を読む。遅ればせながら,ナレッジマネジメントの古典。
野中郁次郎,竹内弘高『知識創造企業 』梅本勝博訳,東洋経済新報社,1996
暗黙知と形式知,個人と組織で,2×2。
SECIモデル。
コミットメント。
のっけは西洋哲学と経営学における知識論のレビュー。
人名になじみがなければサクっと飛ばしてもいい。
アフォーダンスのギブソンやノーマンも注に出てくる。
日本対西洋という対比が強調されているのに違和感がないではないが。
家庭用パン焼き機や,日産のプリメーラ開発など「プロジェクトX」みたいな日本企業のモノグラフもおもしろく読めるが,やはり前半のSECIモデルの完成度の高さがすごいところ。経験者が,たしかにそうだったと思わされるモデルになっているのが評価の高い理由だろう。
ナレッジマネジメント関係にはひどい本も多い。分類のための分類というか,形式的な分類だけ延々とやっててダルダルというのが多いパターンだけど,これは違う。