« 2005年03月 | メイン | 2005年05月 »

2005年04月 アーカイブ

2005年04月01日

Googlezon

Google と Amazon が合併。新社名はGooglezon。

グーグルとアマゾンが合併し、グーグルゾンが設立。グーグルは、グーグル・グリッドと最高の検索技術を、アマゾンはソーシャル・レコメンデーション・エンジンと巨大な商業インフラを提供し、1人ひとりの人間関係、属性、消費行動、また趣味に関する詳細なナレッジを把握することで、コンテンツ、そして広告の包括的なカスタマイズを実現する。

オリジナル情報の詳細はこちら
EPIC 2014

追記:
単なるエイプリルフールのネタではありません。
Wired News - 詳細化するアマゾンの個人情報収集に懸念の声(上) - : Hotwired
Wired News - 詳細化するアマゾンの個人情報収集に懸念の声(下) - : Hotwired

2005年04月05日

「見守り」の名のもとに

RFIDタグを児童の行動監視に使用するNTTデータの新しい実験。

アンテナに「見守りスポット」という名を与えている。
監視と見守りは動作だけみれば同じである。

Yahoo!ニュース - 産経新聞 - ICタグで登下校把握 児童の安全…現代のお守り: 実証実験の舞台となるのは横浜市立みたけ台小学校(同市青葉区)。NTTデータが主体となり、青葉区の地域住民など官民一体でつくる「安心安全情報に関する協議会」が協力する。 新学期が始まる五日から児童約三百人が「見守りタグ」を携帯し、通学区内(約一平方キロメートル)の三十カ所に受信機アンテナ「見守りスポット」を設置。児童がアンテナ付近を通過すると、タグから自動的に電波が発信され、これを「見守りスポット」が受信。この情報が父母らの携帯電話やパソコンにメールで瞬時に送られ、児童の居場所や登下校状況などが確認できる。  

きっと「見守り隊」とでも名付けられているであろう組織もあるようだ。(名前は私の推測)

 タグには通報ボタンが内蔵され、児童が通学路などで事件や災害に巻き込まれた場合、ボタンを押せば、父母や警備会社のみならず、近くに住む協力者にも異常が知らされる。被害児童の名前や連絡先、発生時刻、場所などの情報が即時にパソコンや携帯電話などにメールで届き、地域住民がいち早く現場に駆けつけて児童を確認、警備員や警察の到着を待つ。

このシステムを用いた新しい種類の犯罪が起こらないことを祈りたい。

渦状言論: 見守りタグ より。

続報:

全児童の3分の1の約300人が参加する予定だ。実験に保護者からは、「登下校の安全につながる」と賛成意見がある一方、個人情報の管理を懸念する声もあがっている。

 NTTデータは、導入前に、全児童を対象にアンケートを実施。637家庭のうち、37%の235件の回答を得た。アンケートでは、実験に参加すると答えた家庭は149件(63%)で、不参加が86件(37%)だった。

スラドも。
スラッシュドット ジャパン | みたけ台小学校のICタグ実験で保護者の賛否分かれる

内田洋行 プロジェクションテーブル

以前紹介した内田洋行の企業ミュージアムのインタフェイスが商品化されるようだ。

@IT:“タンジブル・インターフェイス”を商品化、内田洋行: PCのキーボードやマウスを使わずに印象的なプレゼンテーションができる、企業、博物館向けの新システム「プロジェクションテーブル」を開発、4月20日に発売すると4月4日に発表した。ICタグを取り付けた商品やミニチュアモデルを、RFIDリーダーが付くテーブルに置くと、その商品に関する説明がテーブルのディスプレーに表示される仕組み。内田洋行の社長 向井眞一氏は「ユビキタスと中身のコンテンツが私たちのフューチャーとしてマストになる」と述べた。

この内田洋行のミュージアムは,今度見せてもらう予定なのだけど,ますます楽しみになった。

2005年04月06日

指紋認証のために指を切られる

自動車強盗団が,盗難防止の指紋認証システムを突破するためにオーナーの指を切り落として持ち去るという事件がマレーシアで起きたとBBCが報じている。

Police in Malaysia are hunting for members of a violent gang who chopped off a car owner's finger to get round the vehicle's hi-tech security system.

