青木淳設計の青森県立美術館。青森県庁のご好意で現場を見せていただく。あいにく前日からの小雪模様で現場は水浸しだった。鉄骨建て方が終わり,雪が降る前に屋根を作り終えるべく急ピッチの現場。レンガの外壁も部分的に施工がはじまっていた。
細かく割られた,とはいえひとつひとつは大きい部屋がいろんなレベルで複雑に繋がってる。どっぷりと地下っぽくもあって「縄文らしい」と素直に了解されると同時に,すごくマニアックなモダニズム・マニエリスムとしても了解されうるような,アンビバレントな感じがした。ハイテクの果ての縄文というかなんというか,あー陳腐な表現だな(笑)
建築はなにしろすげー面白い。できあがったら必見。
現場全景。これは裏のトラックヤードなどの面。建て方は終わっているのでこの大きさ。そっけないといえばそっけないプレゼンス。
「ホワイトキューブ」部分の外壁とサッシュのモックアップ。レンガのカーテンウォール(w3000*h1200)を白く塗装する。鉄骨部分はGRC下地,RC部分では直づけ。GRC下地はタイで製作,レンガは現場で日本人が積む。この分担も不思議な感じで,ハイテクの果ての逆転現象。
レンガカーテンウォールの窓まわり。レンガを45度にカットしてエッジを立てている。分厚いのか繊細なのかわからない不思議な素材感。
「版築」のモックアップ。RC下地にステンレス線を現場で結束してメッシュにした上で200mm厚でふきつけてから櫛でさする。右の方はさする前の状態。これは濡れ色ではなく,だいたいこんな色だそうだ。