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2005年11月 アーカイブ

2005年11月01日

FM2, 2005.11.1

知識創造と「場」,暗黙知と形式知,SECIモデル
Fm2 2005 04

施設設計計画E, 2005.11.1

入り口について(発表)
入口まとめ

アマゾン市川FC

といってもサッカーチームじゃない。

フォトレポート:アマゾンの新物流センター、最速24時間発送を支える工夫 - CNET Japan

私はサービス開始以来,アマゾンでたくさん買い物をしている方だと思うが,本の内容であてが外れることはあっても,配送ミスは一度も経験していない。その背後には,徹底的に管理されたシステムがあるのだと思っていたのだが,その一端がチラリとみえる記事で興味深い。チラリとだけど。

書籍の置き方には「同じ大きさ」「上下巻など同じシリーズは見える範囲のところに置かない」の2つだけルールがある。

数百名のピッカーが一方向に動いていきながら,注文の本を集めていく。同じ大きさでそろえるのは本を傷めないため,シリーズを並べないのは,ピックアップの時に間違えることがないようにするためだそうだ。

ピッカーを迷わせたり、考えさせたりしないことがミスを減らすことにつながる

21世紀のフォーディズム。かなりの「モダン・タイムス」なのでありましょう。ロボットで全自動,なんてのより,熟練を要しない労働者の方が当面は安いんだろうし。

アマゾンとにかく大躍進。なかみ検索もはじまる。
アマゾンで書籍購入前に“立ち読み”可能--日本5周年で設備、機能を拡充 - CNET Japan
「Amazonはまだ創業初日」--日本市場は売上の10%を占める存在に - CNET Japan

追記:
アマゾンの日本での売上高は約800億円、うち書籍は624億円、らしい。
これは紀伊国屋書店の半分くらいだそうだ。

2005年11月02日

高橋匡太さん

2005-11-02_19-24.jpg

ハウスレクチャーに建築ベースではない現代美術のアーティストが来るのははじめてのこと。会場側の機材の操作がもたついて,映像を思うように出せなくても,まるで動じない,さすがの場数。

福井で行われた最近作「夢の種」は,青いLEDを光らせる機構を和紙で餃子のように包み込んでつくった楓の種のような形をした飛翔体を一万個,気球から振らせるプロジェクト。

それぞれの「夢の種」は,小学生が自分の夢を書き込みながら自分たちで作ったもの。高橋さんは町中の小学校をまわってワークショップをくりかえし,一万個の「夢の種」を皆でつくりだした。

「フライト」当日は,3千人の子供たちがグラウンドに集まった。気球から放たれた一万個の「夢の種」はクルクルと青い航跡を残しながら宙を舞い続ける。8分間にわたった飛翔ののち,グラウンドには直径50メートルにわたって青い光が撒き広げられた。

実施直後のレクチャーであったので,まだ動画はご紹介いただけなかったものの,わずかな写真だけからも,その美しさは想像を絶するものであったろうと思われた。

2005年11月03日

Colour like.no.other

Bravia
Sony BRAVIA - The Advert.

25万個のスーパーボールをサンフランシスコの坂道にぶちまけるCF。
文句なく美しい。
H.264で見られます。メイキングビデオも必見。

昨日の高橋匡太さんといいこれといい,ドバッとぶちまける奴にグッときてしまう今日このごろだ。

2005年11月07日

公益施設設計事例, 2005.11.7

ディベート #1
審査員の判定表付き。コメントを読んでおきましょう。

1. 公立図書館の図書貸し出しを有料とすべきである。
→5-27 否定側の勝利
Jirei2005Debate1-1

2. 宮城県は現代美術に特化した県立美術館を設置すべきである。
→12-21 否定側の勝利
Jirei2005Debate1-2

2005年11月08日

FM2. 2005.11.8

ブレインライティング。
結果もハンドアウトのPDFに入っています。

来週,11月15日は休講です。
(ただし,5限の施設設計計画Eは開講します。)

