を読む。
加藤昌治『考具—考えるための道具、持っていますか? 』晶文社,2003
考えるための道具が「考具」。いろんな発想法をとてもスマートに整理したカタログ。
カラーバスとフォトリーディングってのは知らなかった。
Color Bath。Busじゃない。色に浸る。
何か色を決めて,その色のものを探す。普通なら全然関係ないものどうしが,同じ色をしているという一点の脈絡でつながってくる。世界を串刺しにする。
フォトリーディングは,技芸化された斜め読み。全ページをスキャンするようにみる。見開き一秒。人間の認知能力の高さと,漢字仮名まじり文のビジュアル特性を活かす。
一通り読んだ後,「著者への質問を考える」というのはよいな。
積んである本を一気にフォトリーディングでクリアしておくだけでも,書架の価値は相当上がるであろう。(とりあえず書架と書いたが,持っている衣装の総体をワードローブというが,持っている本などの総体はなんというのだ?アーカイブか?)
「あなたにとって最大の問題は,『読んで,分かって,やらないこと』」だという指摘も切実。
公式ホームページ:考具