指や目玉を奪われるというのは,生体認証のリスクとして,いつも取り上げられることだし,映画でもそんなシーンはあった。が,ついに現実となった。「想定の範囲内」などといってうそぶいていていい話でもないだろう。

They stripped Mr Kumaran naked and left him by the side of the road - but not before cutting off the end of his index finger with a machete.

machete ってのは,「サトウキビ伐採用のなた」だそうだ。それでズダンと。ぐはあ。

セキュリティ専門家の武田圭史さんは次のように述べておられる。

本人に対するバインドが強すぎるために、傷害や誘拐など身体的なリスクも考慮しなければいけないということが現実に示された形となった。 バイオメトリクスを用いた認証メカニズムを導入する場合にはユーザ自身の安全が脅かされる結果にならないかよく考えなければならない。

バイオメトリクスがいつでも全部危ないというわけでもないだろうが,犯罪者が身体を傷つけてもかまわないと思っていたらどうなるのかという想定はしておかなくてはならないだろう。

関連:
スラッシュドット ジャパン | 切断された指で指紋認証が破られる

少子化とSEXと資本主義

◆滅びゆく国の”性と生”の現場から◆
少子化とSEXと資本主義
「現代」1999-2000


ノンフィクションライター岩上安身氏による記事。
少子化にはいいこともある,などという生易しい議論を批判する。

かかる社会の再設計には,なにかまったく新しい問題設定が必要なのかもしれない。

2005年04月07日

榊原機体製ランドウォーカー

ランドウォーカー:

 Products Other Images Lw4

すげー! トヨタよりこっちに乗りたい!

“建築”と“システム構築”の類似点・相違点

@IT情報マネジメント:“建築”と“システム構築”の類似点・相違点 1/2:

という記事を発見。
まだ読んでないっす。

エレクトロプランクトン

050407_1352~001.jpg
公式サイト:エレクトロプランクトン ELECTROPLANKTON

アマゾンでオンデマンド

ITmediaニュース:Amazon、オンデマンド書籍印刷のBookSurgeを買収

「絶版」が死語になるか。

DETAIL JAPAN

050407_1613~001.jpg
しげしげ眺める。
図面がきれい。
創刊号が楽しみだ。

2005年04月08日

基礎ゼミ, 2005.4.7

今年からはじまった一年生対象の「基礎ゼミ」。
本日は最初の顔合わせ。簡単な自己紹介だけ。
本江の担当は6名。全員,空間デザインコースを希望していた。

第二回は2005.4.13 10:30〜, 427研究室にて。
それぞれ,自分の関心あることがらについて5分間話してもらいます。
長過ぎても短すぎてもいけない。
A4一枚のハンドアウトを準備してきて配布すること。

その他,スケジュール確定,幹事選定,ML立ち上げ,宿題説明などをやる予定。

われわれの図書館利用ガイダンスは,4/20。本江は立ち会えません。

続きを読む "基礎ゼミ, 2005.4.7" »

a tea kettle that whistles at home and on the Internet

象印のみまもりほっとラインを紹介する英語の記事が出ている。アメリカの通信社ナイトリッダーの東京支局から配信されているとのこと。

"Your mom is healthy and alive today," announces Kubovcik's husband, Ronald, when he turns on his computer in the morning in Virginia.

"I can't read Japanese, but I can read the time," he said.

日本の母をバージニアでみまもる例も出てきているようだ。

この「iポット」のことを外人に説明すると,おもしろがってくれたあとに必ず,自国でなら何に通信装置をつけるかという話になる。フランス人はワインの栓抜きだといい,オーストラリア人はビールの缶だと言っていたが,この記事によれば,アメリカ人は「i-冷蔵庫」だと言っている。からだのためなんだから,お茶にしておいたほうがいいぞ,みんな。

2005年04月09日

「情報技術時代の身体」

山中俊治さんと阿部仁史さんが登壇し,本江がナビゲータを務めたギャラ間 阿部仁史展 空間術講座「身体」の一回目,「情報技術時代の身体」を無事終了。会場には120名ばかりのお客様に集まっていただく。大半は建築系の学生さんたちのようだ。ありがとうございました。

