メルボルン・ワークショップも佳境
学生はみながんばっています。
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学生はみながんばっています。
本日から大学に出勤します。
11月26日に,青森県庁で行われたファシリティマネジメント研修会の模様がWebに掲載されています。私は短い講義とワークショップのファシリテータを担当いたしました。ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
青森県のファシリティマネジメント(FM):
http://www.pref.aomori.jp/facility-m/
地方自治体こそファシリティマネジメントが効果を最大に発揮しうるフィールドであると思います。
私があちこちで「おもしろいよ」と言いふらしている,象印の「みまもりほっとライン」がテレビで紹介されるそうです。象印の方からご連絡いただきました。
次の番組で、「みまもりほっとライン」が紹介される予定ですので、お知らせ申し上げます。■平成16年12月16日(木)夜9時15分〜9時58分
NHK総合テレビ
「難問解決!ご近所の底力(故郷の親を世話したい)」これは、今年1月に放送された内容の再放送です。
前回の放送時に反響が大きかったとのことで、再度放送が決まったそうでございます。私どものポットのほか、NPOの活動や介護保険の上手な利用方法などが紹介されます。
よろしければ、ご覧になってみてください。
■番組のホームページ
http://www.nhk.or.jp/gokinjo/
果てしないズームのイラスト。絵柄は好みではないが,おもしろい。
飛び出す絵本ならぬ「飛び込む絵本」というところか。
どうやって作画するんだろうなあ。
THE ZOOMQUILT | a collaborative art project:
http://zoomquilt.machwerk.ws/zoom.htm
似たのではこんなのも。でも,こっちはかなりはっきり舞台転換があるから,構想はしやすい気がする。
Rooney Design | Christmas Zoom
いずれもC O U L D経由。
の番組があるそうです。
12月17日(金)、NHK総合にて新番組「プロフェッショナル・仕事の流儀」第一回。
NHK新番組にて深澤直人ドキュメンタリー放送予定:
http://www.plusminuszero.jp/information/041215.html
追記:
録画しておいたものをいましがた見た。テレビは初出演とのこと。あちこちで読んだような話,聞いたような言葉が多いのは売れっ子ゆえやむを得ないとしても,シャチハタへのプレゼンのシーンはすばらしかった。のっけのところで,単純で強い言葉で会場の空気を一気に変えていた。
さて,部屋を掃除しようっと(笑)
ITmediaニュース:ITで理想の生活を——日本テレコムが社員で実験:
仕事と育児を両立したい40代女性社員が、Web会議ツールなどを使って在宅勤務したり、外出先での空き時間を有効利用したい50代男性社員が、公衆無線LANを使って外出先で仕事をする、プライベートを充実させたい20代男性が、職場からビデオの遠隔録画設定をしたり、飼っている熱帯魚に遠隔操作で餌を与えるなど、ITを活用して理想の生活を追求する。
詳細は「日本テレコム ニュースリリース」でも。
どれもITとは関係なく普通にできることばかり。
「理想の生活」というのはその程度のものなのか。
ずっと前に,大学の建築の設計課題で「理想の住宅」というのを課したのを思い出した。敷地規模自由。ただし木造の架構。
まあ結果はご想像のとおりで,小坂明子的理想やC.W.ニコル的理想など,見事に紋切型の「理想」が並んだ。そのクリシェぶりを嗤うことは易しいが,紋切り型の「理想」からの逸脱の程度を競うこともまた紋切型の態度にほかならないようにも思われる。だとすれば,新たに独創的な「理想」を提示することはなんと難しいことだろう。
そもそも「独創的な理想」というのは矛盾なのであって,いわば撞着語法なのかもしれない。
八谷和彦がずっと前から言っていた「クルマのしっぽ」,タカラ系のメーカー「ワコー」からいよいよ発売。¥5000くらい。単三電池で駆動。運転席からは無線リモコンで操作。ボタンはひとつで,押している間,尻尾を振り続ける。
ITmedia ライフスタイル:ウワサの車用“しっぽ”を動かしてきました (1/3): http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0412/15/news033.html
けっこうボディがでかい。高速で落としちゃいそうだけど。
わたしのクルマはこの位置にラジオのアンテナがもう生えている。かといって,リアドアに垂直に貼るとワイパーとかぶる。ダメかも。
Researchers at the University of Warwick in Britain then helped to develop a phone cover that contains a sunflower seed, which will feed on the nitrates that are formed when the polyvinylalcohol polymer cover turns to waste.
