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Sony LIBRIe

いささか旧聞に属するが,
ソニー、E INK採用の電子書籍端末「LIBRIe」
が出る。

本体に10MBのメモリを内蔵するほか、メモリースティックも利用可能。コンテンツはPCを使ってインターネット経由で入手し、メモリースティックか本体に内蔵するUSBコネクタを使ってLIBRIeで閲覧する。250ページの小説一冊を500KBと換算すると、512MBのメモリースティックPRO使用時では、最大500冊の書籍データを内蔵可能になるという。

テキストはファイルが小さいので,HDDでなくてもいいとは思う。図版には期待しないという制限がついてしまうけれど。

しかし,

Timebook Townは会員制のサービスで、月額利用料は210円。月額利用料には毎月1冊までのダウンロード料金が含まれる。追加ダウンロードは1冊ごとに315円で、いずれも1冊ごとに60日間の利用期限が付くレンタル形式となる。

レンタルじゃダメじゃん。

iPodが売れて,ほかのMP3プレイヤーがほろびたのは,容量の違いが体験の質を生みだすことがユーザにすぐに理解されたからであろう。聞こうが聞くまいが〈とりあえず全部〉持って出られることにこそ価値がある。そのためには時間制限なんかあってはダメにきまっている。

メーカーも出版社も,何をケチケチしているのかと思う。

「新潮文庫の100冊」なんて企画は昔からあるではないか。あれを〈とりあえず全部〉もって出かけて,出かけた先で選んで読めるからこそ電子本でよかったと思うのではないか。あらかじめ本を選んでおかなきゃいけないのなら紙の文庫本でいいのだ。

読もうが読むまいが「筑摩文庫&文芸文庫新刊全部ダウンロード年間3000円」とかやれそうなもんだと思う。やれ。

コメント (3)

inoue:

リブリエ、170ppiのスクリーン解像度にぐっと来ていましたが、やはりソニーでしたか。独自規格にとらわれすぎて、ユーザーの負担が重いですね。レンタルにするならコンテンツを技術系テキストとかにして、常に最新情報をくれれば納得できるんですけど・・・。

もとえ:

開くたび最新情報になっているマニュアルなんて,いいですねぇ。

あと,これは素朴な疑問なんですが,自分で「本」を作れるんでしょうかね?BBeB形式でしたっけ?

美崎薫:

目のつけどころが違うなぁ、と。
<とりあえずぜんぶ>というのは、たいへん有益なキーワードであり、ぜんぶであることがおっしゃるように質を変えます。
ちなみに、2週間ほど海外生活していたのですが、次に海外生活をするときには、自分でデジタル化した本をもっていこう、と強く思いました。
今回は、ちょっと準備が間に合わなかったので…。
代わりに、単行本7冊と文庫本3冊をもっていって、きっちり読んで帰ってきました。
やっぱり、本は重いっす。
やがては、61万枚をぜんぶもって歩けるようになることを期待してます。

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2004年04月21日 12:45に投稿されたエントリーのページです。

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