冒頭で簡単な問題設定をしたあとは,すっかり阿部さんと山中さんの話に乗りかかってしまい,「なるほど」「へえ」などと相づちを打つだけの呑気なナビゲータなのであった。議論の目的地を知っていれば水先案内もできるのだろうが,そんなものは最初から無いのであって,ナビゲータというよりはエクスプローラーかファイアフォックスとでも名乗るべき役回りなのであった。

「情報技術時代の身体」というタイトルは,もちろん「複製技術時代の芸術」と相同する形になっている。ベンヤミンはアウラ=ありがたみ(by 多木浩二)の喪失を言ったが,写真どころではない情報技術の時代に,我々は何を失い,何を得るのか。その時,身体はいかなる様態であらわれるのか,というのがテーマ設定なのだった。身体を真ん中に,テクノロジーと環境とデザインとの関係を考えるというわけである。

議論の内容については,ギャラ間のオフィシャルページに拙レポートを公開予定なので,そちらをいずれお読みください。

簡単に言えば,反動的な物言いとは違う形で,あらためて「身体」の必要性が語られたと思う。

ただしそれがテクノロジーの素性を離れて「家型」や「人型」といった形で自立してしまいがちであり,そうなると,デザインの呪縛となってしまいもすること。それを回避するには,より原理的なアプローチを取り直すことが必要だろうということ。身体性を意識せざるをえないロボティクスの介入が,そうしたデザインの再構築に寄与するのではないかという予感,などなどに話は展開した。建築とプロダクトデザインとの違いはあるなあとは感じたものの,その差異を明らかにすることよりも,共通の足場をどのあたりにセットできるかが大切な問題だとおもわれた。

次回のゲストは精神科医の斎藤環さん。ナビゲータは小野田泰明さんで「リアリティとしての身体」と題されている。山中さんと阿部さんはデザイナーどうしなのでナビは気楽だった。次回は小野田さんの活躍が期待されましょう。

続きを読む "「情報技術時代の身体」" »

訃報:清家清

建築界に訃報が続く。

建築家の清家清氏が死去・日本建築と西洋文化を融合  日本の建築デザインと西洋文化を融合し、現代住宅の原型を築いた建築家で、東京芸大、東京工大名誉教授の清家清(せいけ・きよし)氏が8日午前10時42分、肺炎のため東京都大田区の病院で死去した。86歳だった。

リコール

私の乗ってるクルマに,リコールがかかった。「燃料タンクの燃料ポンプ取付けナット部の不具合により燃料が漏れるおそれがある」とのことで,部品を交換するらしい。すでに3万キロ走ってしまったんですけど……

サービス工場は混むだろうなあ。めんどくせー。

追記:
予約をして本日処理してもらった。ふだんは空いてるディーラーだが,客のものらしい車がいっぱいだ。乗り付けて「リコールの件で……」というと「ごっごめいわくをおかけいたしますぅ」とものすごく恐縮していた。通常業務にかぶってのリコール処理だから,中の人は大変だろう。一時間半ほどしてもどると作業は終わっていた。

2005年04月11日

FM1, 2005.4.11

第一回のガイダンス。宿題あり。
Fm1 2005 01

論文自動採点プログラム

学生の論文採点もコンピュータ--米で自動採点プログラム登場 - CNET Japan

ほほう,これはよさそうだ。

なにも手を抜こうってんじゃないけどさ,些事のチェックは「機械的」にすませることができれば,その分の時間をもっと高度なチェックに使えるってもんだろ。

ただ,あまりにも文章がひどいときは,機械的なチェックだけやって終わりにしたいこともある。それができなくなるのはつらいかも。

追記:
日本語のものもあった。
Jess : Automated Japanese Essay Scoring System
Zakimi::Blog経由。

続きを読む "論文自動採点プログラム" »

2005年04月12日

建築ITコミュニケーションデザイン論

2005年4月13日(水)開講です。
東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻博士課程前期2年 選択科目

この講義のホームページ
建築ITコミュニケーションデザイン論

2005年04月13日

デザイン情報概論,2005.4.13

第一回。
はじめに。講義の概要。
Di 2005 01

建築ITコミュニケーションデザイン論,2005.4.13

第一回。ガイダンス
Aitcd 2005 01

「仙台空中中華街」

 中国浙江省の投資グループ、中瑞財団が仙台市に大型商業施設「仙台空中中華街」(延べ床面積5万6800平方メートル)の建設を検討していることが12日、分かった。構想では2007年に完成。

