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アップルシード

見てまいりました。

テレビゲームでステージクリアしたときのムービーみたいなのの,うんと長くてチョー精巧なの。で,愛は人類を救う,と。地球が救われるのかどうかはわからないけど,「任された」ぞと。ま,ストーリーはちょっと退屈。話の古くささと映像の新しげな様子とのギャップにはしびれる。

キャラクタはモーション・キャプチャーで動いているから,遠目で動作だけ見てると人間そのもので,ウルトラマンとかデカレンジャーみたいにみえたりする。これはこれでおもしろいな。計算機のパワーさえあればリアルタイムでマルチアングルのCGアニメがテレビ放送でできるかもしれない。

原作が古いからか,物語に登場するテクノロジーには新味はない。巨大なセントラル・コンピュータに「ガイア」なんて名前がついているあたりも懐かしさを通り越して新鮮ですらある。ディスプレイ類もちゃんと枠の付いた薄型テレビである。

脚付きの巨砲がグキュグキュキュガチャキューンと動き出すあたりは非常に嬉しくなる。主砲を撃つにはチャージの時間が必要で,その間,砲身はビリビリ放電しなくちゃならない。銃を撃ったら反動で身体を反らすし,薬莢はカラカラと音をたてて床を跳ねなくてはならない。悪漢と対峙するシーンは雨が降るはずだし,窮地から逃げおおせた恋人たちの浜辺は白々と夜が明けねばならない。伏線は伏線らしく謎めいて記憶に残らなくてはならない。

全編これ様式美。
俺たちの好きな「アニメ」ってのはやっぱりこういうのだ。

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コメント (4)

あねは:

そういうアニメを見たときに湧きあがる、何とも言えない
あの感情は何なのでしょう。マトリックスにも一部に近いものを感じます。

でも、そういうのって特定の世代だけなのでしょうか。最近の小学生は「かめはめ波」をわかってくれなくて
ショックを受けました。。

もとえ:

すまん,おじさんには,ドラゴンボール自体ピンとこねーんだよ。

「Dr.スランプ」の連載が始まった時は,すげー漫画家がでてきたと感動したものだが。遠い目。

ちなみに,うちの子らは毎日「バオウ ザケルガ」と叫んでます。
http://websunday.net/gash/movie/

あねは:

ぎりぎりかな、と思ったんですがちょっとズレてましたか。。

知り合いに小学校の先生がいるのですが、彼は職業柄とはいえ
ほぼすべての年代に対応できてすごいと思います。

近い年代では「みんなのうた」でよく聞いてた歌の違いで
ギャップを感じます。
こう考えると時代を表す地層みたいで
面白いですね。

もとえ:

滑り込む以前にアウトです。

地層ネタですが,飲み会で年長者に若い頃のアイドルは誰か教えろと迫るという嫌な癖が私にはあるんですが,おじさんたちはなんとも恥ずかしそうにオードリー・ヘップバーンだとか山口百恵だとか告白します。たいてい,俺だけじゃねーよ,時代がそうだったんだよ,みたいな言い訳が付いてるのがおかしい。

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2004年05月14日 16:10に投稿されたエントリーのページです。

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