« 「最も妙な注意書き」大賞 | メイン | 『素人のように考え,玄人として実行する』 »

eXtreme Reading

これはきっと楽しいだろうな。準備ゼロというのもいい。
誰かつきあってくれる人があれば,ぜひやってみたい。何を読むかな。

1月3日からVarelaの"Principles of Biological Autonomy"を3日間連続でひたすら一日中(10時間くらい)読み続けるという勉強会を駒場でやった。

エクストリームリーディングでは、事前準備はゼロ。その場で黙々と読み、数節ごとに議論をします。分からないことがあったらその場で互いに聞きます。

なんでこういう方式をとるかというと、
1.こういうエグイ本は、一冊読むのに100時間以上かかるため、強制的な環境をつくらないとなかなかちゃんと読む機会がない
2.本一冊の中で数十箇所ある重要ポイントのうち、一箇所大事なところの理解がはずれると、100時間の読書がまったくの誤解で終わることがあるので、むなしい。読書中に相互にチェックをしてこれを防ぐ。逆に重要でないところを飛ばすことも可能になる
3.短い単位で、節や章の意義をまとめるので、読み流しを防ぎ、論理構造を確認できる。
4.場所を分担してレジュメ発表すると、結局自分で読まないことがあったり、概念を誤解したまま多くのページを読み進めることが発生して無駄が多い。
5.レジュメ発表では見えない、他人の読書や読解の仕方が分かるのですごく勉強になる。すごい人の、思考の結果ではなくて、思考のプロセスが見えるから。
(ペアプログラミングじゃなくてペアリーディングみたいなものだね。さすがに一冊の本を二人で同時にみることはしないけど、もしかしたらお母さんが子供に読み聞かせるのはペアリーディングという最高の教育法なのかもしれない)。

ちなみに、最適人数は5人程度だと思います。

コメント (2)

もとえ:

続編として,ノウハウのエントリーがあった。
http://blog.picsy.org/archives/000192.html

実践したらフィードバックしたい

あねは:

この読み方良いですね。僕も是非やってみたいです。
とはいえ先生とではレベルが違いすぎると思うので、
まず友人と、でしょうか。
「暗黙知の次元」、買ったはいいけれど序章止まり
なのです。。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2005年01月09日 16:30に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「「最も妙な注意書き」大賞」です。

次の投稿は「『素人のように考え,玄人として実行する』」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。