「空中中華街」というのは見慣れない字面でキャッチーだとおもったが,要するに料飲と物販の商業コンプレクス。仙台市南部の長町再開発地区。

でも,ただのショッピングセンターを「中華街」と呼ぶのはどうなのよ,と思う。
折しも内田樹の次のような文章を読んだところであった。

10年ほど前、日本における「都市」の定義というものを思いつき的にしたことがある。 そのとき私が考えた条件は一つだけ。 それは「チャイナ・タウンのある街」というものである。 ここでいう「チャイナ・タウン」は比喩的な意味のそれである。 「チャイナ・タウン」のある街というのは「港町」であるということである。 この場合の「港」は地理的に海岸を意味するわけではない。 川沿いであろうと、内陸部であろうと、山のてっぺんであろうと、排除的な境界線が効果的に機能しないために、「入ろうと思えば、どこからでも入れる」ならば、そこは「港」の条件のひとつを備えていると言ってよい。

内田は,東京は「港町」ではないという。東京には「センチネル」がいないから,と。

2007年,「空中中華街」を擁した仙台は「港町」になれるのだろうか。

2005年04月14日

FOMA M1000

FOMA M1000

「ビジネスFOMA」と称する新しいライン。PDAタイプ。
また微妙なのが出たなー。形はイマイチだしGPSもないから買わないけど。

スライド式ではなく,画面上のソフトキーボードを使う。
モトローラ製,Symbian OS 7.0,
POP, IMAP対応でOpera 7.5

ただしiモード非対応。
そしてパケホーダイもだめ。
無線LANが使えるが,プロバイダに加入しないといけない。

無線LANエリアでのIP電話としての利用について、不可能ではないものの端末スペックの問題で「現実的ではない」としていた。

スペックはDoCoMo Net - M1000へ。

"thoughtless acts?"

を読む。

Jane Fulton Suri + IDEO, Thoughtless Acts?: Observations On Intuitive Design , Chronicle Books, San Francisco, 2005

人々が「何気なくやってしまう行動」をとらえた写真集。
巻末に簡単な解説があるだけで,ほとんどが写真だけ。小さな本である。

つい,舗道の目地に歩幅をあわせて歩いてしまう…
ひょっと,ベビーカーのハンドルにレジ袋をぶらさげる…
ささっと,紙皿を折って熱いピザを掴む…

こういう何気ない行動は,人間が環境と直感的に関わり合うなかで,それとは意識されることなく,生まれてくる。そこにデザインのヒントがある。だからリアルな世界を観察せよ,そして見たものを説明せよ,と著者はいう。

各頁の写真にはキャプションがない。
だから,なんでこの写真が載ってるのか,すぐにはわからないものもある。
見たとたんに,そうそうあるあるオレもやる,とニヤけてしまうのもある。
答えは,なぞなぞの本のように巻末にまとめられている。
デザイナーとそのたまごにとって,本書は「観察」の問題集として使える。

「実際の生活の中からインスピレーションを得ようとすること。これは実にわかりやすいアイデアだ。なのに,あっさり見落としてしまう。我々は伝統的な業界における既成のプロセスをふんだ職業的な役割にすっかり染められているのだ。(p.178,引用者訳)」

IDEOの新刊。
著者はIDEOのヒューマンファクター部門のディレクター。

2005年04月15日

『FILING』

を読む。

株式会社竹尾編,織咲誠・原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所企画構成,『FILING—混沌のマネージメント 』宣伝会議,2005

HAPTIC』と同じ,竹尾+原研哉のシリーズ。

老子の言葉が引かれる。
「知識を獲得すれば,日々ものが増え,智慧に達すれば日々ものが減る」
……我が身のあさましい毎日を反省させられる。

著者は,フルコースのカトラリーではなく箸のような,十徳ナイフではなく鉈のような,ファイリングをしようという。

それって「驚異の部屋」だな,と思っていたら,ちゃんと対談に西野嘉章さんが出てきた。

文字にできる情報は,形式知としてデジタル・アーカイブに格納されていくであろう。暗黙知はモノにも宿っているから,モノとして投げ出されておくよりほかない情報の在り方がある。そういう情報のファイリングについての本である。

