東京都写真美術館 グローバルメディア 2005をみる。ヴェネツィア・ビエンナーレの帰国展。
通路の狭さ,観客の荷物の大きさ,聞こえてくる会話,陳列されているアレコレ,なにをとってもフツーに秋葉原(笑)
居心地悪そうにしているアート系の人たちがチラホラいたが,居心地悪そうな人が一定数いるのも逆に秋葉原らしい。
秋葉原らしいなと感じられたということは,つまり成功なのでしょう。よくできた民俗展示だといえる。
ただ,その秋葉原らしさは,会場に少なからずいた「おたく」のおかげということもあるから,ヴェネツィアでの展示は,どこか漂白されたような感じがあったのかもしれないと思う。
「わび」「さび」に続いて「萌え」,さらに「へたれ」「ぷに」と,日本の美学のキーワードとして掲げられいて,おもわず笑ってしまったけど,たしかにそうだと納得もした。
一番印象的だった展示品は,壁面に張り出されていたビッグサイトでのコミケの俯瞰写真。すげー,びっしり。行って見てー。このところ,空中写真とか本城直樹とか,そういう映像に敏感になっているのである。
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おたく:人格=空間=都市