を読む。
宣伝会議編『紙とコスト—COST:VALUE 』宣伝会議,2003
竹尾ペーパーショーのために作られた本。紙にむけてよせられた工夫の数々を紹介する。すぐれたパッケージデザインを紹介しつつ,そのパッケージが商品の上代価格の何%を占めているか(虎やの羊羹1.5%,MONO消しゴムのスリーブ6%),パッケージの面付けから紙の有効使用率はいかほどか(グリコカフェオーレ90%)なんてのもおもしろいし,特殊なプロダクトのために開発された紙(預金通帳専用紙,ダーマトグラフの巻紙)なども感心しながら読めた。文章が観光広告リード風で少々鼻につくが,述べられている事実は面白い。
さて,牛乳のパッケージ。直方体のは「ブリックパック」,四面体は「テトラパック」。
では,日本でもっとも一般的な,端部を開いてから中蓋をめくり出すタイプのは何パック?
正解は「ゲーブルパック」。
つまり「切妻パック」というのだそうだ。知らなかったー。