Fm2 2005 05-3

サイボーグ技術が人類を変える

立花隆の出てたNHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」,再放送で見ることができた。

NHK SPECIAL HOME PAGE

東大立花研のホームページ SCI(サイ)に,この番組の補遺情報集となる解説付きリンク集がつくられている。充実した内容。

日経BPのWebサイトの立花隆の連載にも関連記事「『脳とは何か』を解き明かすサイボーグ研究最前線」などがある。


どれもみな,今ここにあるサイボーグ技術である。遠い子孫たちの話ではなく,私たち自身がもうすぐに,サイボーグ技術とわたりあいながら生きていくことになりそうだ。その時間の近さ,もうあるってことが,とても印象的だった。人工知能やヒューマノイドが牧歌的なまでの未来技術に見えるのに対し,サイボーグの生々しさはどうよ。

続きを読む "サイボーグ技術が人類を変える" »

施設設計計画E, 2005.11.8

表層について(講義
Keikaku2005 05

2005年11月09日

時間貸しリビング

MEGAHOUSE系ビジネスなのでメモ。
報道:シブヤ経済新聞 - 広域渋谷圏のビジネス&カルチャーニュース - 渋谷に深夜営業の「ラウンジ風」時間貸しリビング
業者の公式サイト:渋谷アートラボ | レンタルサロン ギャラリースペース

2005年11月11日

醸室


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醸室の地図

2005年11月12日

『わかったつもり』

西林 克彦,『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』光文社新書, No.222, 2005

わからないかぎりは読みを深める努力がなされるが,中途半端に「わかったつもり」になってしまうことが,よりよい読みを阻害するという話。豊富な事例や練習問題によって,なるほど私は「わかったつもり」になってましたと反省することしきりだった。

本書は読みを深めることをねらって書かれているのだが,これは「言ったつもり」「書いたつもり」になってしまうことに対する警句として読むことができるだろう。筆者の述べる「いろいろ」や「善きもの」,「無難」などの「わかったつもり」を作り出す「魔物」の類型は,そのまま自ら行う発言や作文にもあてはまる。

「わかったつもり」になってしまう最初の読者は常に書き手自身なのだから。

2005年11月14日

公益施設設計事例,2005.11.14

病院
Jirei2005 06
スケジュールを変更し,11月28日と12月5日は休講とし,2006年1月13日は開講します。詳しくは上記ハンドアウトをご確認ください。

2005年11月15日

FM2, 2005.11.15

本日は休講です。
ただし,5限の施設設計計画Eは開講します。

施設設計計画E, 2005.11.15

表層について(発表)
表層まとめ

2005年11月17日

『反社会学の不埒な研究報告』

を読む。前著『反社会学講座』のような切れ味は感じられない。切っ先が誰に向いているのかわからなくて,あまり笑えないのであった。続編というのは難しいものだな。

パオロ・マッツァリーノ,『反社会学の不埒な研究報告』
二見書房,2005

2005年11月21日

公益施設設計事例, 2005.11.21

オフィスからワークプレイスへ,ディベート#2について
Jirei2005 07

2005年11月22日

FM2, 2005.11.22

ワークショップ:廃止庁舎転用方法の検討
Fm2 2005 06

来週11月29日は休講です。

施設設計計画E, 2005.11.22

屋根と床と地形について(講義)
Keikaku2005 07

2005年11月23日

こころとデザイン 公開ゼミ

「こころとデザイン」公開ゼミ

講師 茅原拓朗,本江正茂
問い合わせ デザイン情報学科3年 若新まで

第1回 「技術家庭」
11月22日(火)18時〜,416講義室にて
サイボーグ技術について
↓冒頭の課題「サイボーグ技術で自分の身体機能を増強できるとしたら何をしたいか」への回答
Cyborg
NHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」を見つつ討議。
おまけ映像はビョークのPV「All is Full of Love」とティム・バートンの「シザーハンズ」。
途中で本江が紹介したSF小説はグレッグ・イーガンの『ディアスポラ』

第2回 「図工」
12月13日(火)18時〜,416講義室にて
写真について
自分のお気に入りの写真集を持ってきてください。

第3回 「音楽」
12月19日(月)18時〜,416講義室にて

第4回 「体育」
1月17日(火)18時〜,体育館にて??

