を読む。
ジェスパー・ホフマイヤー『生命記号論—宇宙の意味と表象 』松野孝一郎+高原美規訳,青土社,1999
パースの三項図式の記号論を用いて,「記号過程のネットワーク(p.155)」としての生命を論ずる。西垣通の『基礎情報学:生命から社会へ』のネタ本のひとつ。
第9章の意識論が興味深い。
意識とは身体の実存的環世界を肉体が空間的物語的に解釈したものである。(p.196)
つまり,環世界:sign/意識:object/身体:interpretant という三項図式。
「環世界」はユクスキュルの用語。この意識論は,参考文献にも上がっているが,ノーレットランダーシュ『ユーザー・イリュージョン』(柴田裕之訳,紀伊国屋書店,2002)にも接続する。
やっぱり面白いのはパースだな。
パースは3の人。