暗黙知を扱っているので,ファイルを「共有」することについての知見は少ないように思った。それを期待して読むと,日常の普通の意味での「ファイリング」の実践との間にギャップを感じてしまうことになるだろう。

2005年04月17日

『はじめて考えるときのように』

を読む。

野矢茂樹 文,植田真 絵,『はじめて考えるときのように—「わかる」ための哲学的道案内 』PHP文庫,2004

論理トレーニング 』の野矢茂樹の本。哲学入門である。哲学史入門ではない。

考えるってどういうことかを考える。

「8年間ずっと」フェルマーの予想について「考えて」いた数学者がいる。恋人のことをいつも「考えて」いる人がいる。「ずっと」考え続けているというとき,「考える」ってのは何をすることなのか。

「考える」というのは「スキップする」というような特定の行為の型とは違う,と野矢は言う。だから,考えているときは,何をしていてもいい。何もしてなくてもいい。ただ「問題をかかえ,ヘウレーカ(ユリイカ)の声に耳を澄ますこと,研ぎ済ますこと」が考えることなのだ。

p.121に面白い絵がある。なんでもないガランとした部屋の絵。
この絵のタイトルは「この部屋にはパンダがいない」だという。たしかにパンダはいない(笑)
ないものがある,と我々はいう。何の関心もなく世界をみわたせば,そこにはただあるものだけがある。「パンダがいない」ということができるのは,パンダがいる可能性をつかんでいる者だけだ。「否定というのは,可能性と現実のギャップに生じる。」そして,「現実ベッタリで可能性の世界がないならば,考えるということもない。」(p,150)

プーにイーヨーがいう。
考えるってのは,「つめこんで,ゆさぶって,空っぽにする」ことだ。

2005年04月18日

FM1,2005.4.18

FM概論(1)人口の減少する社会で
Fm1 2005 02

2005年04月19日

leftchannel: rjd2.1976

leftchannel: rjd2.1976

写真からつくったアニメPV。いいですねぇ。
キューバってこんなふうなんだろなー,と感じさせる出来映え。
キューバに行ってみたくなった。

キャプチャーして画像を載せようとしたけど,静止画だと全然面白くない。
ぜひ音も出して動画でご覧ください。

Be Strange...経由。

圧倒的に30代

ピックアップ 圧倒的に30代が多い勤労者の「心の病」 - nikkeibp.jp - 健康:
これらの結果から白書は、「将来への希望が持てなくなり、評価への不満は強まり、仕事の負担感が増しているのが30代である」と結論付けている。

御意。

メディア変換

昨日,ゼミで話していて,プリントアウトするのもスキャンするのもメディア・コンバートをしているって意味じゃ同じじゃんという話になりました。

自分で言っといてなんだけど,本当に「同じ」かな。
どういう意味で「同じ」だろうか。

入力と出力という言葉は,コンピュータや人が「閉じた系」としてあるという認識が前提されている。

情報の旅ということだけを考えれば,メディア変換だけがある。
「複製」はメディア変換のうち,同種のメディアへの変換だといえるから,より一般的なのはメディア変換だな。

仙台カテナチヲ メンバー募集

東北大学・宮城大学・宮城教育大学の建築学科の学生を中心に活動するサッ カーチームです。毎年建築学科のサッカー全国大会 A-CUP(7月)に出場しています。過去3回の大会において2連覇も果たしましたが、昨年は惜しくも初戦敗退。今年こそはリベンジを果します。メンバーは現在20名程度(内女性6名)で、そこに東北大学から阿部・小野田両先生と、宮城大学から本江先生という最強トリオが、普段のエスキス以上にチームを盛りたてます。興味をもたれた方はまずご連絡を!

