喫煙空間
場所
換気装置を露出したデザイン
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場所
換気装置を露出したデザイン
場所
客席は2階。広場にいい匂いが流れ出ている。
を読む。
加藤昌治『考具—考えるための道具、持っていますか? 』晶文社,2003
考えるための道具が「考具」。いろんな発想法をとてもスマートに整理したカタログ。
カラーバスとフォトリーディングってのは知らなかった。
Color Bath。Busじゃない。色に浸る。
何か色を決めて,その色のものを探す。普通なら全然関係ないものどうしが,同じ色をしているという一点の脈絡でつながってくる。世界を串刺しにする。
フォトリーディングは,技芸化された斜め読み。全ページをスキャンするようにみる。見開き一秒。人間の認知能力の高さと,漢字仮名まじり文のビジュアル特性を活かす。
一通り読んだ後,「著者への質問を考える」というのはよいな。
積んである本を一気にフォトリーディングでクリアしておくだけでも,書架の価値は相当上がるであろう。(とりあえず書架と書いたが,持っている衣装の総体をワードローブというが,持っている本などの総体はなんというのだ?アーカイブか?)
「あなたにとって最大の問題は,『読んで,分かって,やらないこと』」だという指摘も切実。
公式ホームページ:考具
ハウスレクチャシリーズも2年目。4月は千葉学さん。
「houseレクチャシリーズin卸町第2幕」第1回目のご案内、Bccにてご案内させて頂いております.
新年度第1回目は,4月23日(金)千葉学氏(東京大学助教授/千葉学建築計画事務所主宰)をゲストに迎えます.
参加ご希望の方は,tohru@hjogi.pln.archi.tohoku.ac.jpまでお申し込みください.
なお,準備の都合上4/19(月)までに申し込み頂けると助かります.
東北大学大学院都市デザイン学講座ホリグチトオル
第1回 2004年4月23日[金]19:00〜(会場18:30)
講師 千葉学(東京大学助教授/千葉学建築計画事務所主宰)
コーディネーター 堀口徹(東北大学都市デザイン学講座)
会場 =阿部仁史アトリエ/house in 卸町
仙台市若林区卸町三丁目3-16
定員 =60名(申込み先着順)
参加費=1,000円(ドリンクつき)
協力 =協同組合 仙台卸商センター
お問い合わせ=阿部仁史アトリエ/house
www.a-slash.jp
022-284-3411(堀口,後藤)
tohru@hjogi.pln.archi.tohoku.ac.jp(堀口)
都心居住への回帰や郊外居住の縮小、密集市街地の再編期、そして我々の価値観の変化といった我々の生活環境を取り巻く変化の中で、都市に住まうということ、あるいはそのための空間デザインの方法論が問い直されています。都市における空地や空隙に着目し、それらを建築と一体化された等価なものとして扱うことで、敷地や建築の境界を越えた密度感を「街の質」として発見し、継承させていく千葉氏の手法は、敷地や建物によって断片化された都市空間を密度という視点を手がかりに連続した場として「再生」させる試みとも言えます。今回は、小住宅から集合住宅、あるいはその中間的な規模のプロジェクト、都心部から郊外へと規模や立地条件を横断して展開される一連の住宅作品を中心に話をしていただきます。
チバマナブ/1960年東京都生まれ。85年東京大学建築学科卒業。87年同大学院修士課程修了後、日本設計勤務。93年ファクターエヌアソシエイツ共同主宰。98年東京大学大学院安藤研究室助手。2001年千葉学建築計画事務所設立。現在、同大学院助教授。98年JIA新人賞、BCS賞、通産省グッドデザイン賞、千葉県建築文化賞、2002年、東京住宅建築賞受賞。
主な作品=White Cube(2000)、青森県立美術館設計競技優秀案(2000)、T-set(2001)、黒の家(2001)、split(2002)、荏田集合住宅計画(2002)、TRIO(2003)、勝浦の別荘(2003)、KAJIMA SURF VILLA(2004)
InDesginからLP-1400に出力するのがうまくいかないのだが,この問題と関係あるのかもしれない。
「Acrobat/Reader:非 PostScript モノクロレーザプリンタでの印刷品質」
Macintosh トラブルニュース (Macintosh News)
「白黒」で印刷にすると,文字はよいが,写真がハイコントラストになってしまう.また,「グレースケール」ないし「ハーフトーン」で印刷すると,写真はよいが,文字もアミ点処理されて不鮮明になってしまう.
