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「都市・建築におけるリノベーションの現在」

という題で,東北大学の公開講座が開かれます。渋めながら豪華な講師陣で,リノベーションを考えはじめるには非常によい機会と思われます。ぜひ。

まだ席に余裕があるとのことなので再掲。
当日飛び込み参加でも大丈夫みたいです。


東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 平成16年度リカレント講座
「都市・建築におけるリノベーションの現在」のご案内

 拝啓 新春の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。さて、本専攻では例年、東北大学大学院先端工学セミナー(博士後期課程集中講義)の一環として、社会人を対象とするリカレント教育講座(公開講座)を実施いたしております。本年度は、都市デザイン学特論の一環として「都市・建築におけるリノベーションの現在」というタイトルで講座を開催し、都市・建築デザインにおける企画・設計・施工というそれぞれの局面において新たな職能の可能性を切り開いている方々を講師として招き、議論する機会を設けたいと考えております。講義は、スライドレクチャ形式で3講座(それぞれ一時間半程度)を予定しております。
 つきましては、ご多忙中のところとは思いますが、是非ご参加いただきたくご案内申し上げます。


日時
平成16年8月21日(土)13:00〜14:30,14:40〜16:10,16:20〜17:50
場所
東北大学工学部人間環境系1階・大会議室
所在地:仙台市青葉区荒巻字青葉 東北大学工学部構内
受講料
4,000円(当日受付にてお支払いください。)
募集人員
70名(申込み順)受講者にはご希望があれば修了書を授与します。
講師
「リノベーションを加速させるプログラミング」
梶原文生(都市デザインシステム代表)第37回生
「リファイン建築の発想」
青木茂(青木茂建築工房,リファイン研究会)
「建築のライフサイクルから見たリノベーション - 解体とリサイクルの視点から - 」
清家剛(東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻助教授)
主催
東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻
担当:都市デザイン学講座教授 阿部仁史
申込み方法
氏名(年齢)、住所、電話番号、FAX番号、最終学歴、勤務先、住所、電話番号を明記の上、下記まで電話、FAX、Eメールあるいは郵送にてお申込み下さい。FAXにてお申込みの方は添付された申込み用紙をお使い下さい。
問合せ
東北大学工学部教務課大学院教務係(担当:乳井)
電話: 022-217-5820/FAX:022-217-5824
Eメール: eng-in@bureau.tohoku.ac.jp
ホームページ: http://www.archi.tohoku.ac.jp

コメント (1)

もとえ:

いってきました。けっこうの人出で、ほぼ満室。

都市デザインシステムの梶原さんのHOTEL CLASKAの話などは、もろに事業構想学。投資を一部に集中し、プレミアムを発生させて、その利益を全体に波及させるとか。「かっこよさ」を持続させるにはどうするつもりか、もっと聞きたかったな。あとは、あちこちで空き家になっている会社の独身寮を老人ホームにリノベートするプログラムもプロのファンドをまきこんで進行中。

青木茂さんの現場の話。仕上げを外してみると梁の欠損だの接合不良だのは当たり前。耐震基準を高めるよりも手抜きをなくす方が大切というのは切実な言葉。エポキシ注入による補修について会場から寿命や性能に不安はないかとの質問があったが、不安はあるが他にコストが折り合う選択肢がない以上これしかないという答え。そりゃそうだな。いまここにあるクラックと戦っているのだから。問題を持ち帰って精度を高めて現場へ送り返すのが研究者の仕事である。

清家さんの解体論。解体のコスト≒環境負荷はますます上がり、解体はもうやれなくなるという危機感。Life Cycle Resource(ライフサイクル資源投入量)やLife Cycle Waste(ライフサイクル廃棄物)という概念。超寿命化、ゴミにしないこと、新しく資源を投入しないこと。丁寧に丁寧に住宅を解体してみる実験。組み立てにはたくさんの専門家がたくさんの道具をつかってやるのに、解体の道具はバールとノコだけ。それでいいのか。技術もよく検討されているわけではない。屋根材は投げ落としてから掃除するより、屋根の上でしばってからそっとおろすほうが全体としては早い。早いとわかれば職人はそうする。

などなど、新しい建築を生み出すときにこそ考えておかなくてはならないリノベーションの様々な知識の存在を知る。非常に充実した講義でした。

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2004年08月19日 17:35に投稿されたエントリーのページです。

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