という語が使われているのだな。「地理的位置」といったところか。
ジオロケーション技術の発展で、ユーザーの属性に合わせた情報提供が可能に
原文は,Wired News: Geolocation: Don't Fence Web In
geolocation という語が geo-location とハイフンで区切られることもなくスラリと使われているのに,ちょっと驚いたのだった。「地理的位置」だなんて,トートロジーじゃないの?
ググってみた感じでは,ネット上のマシンが地理的にどこにあるかという情報のことを geolocation という概念でとらえているようだ。いまのところ期待したほどの哲学的広がりがあるわけではないらしい(笑)
Internationalization (i18n) Gurus: Geolocationなど。
「地理的位置」などと迂遠な言葉遣いが必要になってきたのは,もちろん「情報的位置」と区別するためであろう。コンピュータの世界を表現する空間的な比喩の体系はすっかり定着してしまったようだ。これは,ただのたとえなんかじゃないのだ。
ところで,"locus"という概念もある。ジェフ・ラスキンの『ヒューメイン・インターフェイス』(村上雅章訳,ピアソン・エデュケーション, 2001)では,「所在」と訳されている。「場所 place」や「在処 site」を表す概念である,主に「注意の所在 locus of attention」として使われ, 動詞的な focus とは区別される。(前掲書 p19)