貧しい第三世界であるという現実がある。この現実を受け入れること,石と木でつくるしかなければ,それでつくる。それがマルセロ・ヴィアのいう「地域性と現代性」を兼ね備えた「文化の構築/社会の変革」としての建築なのだろう。

冒頭,彼は「意見を表明する道具としての建築 la arquitectura como herramienta de opinion」をつくるのだ,とのべた。その率直な態度に学ぶことは多いのではないか。

その後,一緒に食事をしたのだけれど,すごく人情味のあるいい人であった。仙台の街を散歩したが,アルゼンチンにはないパーキングタワーをずいぶんおもしろがっていて,野中神社の前の「裸」のパーキングタワーで,係員がわざわざ機械を動かしてくれたのを見て,とても感激していた。

今日は仙台カテナチヲの練習に合流したはず。カテナチヲもいよいよ国際的だ。

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2005年05月19日 15:36に投稿されたエントリーのページです。

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