も読む。
野中郁次郎,紺野登『知識創造の方法論—ナレッジワーカーの作法 』東洋経済新報社,2003
知識に関わる古今東西の諸理論をSECIモデルで切りぬくという体の本である。『知識創造企業』の前半分の理論編を丁寧に説明しなおして,後半の「プロジェクトX」部分をカットしたというような形。
基本的には,『知識創造企業』と同じようなことが書いてあるわけだが,「方法論」で切り分けてあるところが違う。SECIモデルの各局面に,西田幾多郎,プラトン,デカルト,デューイがあてこんである(p.60)のは,まあわからんではないが,さすがにアナロジーの行き過ぎという感じがした。