腐敗して土にかえる生分解プラスチックでできた携帯電話の筐体に,ひまわりの種を外から見えるように象眼してある。廃棄して土に埋めると芽が出て花を咲かせる。
生分解プラスチックであることをとても詩的に表現する素敵な方法だ。
もちろん電池とかいろいろ有害なものも含まれているので,そのまま埋めるのはいけないんだろうけど。
日本語抄訳記事もありました。「CNN.co.jp - こぼれ話:埋めると花咲く携帯電話、英研究者が開発」
今回、新機能として、位置情報を使った検索サービスが追加された。iモード版ではiエリア、EZweb版ではGPSを利用して端末の位置情報を登録、ユーザーの現在地周辺の宿を検索できる。
私の場合は,知らない場所でとにかく現在地の近くで泊まりたい,という状況はあまり考えられないのだが,人によってはそういう需要もあるのだろうな。ていうか,ラブホテルむき?
Wired News - 米政府、「国家的危機」時にGPSを遮断する計画を検討 - : Hotwired:
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20041217202.html
GPSはいまや船舶や航空機には不可欠なインフラであるから,おいそれとは止めないと思うし,遮断範囲も局地限定的であろうけれども,いざとなればインフラのネットワークは停止される可能性があるのである。米国政府にはその権力がある。「計画を検討」なんて呑気な見出しだが,すでに計画ずみだろう。
インフラが国家権力の掌中にあることは道路でも橋でも電力でも水でもなんでも同じなんだけれども,世界規模のインフラを一国の判断で一気に機能停止させることができるというのは,GPS以外にはあまり例がないのではないか。
記事にもあるが,欧州は自前のGPS網を作る計画をもっていたが,これは欧米協調路線でいくことになったので,「自軍の軍用信号は常に有効な状態にし、敵の衛星によるナビゲーション信号はすべて妨害すること」は可能だ。
Wired News - 2008年稼動を目指す欧州版GPS『ガリレオ』、今後の課題は - : Hotwired:
本江研究室の諸君,卒業研究提出までの日程,以下のとおりです。真っ青。
12月中 | 任意にエスキス(20月,21火,22水は大学にいます) |
12/24金 | 提出。 |
12/27-1/4 | 冬休み |
1/5水1300-1500 | ゼミ。 |
1/11火1500-1700 | ゼミ。梗概案持参のこと。 |
1/13木 | 梗概提出 |
1/18火1500-1700 | ゼミ |
1/25火1500-1700 | ゼミ |
2/2水1300-1500 | 発表リハーサル |
2/3木1300-1500 | 発表リハーサル |
2/4金 全体講評会終了後 | 発表リハーサル |
2/7月,8火 | 卒業研究発表会。場合によってダメ出しあり。 |
2/17木-23水 | せんだいメディアテークにて卒業研究展 |
を観た。吹き替え版(三浦友和が実にいいので,安心して吹き替え版を見るべし)。土曜なのにガラガラだったので,ピクサーの神通力もこれまでかと不安になったんだがさにあらず。実に痛快で楽しい漫画映画であった。ダメダメのアニメだったけど話は感動的だった『アイアン・ジャイアント』のブラッド・バードが,たっぷり予算をもらって監督。うまくいった。続編ができるに違いない。
ピクサーのアニメで,はじめて人間が主役になった。髪の毛なんかはリアルに作り込みつつ,全体の動きは,あえてヒョコヒョコした「人形劇」のテイストで作ることで,違和感なく感情移入しやすい画面にしていた。いうなれば,CGによるサンダーバードであり,デジタルなハリーハウゼンだ。ジャックジャックの変身はハリーハウゼンへのオマージュだろう。
描かれる都市像や,悪者の秘密基地,巨大ロボット,戦闘機などのデザインはレトロフューチャーそのもので,まだ見ていないけど『スカイキャプテン』や,夏の『スチームボーイ』とあわせて考えるに,やはり今はマニエリスムの時代であると思う。