とのことです。

参加したい,試合したいなど,関心のある方は,篠田キャプテンまでメールでご連絡ください。
mailto:shino@plan.civil.tohoku.ac.jp

2005年04月20日

デザイン情報概論,2005.4.20

デザインという仕事(1)
1. 新しい印鑑をデザインせよ(15分)
2. 『プロフェッショナル仕事の流儀——深澤直人』(NHK総合,2004年12月17日放送)を見る(45分)
3. 番組を見て感想を書いて提出。提出されたレポートはwebで共有。1の案を修正してもよい。(15分)

学生の作品は以下のPDFで見られます。
Di 2005 02Reports

建築ITコミュニケーションデザイン論,2005.4.20

データの表象
Aitcd 2005 02

2005年04月24日

鉄格子なし

PFIによる官民混合経営の刑務所が山口県にできる。2007年受け入れ開始予定。

受託した企業グループは,セコム▽清水建設▽新日本製鉄▽竹中工務店▽佐藤総合計画▽小学館プロダクション▽日本ユニシス▽日立製作所▽梓設計の9社。

asahi.com: 「民営」刑務所、鉄格子なし PFI方式の運営体決まる - 社会:
すべての受刑者の上着にICタグをつけ、全員の居場所や移動の軌跡を、警備室のモニター画面に映し出される所内の見取り図に表示させて監視する。収容棟などの「電子鍵」は中央で遠隔操作する。
官民あわせた職員数は約250人で約半数が民間。民間職員は食事・衣類の提供▽運動・入浴の監視▽顔写真、指紋、手紙の管理なども担当する。「みなし公務員」で守秘義務が課される。

 一方、刑務官らは戒具を使った受刑者への実力行使など、公権力に直接携わる業務を担う。官民は別々の制服を着る。

『国家の罠』

を読む。

佐藤優『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて 』新潮社,2005

「鈴木宗男事件」で背任と偽計業務妨害で有罪判決をうけた外交官の手記。
風邪引いて床に臥せりながら一気に読む。おもしろい。ディテールから全体構造まで,ノンフィクションとは思われない完成度。

なにしろおそろしく冷静に書かれている。タフであるとはこういうことなのだろう。『失踪日記』もそうだけど,あまりに体験が凄いと,人はスッと冷静になってしまうものなのかもしれない。かといって,漫画にせよ文章にせよ,それをキチンと表現できるかどうかは別だが。

関連情報が下記にまとめられていて参考になる。
チラシのウラ

なお,どんな顔の人だったかなとグーグルのイメージ検索をすると,同名(読みは違う)のAV女優が多数ヒットするので注意。いろんな意味で。

新しい大阪駅

京都新聞 電子版:大阪駅のデザインを発表 JR西日本 2011年の開業を目指す
ホームごとに屋根を作らず、空の見える高さ50メートルある大屋根を設置している。

大屋根はいいですよね。「高さ50m」ってのも豪気。平面は160×105m。プレスリリースに内観やアトリウムのパースがありますが,アトリウムは普通っぽいけど,この先にゾロでホーム大屋根の空間があるんならいいかも。音響の工夫があれこれなされるはずで,環境デザイン的にはそれも楽しみ。

外観のパースを見る限りでは,名古屋や札幌と同じ駅ビルに見えるなあ。スタイルシートだけ微妙に変えたって感じだ。高層部はホテルでなくオフィス。

プレスリリース:JR西日本 : JRニュース > ニュース一覧 > ニュース詳細
JR西日本社長のインタビュー:COIN AGE
関連記事:JR大阪駅新北ビル

2005年04月25日

FM1, 2005.4.25

ファシリティマネジメントI,本日は休講です。
せんだいメディアテークで行われる講演会の聴講を勧めます。

レネ・ファン・ズーク/キヴィ・ソタマー(オーシャン・ノース)講演会
−「ヨーロッパ・アジア・パシフィック建築の新潮流」展記念講演会
スタジオシアター
4/25(月)17:00−19:30(開場16:30)
入場無料
問い合わせ:東北工業大学建築学科 槻橋研究室 022-229-1151

※ドミニク・ペロー氏は,急用により参加できなくなりました。残念です。

キヴィ・ソマターとレネ・ファン・ズーク

下のエントリでも触れている講演会に行ってきた。

ちょっと遅れたら,満員札止めになっていたが,関係者だと言い張って(嘘じゃないし)入れてもらう。席はなく,通路に座る。

「いろんな意味で現代建築はナマコなのだ!」というオーシャンノースのキヴィ・ソマターも,「システムに内在するロジックをデザイン化」しているうちに仰天すべき形態にたどりつくレネ・ファン・ズークも,非常に洗練されたプレゼンテーションで語り,大いに刺激された。

