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Ntera, 真っ白な背景を実現するLCD

現在のモノクロ液晶ディスプレイでは、本物の黒と白を再現できないということだ。こうしたディスプレイでは、濃淡の異なるグレイの文字や画像が表示されるだけで、しかもこれらは特定の角度から見たときしか判別がつかない。アイルランドのダブリンを拠点とするNteraで最高技術責任者(CTO)を務めるCorrは、ほぼどの角度からでも文字を読めるような真っ白の背景をLCD上で再現する新しい技術で、この問題を解決したいと考えている。

 Nteraは、当地で開催中のDemoカンファレンスでこの技術のデモを行った。このデモでは、標準的なモノクロディスプレイと、Nteraの開発したNanoChromics技術を使ったディスプレイを並べ、両方にiPodの画像を映し出した。両者の違いは驚くべきもので、Nteraの技術を使ったほうは一目で容易に判読できるため、バックライトも必要としない。

 「これは人々が親しんでいるインクと紙のように見える」(Corr)

しかも,電子インクのように電源を切っても表示は持続され,既存のLCD工場でも生産でき,反応は速く,カラーもいけるという。

Digital Ink Prototype Uses Nanotech には写真もある。たしかに真っ白だ。すげ。
でもこっちの記事は,まだまだ未完成みたいな言い方で終わってるな。

コンピュータ関係の諸技術のうちでも,ディスプレイの技術はまだまだだなと感じることの多い分野だ。人間の知覚の限界に迫る美しさをもった紙への印刷技術にはなかなか及ぶまいが,ますますの向上を期待したい。Nteraの名前は覚えておこうと思う。(けど,なんて読むんだろう? )

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