ITmediaニュース:ITで理想の生活を——日本テレコムが社員で実験:
仕事と育児を両立したい40代女性社員が、Web会議ツールなどを使って在宅勤務したり、外出先での空き時間を有効利用したい50代男性社員が、公衆無線LANを使って外出先で仕事をする、プライベートを充実させたい20代男性が、職場からビデオの遠隔録画設定をしたり、飼っている熱帯魚に遠隔操作で餌を与えるなど、ITを活用して理想の生活を追求する。
詳細は「日本テレコム ニュースリリース」でも。
どれもITとは関係なく普通にできることばかり。
「理想の生活」というのはその程度のものなのか。
ずっと前に,大学の建築の設計課題で「理想の住宅」というのを課したのを思い出した。敷地規模自由。ただし木造の架構。
まあ結果はご想像のとおりで,小坂明子的理想やC.W.ニコル的理想など,見事に紋切型の「理想」が並んだ。そのクリシェぶりを嗤うことは易しいが,紋切り型の「理想」からの逸脱の程度を競うこともまた紋切型の態度にほかならないようにも思われる。だとすれば,新たに独創的な「理想」を提示することはなんと難しいことだろう。
そもそも「独創的な理想」というのは矛盾なのであって,いわば撞着語法なのかもしれない。