様々な超能力を持って活躍していたスーパーヒーローたちが,ある時期を境に社会に疎まれ,その力を隠して生きていかざるを得なくなる。主人公のMr.インクレディブルもイラスティガールと結婚して家族をなし,子どもたちもまた超能力をもつが,皆それを隠し,持て余しながら悶々と日々を過ごしている。というのが基本的な設定である。もちろん封印された異形の「力」は苦悩のうちに解放され,最後には人々に祝福されるという予定調和的な物語なのではある。家族愛,友情,努力,勇気,利他的態度等々が率直に讃えられる。これに引っかかると,この映画はのめないけどね。
この「疎外されたスーパーヒーローの名誉回復」という物語は,まさに今日のアメリカが求めるものだろう。内田樹が書いている。
アメコミの「スーパーヒーロー」はすべてアメリカの「セルフイメージ」である。
それは「生来ひよわな青年」がなぜか「恐るべき破壊力」を賦与され、とりあえず「悪を倒し、世界に平和をもたらす」ために日々献身的に活動するのであるが、あまり期待通りには感謝されず、「おまえこそ世界を破壊しているじゃないか」という人々の心ない罵詈雑言を浴びて傷つく・・・というものである。
『スパイダーマン2』がアメリカのイラク侵攻の心理劇化であるということに気づいている人はあまりいない。
一方、日本の戦後マンガのヒーローものの説話的定型は「生来ひよわな少年」が、もののはずみで「恐るべき破壊力をもったモビルスーツ状のメカ」の「操縦」を委ねられ、「無垢な魂を持った少年」だけが操作できるこの破壊装置の「善用」によって、とりあえず極東の一部に地域限定的な平和をもたらしている、というものである。
これは『魔神ガロン』から『鉄人28号』、『ガンダム』、『デビルマン』、『マジンガーZ』を経て『エヴァンゲリオン』に至る「ヒーローマンガの王道」である。
この「恐るべき破壊力をもったモビルスーツ状のメカ」は日米安保条約によって駐留する在日米軍であり、それを「文民統制」している「無垢な少年」こそ日本のセルフイメージに他ならない。
インクレディブルは「生来ひよわな青年」ではなく,生まれつき「恐るべき破壊力」を備えている。一方,一度はインクレディブルに強烈に憧れながらも拒絶された「生来ひよわな青年」たるシンドロームが,「機械仕掛け」を「悪用」する「邪な心」を育てて世界を危機に落としいれる。大量破壊兵器のコントロールを失い,子どもを誘拐するシンドロームはイラクであり北朝鮮なのだろう。日本は便利なハイテクスーツ製作者として登場している。銀行強盗犯ボンボヤージュはフランス語を話していた。とすれば最後に出てくるアンダーマンは……
……というようなことはおいといて,この映画は本当に痛快で楽しめるのでおすすめ。エンドロールもカッコいい。
Mr.インクレディブル公式サイト
を読む。
Bruce Mau, Jennifer Leonard, Massive Change , Phaidon, New York, 2004
レム・コールハースの"S,M,L,XL"の共著者でもあるカナダのデザイナー,ブルース・マウの新刊。激変する世界についてのリサーチ。「デザインの世界についてではなく。世界のデザインについて」の本である。
巻頭のマニフェストをはじめ素晴らしい写真が多数あり,眺めるだけでも驚ける。わずか2グラムのエアロジェルが2.5kgのレンガを支えている写真なんか地味だけどすごいし,北京の世界最小のスターバックスというのもなんだか不思議だ。熱帯でも飼育できるようにつくられた羽毛のない鶏は妙に気持ち悪い。
全体は11のセクションに分かれている。都市,交通,エネルギー,情報,イメージ,市場,マテリアル,軍事,工業生産,生命,富と政治。それぞれの分野でエキスパートにインタビューしながら,どんな変化が起きているのかをレポートする。画期的な発明もあれば,出口のなさそうな暗い話題もある。