なかでも,ものすごく素敵だと思ったのは,フィンランドからきたソマターが見せた氷のプロジェクトだ。

冬。屋外に,ものすごく大きな「バケツ」を用意する。直径5mで高さ4mぐらい。当然,そんな大きなバケツはないから,コンクリートの型枠でつくる。

水を張る。しばらくすると凍りはじめる。全部凍り切らないうちに型枠を外す。周囲は凍って自立しているが,内部にまだ水が残っている。

横っ腹に小さな穴をあけて,その水を抜く。内部に空洞が残る。入口の穴を広げて中に入れるようにする。

そうしてできた氷の部屋である。わずかな温度のムラ,水の不純物,風,本当に微妙な要素が組合わさって波だった,妙なる姿をもった空間が現出するのである。

つくってみたい。
仙台ではこういう風には凍らない。もっと寒いところの方,一緒につくってみませんか。

2005年04月27日

デザイン情報概論,2005.4.27

第3回。デザインという仕事(2):お気に入りのもの。チャールズ&レイ・イームズ

1. あなたのお気に入りのものを3つ描いて下さい。それは (1) どんな大きさですか。(2)どこに何と一緒にどんなふうに在りますか。(3)何でできていますか。(20分)

2. 映画を3つ見ます。:
Charles & Ray Eames, Powers of Ten, 1977(8m48s)
Charles & Ray Eames, House: After Five Years of Living, 1955 (10m45s)
Charles & Ray Eames,Toccata for Toy Trains, 1960 (13m30s)

3. お気に入りのものの,(1)スケール,(2)まわりとの関係,(3)素材について,あらためて見なおして,気づいたことを表に加筆してください。書き終えたら提出してください。

提出物:
Di 2005 03Reports

授業で見たDVD:
EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界

建築ITコミュニケーションデザイン論,2005.4.27

空間の表象
Aitcd 2005 03

2005年04月29日

『イームズ入門』

を読む。


イームズ・デミトリオス『イームズ入門—チャールズ&レイ・イームズのデザイン原風景 』泉川真紀監修,助川晃自訳,日本文教出版,2005

孫が書いたチャールズ&レイ・イームズの伝記。

「パッと見チャラいが実はイイ!」と中西泰人さんが誉めていたので買ったのだが,積んであった。西村佳哲さんがこの本に出てくる壁の使い方をすごく面白がっていたのが面白くて,ひさしぶりに手に取り一気に読む。

ふたりを知る人々の言葉を多く集めた労作。図版もたっぷりある。文章はやや冗長で,もっとすっきり書けるんじゃないかとも思った。

たくさんのエピソードが紹介される。

新婚のふたりはノイトラの設計したアパートに住んだ。転居するとき,ノイトラに手紙を書いた。「私たちはあなたが創造したアパートに住みながら,まるで自分の家の庭でのびのびと暮らしているように感じ,そして,住まいを育む喜びを知りました。(p.103)」彼らの「住まいを育む」という感覚は,映画「House: After Five Years of Living」を見ればよく分かる。

イームズは映画をたくさんつくったが,プロジェクトを議員団に説明するには映画を用いるが最適だという。「照明が消えて映画がはじまってしまえば,議員さんたちも席を離れたり,『失礼だが私は賛成できないね』といったりしなくなる」からだ(p.213)。この手は教授会でも使えるかもしれないねえ。

p.78のバナナの葉の話もいいな。
インドでは,下層階級の人はバナナの葉からごはんを食べる。少し上のカーストの人は皿から食べる。さらに上になっていくにつれて,ますます美しく立派な皿を使って食べるようになる。「でも,お金だけでなく経験も知恵もある人は,もう一歩先に進んで,バナナの葉からご飯を食べるのです。」

でも,読めば読むほど,ふたりが神格化されていくような印象がある。それがちょっと不満だ。チャールズは「驚くほど私的な人間(p.219)」であり,プライベートを見せるのを非常に嫌ったというから,そのせいかもしれない。

続きを読む "『イームズ入門』" »

About 2005年04月

2005年04月にブログ「Motoe Lab, TU」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2005年03月です。

次のアーカイブは2005年05月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。