第5回 「総合学習」
2月予定

PowerBookの蓋を開いてもスリープを解除させない

ようにする方法が紹介されていたので試してみた。

10 :名称未設定 :2005/11/18(金) 00:31:03 ID:FnlPAONC
>>6
Tiger以降ならこれでふたを開けてもスリープ解除しなくなる
sudo pmset -a lidwake 0
スリープ解除にはキータイプで。
SafeSleepは10.4.3以降でないと不可。

私のPowerBook G4 12-867 は,スリープ解除に失敗してフリーズすることが頻発していたのだが,上記を試してからのこの数日はトラブルなしである。

jm@fooにもエントリがあるが,Tiger 10.4.3からSafeSleepが導入されたようで,いろいろ変化があったのかもしれない。

2005年11月24日

手で書くこと

についての本を二冊読む。

石川 九楊,『縦に書け!―横書きが日本人を壊している』祥伝社,2005

和田 哲哉,『文房具を楽しく使う (筆記具篇)』早川書房, 2005

現代社会の汎的情報化を危惧する書家によって書かれた前者は,コンピュータに近しい者からすると言いがかりだと言いたくなるような話の運びも散見されるものの,縦書きを前提として文字を作り言葉を鍛えてきた日本語の重みをあらためて考えさせられるものであった。

文房具のネット通販業を営む筆者による後者は,パソコンとケータイの時代であるからこそ,あらためて手で書く筆記具の意味について考えようとするものだ。最近の文房具ブームに便乗した「ブランド文房具紹介本」とは一線を画するアプローチで書かれている。シャープペンシルを「削られの筆記具」とよぶ感覚は,石川と遠く響き合うものだと感じられた。

コンピュータは極めて純粋な記号処理機構であるからこそ,言葉に敏感な人々に憧憬され,憎悪されもする。コンピュータの本質的な可能性の豊かさに比して,あまりにも貧しいその「身体」のありよう——キーボードやディスプレイにとどまり続けるインタフェイスの極端な乏しさ——に,我々は苛立たずにはいられないのだ。

だが,コンピュータの「身体」が新たな文字や発話のスタイルを作り出す契機となることは原理的にはありえるはずである。反動でも逆ギレでもない方法で,それを考えたいと思う。

このことは,菊地 成孔, 大谷 能生,『憂鬱と官能を教えた学校』(河出書房新社, 2004)にある「音響と音韻」の対概念とも関わるように思う。まだ読み始めたところなのだけれど。

それはプルーストだよん……

『タイムマシンを胸ポケットに』 アップル iPod(Video) - レビュー - ZDNet Japan:
先に「音楽はそれを聴いていた時の状況を想起させる」と書いた。少なくとも私にとって、音楽とはそういった性質を持つものだと思う。キエルケゴールの小説の主人公が、紅茶に浸したマドレーヌから過去に想いを巡らすように、私はさまざまな音楽から何年も前にあったいろいろな出来事を思い出す。

残念……
こうした一言の誤りで,それまでの記事全体への信頼性がガタガタになってしまうのだな。似たような誤ちを繰り返してきているに違いない我と我が身を憂うのであった。

Google Maps で鈴鹿サーキット試走

Google Maps で鈴鹿サーキット試走:

おもしろい。サーキットから外にも出ればラリーにも。
TIgerのSafariでも動作します。
衛星写真にして,ズームもできると,もっといいんだけどなあ。

soanblog創庵:経由。

2005年11月26日

FOMA SA800i

三洋のGPS FOMAの新作は子供向け防犯関連機能付き。
切実でグロテスク。
こうした商品が登場してしまう社会だってのがなんとも気分悪い。

特に注目なのは,電源OFF時連動機能と,それを担保するバッテリーロック。捨てられたら終わりだとはいえ,計画的でない犯罪に対しては一定の効果があるだろう。ただし,犯罪を未然に防ぐ効果があるかどうかは私にはわからない。

NTTドコモ、子供向け防犯ブザー機能などを備えたGPS携帯『FOMA SA800i』の開発を発表——位置情報を親に伝達する“イマドコサーチ”に対応
電源OFF時連動機能
パスワードを入力せずに携帯電話機の電源をオフにした場合、電源オフと同時および一定時間ごと(15、30、60分)に、自動で現在位置をイマドコサーチ契約者に通知。
バッテリーロック
内蔵バッテリーパックは専用ネジで筐体に固定。携帯電話機に付属の専用工具がなければ取り外しを困難とすることで、第三者による取り外しを防止する。