「すべてが一枚のバランスシートに載っている。良いことも,悪いことも,すべてがカウントされる。(裏見返し)」ひとつひとつの領域における変化は個別でユニークな事象に見えるけれども,当然それらは全部つながっている。「バランスシート」感覚を備えつつ,自分のできる「デザイン」をやろう。
webサイトでも野心的展開。
Massive Change: The Future of Global Design
戸川純じゃなくて,ピカソの「ゲルニカ」をモチーフにしたアニメ。
ブラジルのMarcelo R. Ortizが制作。
全然別ものだけど, Thinking Machine 4: Play the Gameもおもしろい。「軌跡」というのはなぜかくも人を魅了するのだろうか。
いずれも,Be Strange...経由。
劇場体験についてレポートするミニワークショップ。
観客あるいは出演者として自ら体験した劇場等の空間について,なるべくユニークであると思われるものを選んで:
(1)観客と出演者との関係および観客同士の関係に留意して,その空間の平面ダイアグラムを描きなさい。建築だけでなく,舞台装置,観客の居方等についても記述する。図に説明文も書き込むこと。必要に応じて断面図や詳細図等を補ってもよい。
(2)観客の意識を舞台に集中させるためになされていた工夫を3つあげ,1の平面ダイアグラム中に書き込みなさい。建築空間上の工夫のみならず,装置的,演出的工夫でもよい。
(3)グループにわかれ,記述した互いの劇場体験を発表しあい,グループ内発表でほかの人があげた工夫で,自らの体験に当てはまるものがあれば図中に追記せよ。
(1)と(2)あわせて30分。(3)に30分。終了後提出。
FlickrBlog:
http://blog.flickr.com/flickrblog/2004/12/mappr.html
Flickrの写真地図サービス。タグの地名を使う。
幼児が同乗できる補助いすをつけた「ママチャリ」が転倒した際に、子どもがけがをするのを防ぐため、ヘルメットの着用を促す動きが急速に広がっている。自転車同乗中の子どもの死傷者は年2千人以上。半数が頭部のけがだ。
子どもを乗せていて転んだことは(いまのところ)ないが,走行中に後ろの子どもが身を乗り出して,電柱におでこをぶつけたことがある。ゆっくりだったので幸い大事にはいたらなかったが,本当にゾッとした。
大人もかぶったほうがいい。オーストラリアでは自転車のヘルメット着用が義務だそうで,大人も子どもも皆かぶっていた。二人乗りはみかけなかったな。
あと,子供用の自転車につける「旗」が欲しい。やわらかい樹脂の旗竿に小さな旗をつけて後輪付近に立てて,自動車から見えやすくするもの。フランスの自転車の写真集で見かけて以来,ずっと探しているが売っているのを見たことがない。誰か知っていたら教えて下さい。
e-Japan の次は u-Japan ってたやつ。この3月に審議会が始まるときにエントリを書いたが,総務省から最終報告書が出た。まだ読んでないけど, 「骨子」によれば,Ubiquitous, Universal, user-oriented, Unique でもって 4U=For You なんだそうだ。で,2010年にはICT先導国家たらんと欲す。ITに Communication の C が挟まってるところが,モノとモノの通信を重視するユビキタス政策らしいところ。モノだけ作っていられれば「ものづくり」日本は幸せなんだけどねえ。
「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」最終報告書:
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/041217_7.html
関連報道:
12月17日に「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」の最終報告書とu-Japan政策の骨子、同政策の工程表を公開した同省の和久屋聡・情報通信政策局総合政策課課長補佐にu-Japanのポイントと今後の予定を聞いた。
を読む。