博報堂から出ている雑誌『広告』2004年5月号,第360号のインタビュー特集に,凄い人や聞いたことない人に混じってほんのちょろっと出ています。ご笑覧あれ。
春らしく。
東京にはこんな天気のいい日は年に数日しかなかった。
仙台には十数日はあると思う。5倍ぐらいある。
こんな日に会議をやるのもどうかと思うし,会議の資料を作るべく蛍光灯の下にいるのはもっとどうかと思うので,外に出てみることにする。
外には出るけど,やるのは会議資料づくり。(- -#凸
インターネット広告推進協議会による,第2回東京インタラクティブ・アド・アワードの結果発表。
おもしろいのたくさん。じっくり見たい。
ターミネーターの「ノック」には笑った。
スラッシュドット ジャパン | 非可聴つぶやき声で音声認識 経由。
耳の後ろで皮膚に密着させたマイクで筋肉に伝わる音を拾い、これを音声認識ソフトにかける。音声認識は「通常音声音響モデル」の代わりに「NAM 音響モデル」を適用するが、他は基本的に従来の音声認識技術と変わらない。
中島淑貴さんが開発。可能性のありそうなインタフェイスですね。
みんなが声を出してるのもうるさいが,ブツブツ言ってるのも気味悪いかも。
いまのうちに声を出さない腹話術を練習しておこう。
「「文章の盗作を探知する」ソフトの採用、新聞や警察などにも拡大」
「Motoe Lab, MYU: コピペでレポート」にも書いたけれど,文章の海賊版の問題は,上記記事にもあるように,これからますます深刻になるだろう。
書き手としては,自ら律して海賊行為をなさないようにする,というよりほかない。
レポート出題者,すなわち読み手としては,「これコピペ?」と思いながらレポートを読まなければならないことの不毛からは脱出したい。しかし Turnitin のコストは負担できない。適切な対策はあるか?
が,仙台建築都市学生会議のサイトに掲載されています。
神田川沿いのデジタルに動く城,sync tokyoがblogをはじめておりますのでブックマーク。
公式サイト:NHK趣味悠々 中高年のための携帯電話ABC
未見だが,録画してあるはず。
子どもらに上書きされてなければ。
▼
見ました。「全国どこでも同じ番号です」だの「電池が切れると使えません」だの,なんかむしろ新鮮。多機能な携帯電話が広く普及して云々だなんて,簡単には言えないんだなぁとあらためて思いました。ところで加藤紀子って久しぶりに見たような。
参考:スラッシュドット ジャパン | NHKが中高年向け携帯電話講座を放送
↑ほとんど携帯のマナーについての議論になっております。
になりそうな,著作権法改正審議中。
「Motoe Lab, MYU: レコード輸入権」で触れていた邦楽逆輸入版禁止ではすまない雲行きになっている。
詳細は「海外盤洋楽CD輸入禁止に反対する」を見よ。
を読む。私はこういうノウハウ本が結構好きなのだ。
ポール・R・シーリィ『あなたもいままでの10倍速く本が読める 』神田昌典監訳, フォレスト社, 2001
『考具』で紹介されていたフォトリーディングの本である。
原題は"The PhotoReading Whole Mind System"とあって,フォトリーディングだけを取り上げるのは,妥当ではない。準備して,プレビューして,フォトリーディングして,(脳でねかせて,)アクティベーションして,高速リーディングする。これで一式だ。
最も重要なのは読書のパラダイムを変える,という点である。「一字一句ていねいに読む」ような小学生的読書をやめ,明瞭な目的意識をもって,本から情報を取り出すのだ,
そんな風にしか読んでもらえないのは,書き手としては少々寂しいけどな。
ケータイWatchの「六本木ヒルズ49階「会員制図書館」の価値は?」に,アカデミーヒルズ六本木ライブラリーの運営についての記事がある。
