スラッシュドット ジャパン | vOICeで携帯電話が盲導犬代わりに!?
「64x64ピクセルのモノクロ画像に対して、上下方向を64の音階に、ピクセルごとの明るさを4段階の音の強弱に変換し、左から右へ1秒でスイープする仕組み(上記記事)」で画像を音声に変換して空間認知をしようというデバイス。vOICeとは,"v...Oh I See...e"らしい。
公式サイト:The vOICe - Seeing with Sound
とりあえず公式サイトをスクロールして右中ほどにあるDemoがわかりやすい。
「手術無し!」とうたわれているとおり,低リスクで低コスト。
ヘッドセットをかぶってもいいし,カメラ付き携帯電話でも実装されてるようだ。
狭い道から交差点に出たとか,屋根の下から外に出たとか,テーブルがあるとか,大きな空間の変化は音響の変化で感じることができると「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に参加した時に聞いたことがあるけれど,(サイトにあるように)テーブルの上のカップをとったり落ちている杖を拾ったりするときのように,音響的な変化があまりない場合にはわかりにくい。そんな時には効果があるだろう。
vOICeとは対照的に,キョーレツな手術を伴うのは,ドッベルのArtificial Vision。カメラと脳を直結しちゃう。あくまで映像を得ようというわけだ。
ドッベルは確かにものすごい技術だけど,どっちかといえば私はvOICeのほうに共感する。「見る」ために無理矢理ダイレクトに視覚を刺激しようとしないで,音像を映像として読み替える能力を人間にまかせることで,システムを軽いものにしているところがいい。人間が知覚能力を再編成していく融通無碍なる力は素晴らしいものだ。「音で見る」は比喩ではないのだ。