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ボーズ・サスペンション・システム

スピーカーのボーズが自動車用のサスペンション・システムを開発。バネも油圧もなし。リニア電磁モーターを伸び縮みさせてクルマの姿勢をアクティブに制御。

前輪のサスペンションを瞬間的に伸ばし、蛙のようにジャンプして障害物を飛び越えるというデモも行なわれ、記者席から驚きの声が上がった。

すげー。
MINILOG                  HOT NEWS +α 経由。
やじうまAV Watchに詳しくいろいろ。固定リンクじゃないからいずれ切れるが。

コメント (4)

もとなが:

「バネ」の動きってのは現代の人間には馴染んでいて、物理的な運動として普通に把握やすいんですよね。ググっと縮んだら、次はビヨヨ〜ンってなるって、子どもでも予測できる。それに摩擦減衰のダンパー。ズズっと止まるというのはわかりやすい。その身体にフィットした感覚が操る楽しさの大きな要因でもある。

アクティブサスは、そうじゃない。如何様にでも動けるということは、予測が出来ないということでもある。

人間が操るものとして、フィードバックも含めどうセッティングするかというのが難しいでしょうね。バネとフリクションをシミュレートしたものからスタートして変えていくのかな。でもそれじゃつまんないですよね。せっかくアクティブサスなのにバネの真似から始めるなんて。

馴染んでいるかどうかに関わらず操れる、というものを目指すのが理には適っていて、そういう意味では、手足のように操って楽しいとかより快適性を追求したセルシオがテスト車なのは納得。

もとえ:

せっかくだから、バネとは似ても似つかない挙動にするといいよねえ。横Gを徹底的に排除して、乗客にとっては垂直にしかGがかからないようにする。前後にも傾けられるから加減速時も全然気づかない。端から見てるとグリングリン傾いてるんだけど、グラスの水はこぼれません。あれ、いつ動き出したの?みたいな。

そうなると、ドライバーには視覚と体勢感覚のギャップがつらいかも。まあ、リッジレーサーで鍛えているから大丈夫か。自動操縦と相性がいい技術なんでしょうね。

セルシオでテストしてるんだから、トヨタのエンジニアも関与してるんだろうね。トヨタっぽいですよね、なんとなく。

もとなが:

でもね、そういう動きはやっぱり不自然で、人間にはつらいものが。振り子式がまさにそれ。

もうすこし動画がありました。
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000015657.html

全車輪の接地荷重バランスを理想値に近付けることもできるだろうから、安定性はすごくあがりますね。理想値に持って行った結果どういう姿勢になるのかちょっとわかりませんけど。

もとえ:

あらためて動画を見ると、非常に妙な感じではありますね。水平に滑っているような。けっこう大きく伸び縮みしているし。

「不自然」かどうかは、慣れの問題に過ぎないのではないかなぁ。魔法のじゅうたんのようなスーパースムースな乗り心地の乗り物が実現すれば、それがすぐあたりまえになるじゃないだろうか。

振り子式の電車はやっぱり半端じゃん。不自然な感じがするところまでいってないような気もするよ。

「理想値」を定義するには価値判断が必要だよね。とにかく揺れない、とにかく速く走る、燃費サイコー、とかいろんなモードがありうる。

あ、救急車につけると、社会復帰率が向上されるんじゃないだろうか。走りながら外科手術もできちゃうという。

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2004年09月08日 10:44に投稿されたエントリーのページです。

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