を読む。リーフレットだけど,アマゾンで買える。
太田浩史,伊藤香織著,東京ピクニッククラブ編『Picnic Papers 0 』新風舎,2003
14か条の「ピクニックの心得」がよい。
「ラグに上がりこむのではなく,ラグを囲んで座るべし。ラグは集まりの象徴であるから。」とあって,なるほどと思う。ラグは極めて低い「テーブル」なのだな。
ではピクニックではどこに座るのか。
靴を履いたまま地べたに座るのである。
これが日本人にはひっかかるのではないか。
靴を脱いで敷物に上がって座る。これが日本の作法である。
ラグはテーブルだが,ゴザは「御座」だから座る場所である。
座にはテーブルはない。人と料理と酒杯とは同一平面上に置かれる。座はテーブルを含み込んでいる。我々は自身がすでにテーブルの上にいるのである。
彼らが靴を脱ぐのはベッドに入るときである。
我々は床に寝る。床は地面ではない。そこでは靴を脱いでいる。我々は自身がすでにベッドの上にいるのである。