このライブラリーは,六本木ヒルズのほぼ最上階に設置されているものだ。会員になるには年間70万円ほどが必要なのだと聞いていたがこれはオフィス会員というのだそうで,,機能制限付きのライト版たる「コミュニティ会員」ってのもあるとのこと。これは月6000円。無理な値段ではないな。
この記事では,突然の貸し切りイベントが多く,使いたいときに使えない,講師控え室とセミナー会場との動線がライブラリー内を抜けている,飲み物の自販機が喫煙室の奥にしかない,など細々とした問題が,実際の利用者の視点から指摘されている。
ひとつひとつは些細な問題に感じられても,知的な作業を行ないたいと投資をして集まっている人たちのデリケートな感情に対する十分な配慮がともなっていないのでは,せっかくのライブラリーのコンセプトも台無しというものだ。
膨大な蔵書や資料を提供するというのが普通の図書館のサービスの核だが,ここにはそういうものはない。(宮城大学のスローガンでもある)ホスピタリティ&アメニティが,それだけが,対価をとって提供しうるサービスなのだからなおのこと,繊細な配慮が必要なのだろう。
を読む。
渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ—筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち 』北海道新聞社,2003
生々しくて壮絶なルポルタージュ。障害者本人も,周囲のボランティアにとっても,普通であることは困難だ。ユニバーサルだとかノーマライズだとかバリアフリーだとか,やはりカンタンには言えないなぁと思ってしまうが,かといってことさらに困難さを強調することもまた,慇懃な差別の再生産ということになってしまうんだろう。
ファシリティマネジメント1,本日開講です。
本日のレジュメは下記からダウンロードできます。
FM1_2004_01.pdf
産経webより,「通話中、違う人に切り替わる…兵庫の携帯電話で障害」
こんな事故もあるんだな。
その瞬間に,混線した人どうしで,どんな言葉のやり取りがあって,混線だと了解しあったのか知りたい。
JDN /デザインのニュース D-EXP 040407 /デザインエキスプレス ローカルニュース -01から,
「 「近代デザイン発祥の地」仙台で、デザインミュージアム構想」
1928(昭和3)年に、国がデザインの指導所「商工省工芸指導所」を設け、近代工芸デザインの発祥地ともいえる仙台
ヘぇ,そうなんだ。
5/28から東北工大一番町ギャラリーで展覧会だそうです。
エッシャーの絵をモチーフにした蛇のCGムービー。
すばらしいウネウネぶり。
きままにポロポロ: 3D movie -Snakes-経由。他にもよさげなものがたくさん紹介されています。
を読む。
西垣通『こころの情報学 』ちくま新書,1999
西垣の,『基礎情報学:生命から社会へ』に先立つ本。新書の簡便な体裁だが『基礎情報学』に通ずる道は示されている。
『基礎情報学』で,アフォーダンス=実体概念としての情報とオートポイエーシス=関係概念としての情報の矛盾について,
「しかし,実はこれは表面的・用語的な相違にすぎない。より深い次元では,アフォーダンス理論と基礎情報学とはむしろ共通点も大きく,相補うのである。詳しくは西垣通『こころの情報学』(ちくま新書,1999,pp150-164)を参照。(『基礎情報学』p61注12)
とあったので,これを読んでみた。(ていうかとりあえずフォトリーディングしてみた。こういう読書の場合は,目的がクリアなのでフォトリーディングむきなんだろう。)
YOMIURI ON-LINE / サイエンスより「「太陽は地球の周りを回っている」…小学生の4割」