松原隆一郎『失われた景観—戦後日本が築いたもの 』PHP新書No.227, 2002
郊外,神戸,真鶴,電線地中化。四つの事例を題材としつつ,歴史的な遺産としての景観ではなく,日常的に生きられる景観に注目し,その喪失への怒りを示す。
私も,その違和感と怒りには共感するものであるが,こういう時の怒りの示しかたは難しい。松原がそうだというのではないが,倫理的に断罪してわめくだけでは誰にも怒りは届かない。それはちょうど松原も指摘する,乱暴だが実効性のあったチャールズ皇太子の異議申し立てと,デュープロセスは妥当だが効果の薄い真鶴「美の条例」との対比(p.151)に則していえば,乱暴なうえに効果が薄いやりかただ。
「日常景観は,それを有する「場所」の「内側」に長年定住する住民によってこそ,存在意義を確認されるものであろう」ことから,「その場所の「内」に住んだ時間によって,評価する資格に差があるはず」である。現行法では都市計画審議会に提出される住民の意見書へ応答する義務はないが,「たとえば在住歴十年を超える住民が提出した意見書には,審議会は応答義務があるだろう」という見解(p.90-93)には,なんだか考えさせられた。
私は子どものときから引っ越してばかりいるので,景観を評価する資格を有する場所をもたないってことになるのかなあ。ま,そうかもしれん。
を見てしまった。そんなに暇じゃないんだが,買い置きを,ついつい。
デビッド・リンチですから,受けつけない人にはダメでしょう。好きな人には最高。すごいテンション。ヤケッパチに見えた「ロストハイウェイ」よりもはるかにいい。最後には筋もだいたいちゃんとつながるし(笑)小物の数々はいかにもの名人芸。進歩主義反対。リンチには,ずっとこういうのばっかりいっぱい撮ってほしい。
ナオミ・ワッツが素晴らしい。前半の田舎娘ぶりは日本人好みの古典的なかわいらしさでいっぱいだし,後半の惨めさと苦悩でひしゃげた顔も迫力がある。グチャグチャの顔で泣きながらマスターベーションするシーンは凄惨で忘れがたい。
「マルホランド・ドライブ」というのは,山の上のハリウッドの看板文字に向かう曲がりくねった山道のこと。実際事故も多い。まっすぐな「サンセット大通り」とは対比的な道路。ここで,ビリー・ワイルダーとデビッド・リンチがセットになって,ハリウッド内幕ものそろい踏みとなるのであった。どっちも怖い映画ですね。
ところで,ずっと昔,若桑みどりの美術史の講義を受けたことがある。「フィグーラ・セルペンティナータ(蛇状曲線体)」と呼ばれる長くクネクネと引き延ばされた肢体をその特徴とするマニエリスムの講義。そのグネグネについて語る枕で,若桑がマニエリズムの絵画を見ると,いつもポール・マッカートニーのロング・アンド・ワインディング・ロード♪が頭に鳴り響くんですぅなどと言ったのが,妙に心に残ってしまい,それ以来,私の脳裏でもマニエリスムといえば
ロングアンドワインディングロード♪なのだが,マルホランド・ドライブもまた文字通りのロングアンドワインディングロードであるので,『マルホランド・ドライブ』とは,フィギューラ・セルペンティナータの姿へとマニエリスム化されたサンセット大通りであったかと了解されたのであります。
機体そのものにパラシュートをつける。
そんなのあるんだねえ。アポロの帰還みたいな感じか。
水面じゃなくて地面へも降りられるんだろうか。
墜落、地上への激突を防ぐ小型飛行機「本体」用の非常パラシュートを製造するバリスティック・リカバリー・システム(本社・ミネソタ州セントポール)と米航空宇宙局(NASA)はこのほど、研究費67万ドル(約7000万円)を投じ、より大型飛行機に適応可能なパラシュートの開発に着手した。
ITmediaモバイル:携帯“ポストカメラ”の主役は何か (1/3):
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0412/16/news009.html
ケータイにカメラが搭載されたのは2000年で,ずっとカメラの強化がケータイのハードウェアとしての展開の中心だった。カメラの次は?というのは当然の問いだろう。
