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5年後の携帯機器?

黒須教授のUser Engineering Lecture:5年後の携帯機器<後編>

 このように、現在搭載されはじめている機能はそれぞれが本格的なものになり、後はそれらの機能を使って何をするか、というアプリケーションやサービスが課題になるとも考えられている。しかし私は、基本的には、それらの多数の機能は無理に統合的に使わせようとしなくても、多数の機能がそれなりの水準で一体化されたという魅力だけでユーザを引きつけることができると考えている。こうした多機能な携帯型情報通信機器によるアプリケーションのイメージとしては、たとえば、町で見かけたものをカメラ取りして位置情報とあわせてサーバに送り、それを自治体が行政改善の目的に使ったり、ユーザ同士の情報交換に使うといったアプリも考えられるが、爆発的な普及という意味では今一歩かという気がしている。私はi-modeが携帯電話の魅力としてその普及の牽引役になったのは、あの時代と状況だったからだ、と思っている。無理矢理に機能統合的なユビキタス時代を引きずり出そうとしても巧くいくものではないと考えている。現実の未来というものは、それほど夢に満ちたものでもないだろう、ということだ。

下線は引用者による。苦笑。

コメント (7)

naka:

とある機会に、黒須先生もおられた席で時空間ポエマーの紹介をしました。ちょうど記事が書かれた1月前ぐらいですが。ダメだしですかね?(笑)
とはいえ、黒須先生もこうした使い方の実験を考えておられたようでした。(^ ^;

もとなが:

ポエマーが「爆発的に普及」はせんでしょう。日本中ポエマーだらけというのもちょっとアレだし(笑)。

でかいパイを一気食いでお腹いっぱい、みたいなビジネスモデルばっかでもヤですしね。
携帯バブルが過ぎてみれば現実の未来はお腹いっぱいの夢に満ちてはいないけど、ま、いろいろコツコツやっていこうや、というスロー(^^;な感じですか。

いりえ:

ぼくには、黒須先生は、ここメモを前に自問自答している感じがしました。

ここメモは、出会い系のアングラ利用(ナビゲッティに近い感じ)では、ひょっとしたら爆発的に普及するかもしれないという感じを、個人的には持っています。

自治体と市民の対話は、確かにあまり爆発しそうにないテーマですが、本江さんが以前書かれていた通り、民主主義の根源的な部分とか、政策こそデザインの対象だといった話に通じていて、ぼくじしんは一番興味があります。
いわゆるお仕事として成立するかどうかはまだ確信がないのですが、むしろライフワークにするに足りるテーマなのではないかと考えています。
(実際にライフワークにされている方々には、尊敬あるのみです・・・)

もとえ:

ま,爆発しなくてもいいんですけどね。

▼「ここメモ」のググリ筆頭。
http://cgs-online.hitachi.co.jp/special/special006/003.html

読みましたが,フォトカキコとの違いがわかりません(笑)
もう少し詳細がわかる資料があれば教えてくださいませんか?

いりえ:

>もう少し詳細がわかる資料があれば教えてくださいませんか?

デモを見せてもらいましたが、まだ公表できる資料がないみたいです。

フォト・カキコと一番違う点は、WeBでの一覧を考えていないことです。
ケータイでのみ閲覧します。アーバンランドスケープの近傍検索に近い感じで、近傍の投稿をいくつか地図とともに表示する実装です。

もとえ:

となると,ケータイにむけてプッシュはできないでしょうから,「この辺に何かないかな」と思ったユーザが検索をかけるという使い方になるんでしょうね。歓楽街で使われると,「ぽん引き」ならぬ「ぽん引かれ」が,しかも自発的に発生しそうです。

しかし,一覧機能がないとすると,行政が市民の声を掌握する云々の話とどうつながるのかよくわからなくなりました。

いりえ:

>しかし,一覧機能がないとすると,行政が市民の声を掌握する云々の話とどうつながるのかよくわからなくなりました。

その意味では、フォト・カキコのほうがすぐれていると思います。
ここメモのチームの人たちも、フォト・カキコとここメモが補完性があると言っていました。

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2004年01月05日 10:14に投稿されたエントリーのページです。

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