イマドコサーチはいろんなことに使えそうな気もするな。

プレスリリース

2005年11月27日

『落語と私』

を読む。
桂 米朝,『落語と私』ポプラ社,2005年新装改訂版(1975年刊行)

上方落語の桂米朝が,中学生以上の少年向けのシリーズの一冊として昭和50年に書いた落語の入門書。あとがきに小沢昭一が「この本は,数多(あまた)落語論のある中で,もうこれ一冊で十分と言いたいほどの決定版」と書いているけれども,これにはまったく同感だ。平易で流暢な語り口ながら,落語の形式,内容,構造,歴史,環境,状況,展望が,ぴっちりと描ききられている。落語っておもしろいなあと思ったら最初に読むべき入門書としてはパーフェクト。

建築系読者には,寄席の成立以前にさかのぼるその上演環境と,落語の形式がどのような関係にあったのかなどが興味深く読めるだろう。

たとえば,上方落語で見台を構え,張扇や拍子木で調子を取ることが多いのは,騒がしい野天で行われることが多かったからで,文人の趣味と結びついて最初から座敷で行われることが多かった江戸落語とは,育った環境が違うのだ,というような歴史。

あるいは,マイクロホンの音量はなるべく小さく絞り込むべきだとか,高座は後方の席の人からも演者の膝が見えるよう十分に高くなくてはならない,というような極めて具体的実践的な指摘がなされ,その指摘が落語という形式の本質と分ちがたく結びついていることが述べられるくだり。

私の関心に引きつけた言い方をすれば,本書は,行為と環境の関係性のデザインに関する極めてすぐれた考察に富んでいる。

クリアな構造,涼しい蘊蓄,深い洞察。
ことは落語に限らず,テーマがなんであれ,およそ入門書あるいは教科書は,この本のように書くのがよいのではないかと思われた。すぐれた本を読むといつも,いつかこういう本を私も書きたいと思うのだけれど,本書はまさにそう思わされるものだった。

イマドコサーチ

  本サービスは、「子どもの居場所を確認したい保護者」などを想定して開発し、iモード端末またはパソコン(My DoCoMo)を使って、探したい相手の居場所(FOMA端末)を地図(住所)で確認できます。

以前はPHSで提供していたものと近いが,携帯から携帯を検索するシステムになっている。

PC等から検索するのは,法人向けサービスを使うことになるようだ。

本サービスをご契約いただくと、FOMAネットワークと法人様の社内システムを接続し、GPS対応FOMA端末の位置情報をパソコン上で表示するなどして、例えば運送会社の車両運行管理や、警備会社における位置情報検索と連動した駆けつけサービスなど、用途に応じたシステム構築が可能となります。

2005年11月28日

傾きでナビゲーション

地図なしで道案内するには,どうしたらよいか?

靴型ナビゲーション・インタフェイスCabBoots。分厚い靴底部分がナビゲーション・システムからの入力によって「傾く」ことで自然に着用者を誘導する、らしい。

国際建築WSゲストレクチャ

国際建築ワークショップ in 卸町 2005が開幕しています。
これにともない,学生を率いて来日した先生方のレクチャがシリーズで行われます。ぜひご来場ください。もうすぐです。

11/29(火) エロディ・ノリガ+ジャック・ブリオン(モンペリエ)

11/30(水) グレッチェン・ウィルキンス(デトロイト)

12/6(火) ポール・ミニフィ+ヤン・ヴァン・シャイク(メルボルン)。

いずれも18時スタート。
会場は東北大学建築学科・土木大講義室です。
ハウスレクチャと同様に,どなたでもご来場いただけるはずです。無料。
全部英語ですのでそのつもりで。

2005年11月29日

施設設計計画E, 2005.11.29

屋根,床,地形(発表)
屋根まとめ

2005年11月30日

アップルストア仙台一番町

アップルストア仙台一番町、12月10日にオープン

フォーラスのむかいあたり。 仙台市青葉区一番町3-10-24

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