学生が使ってるのを見ると,ひとつありそうなのは「辞書」だと思う。授業中に書き物をさせていると,しきりにケータイをいじってる。メール見てるわけではなくてケータイの仮名漢字変換で漢字を確かめている。漢字が分からないときに,紙の辞書を引く人はもういない。でも,辞書はソフトウェアでやることだから,高速安定定額パケ通信があればいいわけでちょっと趣旨からずれる。ハードウェアでどうでしょう。
バイブレータをバイブレータとして使うアダプタ(?)はすでに市販されているようである。スタンガンみたいな武器,というと不穏当だが防犯系ってのもありうるか。それから信仰につかう何か。数珠とか。FeliCa対応の賽銭箱って誰か作ってるかしら。あとは美容系でエピ機能とか…と己の貧困な想像力にヘコんでしまうが,昔,ラジカセにテレビやらCDやら目覚まし時計やら炊飯器やらがゴテゴテと搭載されていった時期があったのを思い出す。「ラテカセ」とか言ってたなあ。(ところで,「GPSおよびカメラ付き携帯電話」を縮めてなんて呼ぶといいか募集中。「イチカメ」ってどうでしょう?「位置カメケータイ」。)
冒頭の記事では,音楽プレイヤー,地上波デジタルテレビ,「お財布」を挙げ,裏では電池が肝だ,と結んでいる。すごく妥当な整理で,その意味ではよい記事だ。
でもちょっと考えると,この三つにはデジカメの画素数競争みたいに分かりやすい指標がないから,これらが「ポストカメラ」だとすると,技術的競争で持続的に購買意欲を煽るという従来の作戦がもう通用しないことを意味していることがわかる。
要するに,ケータイはファッショナブルなものになったのだ。カラフルでスタイリッシュな自動車を売り出したGMが,黒いT型フォードしかなかったフォードに勝ったときのように,定期的なモデルチェンジで購買意欲を煽り続ける自動車や洋服のようなものとしてデザインされるようになる。
au design projectはいまのところ正しい道だと思うけれども,デザイン競争がキャリア主導なうちは伸びも限られている。デザイン・ブランドがケータイを覆うのは時間の問題だ。ケータイは遠からず「腕時計」のように生産され消費されることになるんだろう。
AOOA:
http://www.aooa.co.uk/
淡白だけど気の利いた画面のFlashのゲーム?みたいなもの。
シンプルだけどミニマルではない。
ページ左上の"Launch"から。
この絵のトーンが好ましいと思うなら,見ても損はない。
Namazuの開発者,高林哲による記事。
考えてみようと思って最初にしたことが 2つとも検索だったことから、ひとつの仮説が浮かんだ。もしかしたら「考える」という行為を「検索」で代用しようとしているのではないか。調べて考えることは大切と言われる。現在はGoogleや電子辞書のおかげで、調べることはずいぶん簡単になった。しかし、その分、考えることに時間を費やすようになったかというと、そうでもないようだ。レポートを書く代わりに、似たようなレポートをウェブで検索して少々修正を加えて提出する、という行動は端的な例かもしれない。このことから、
「調べることは簡単になっても、考えることは簡単にはならない」
という法則を思いついた。これはなかなかよくできた法則だと思って喜んでいたところ、ちょうど知人から一通のメールが届いた。あきれるような質問だった。調べればすぐわかることをわざわざ訊くな、と腹が立った。そして、このことから、
「調べることは簡単になっても、調べるとは限らない」
という第二の法則の発見に至った。自分だって人のことは言えない。 我ながら耳が痛い法則である。
御意。
ところで,期末を迎えて,大学のセンセイはみな「調べるだけでなく考えなければ回答できない課題」を考えるという課題を抱えていることであろう。コピペのレポートを読むのはもうウンザリだからな。
調べるだけでなく考えなければ回答できない課題に該当するページが見つかりませんでした。
ぐはぁ,見つからないよママン……