調査は2月、長野市と北海道上富良野町の公立小学校の4、5年生計116人を対象に行った。「地球は太陽のまわりを回っている」「太陽は地球のまわりを回っている」という2つの文章から正しいものを選ばせたところ、41%が“天動説”を選んだ。
運動ってのは全部相対的なんだから,「太陽が地球のまわりを回っている」という回答が誤りかどうかは問いの座標系の設定によるだろう。
海外盤CD輸入禁止に反対するBLOG
TrackBackで「署名」を集めるという形は新しいかも。
山形浩生のコラム「ヘンじゃないか輸入権」も簡明。
「80年代初頭、渋谷にタワーレコードができて、洋楽の輸入盤が邦盤の6、7掛けの値段でドッと入ってきた。それがどんなに狂喜のできごとだったか。」
そうだった,そうだった。
「かつてのドヨーンとした街のレコード屋さんしかない世界へ逆戻り」
ぐはぁ,カンベンしてくれ。
本日初回顔合わせをやりました。
12:00-12:50。
427研究室にて。
幹事は,遠藤(空間),川村(情報),小野寺(計画)に決まる。代表は遠藤さん。
川村さんがMLを作りますので,以後の連絡はMLを基本に。
次回会合は 4/19月 10:009:00-12:00 @427研究室。
※都合により開始時間を早めました。
議題
- ポジションペーパーの発表,人的資源の確認
- テーマ出しのブレインストーミング
宿題:
- ポジションペーパー(A4一枚,発表5分)の準備
- 「一行テーマ案」ひとり30個以上(様式自由)
を読む。
後藤繁雄『僕たちは編集しながら生きている 』マーブルトロン,2003
編集者・後藤繁雄(いちいち挙げないけど,聞けばああアレやった人なんだぁって人だ)の編集教室「スーパースクール」の講義録。具体的なワークショップのネタが回答例とともにいっぱい紹介されていておもしろい。
スラッシュドット ジャパン | 携帯電話のカメラで撮っているものは?
とりあえずブックマークと。
東北工業大学建築学科槻橋研究室主催緊急ワークショップ#1
多次元フォトコラージュ・ワークショップ2004
■多次元フォトコラージュ・ワークショップとは・・
東京大学・空間情報科学研究センターで開発されたソフトウエア『Photo Walker』を使用して、建築物や都市あるいはプロジェクトの写真(模型写真)、パース、スケッチ等をデジタルに接合し、空間体験自体をひとつの作品として制作する技法を習得し、同時に作品制作を行うワークショップです。
今回は、講師として建築家でありフォトコラージュ作家でもある佐藤敏宏氏と『Photo Walker』の開発者であり東京大学生産技術研究所助手の田中浩也氏を招き、フォトコラージュの概念と可能性、制作方法について直々に講義・指導していただきます。設計課題の新しいプレゼンテーション手法として、また空間的作品創作のためのツールとして大きな可能性をもつソフトウェア『Photo Walker』の操作法を習得するためのまたとない機会です。
Alertbox: なぜ携帯電話は迷惑がられるのか(2004年4月12日)
バスや電車の中で,誰かが対面で話しているのを聞くのは平気なのに,携帯電話で話しているのを聞くと不愉快なのは何故か。皆わかっているけれど,ちゃんと調べたのはあまり見たことがなかった。これは珍しくて面白い調査結果だ。役者の会話を聞かせておいて,いきなりアンケートする「どっきりカメラ」式の調査方法もおもしろい。研究したのは,University of York の Andrew Monkら。
携帯電話で一番の問題は声の大きさではなかった。実際、普通の大きさの声であっても、携帯電話の会話は対面の会話より悪い評価を受けている。一番の問題は、携帯電話の会話は、対面の会話よりも、気になりやすいことのようだ。
やはり,声そのものの騒音性ではなくて,そのコミュニケーションのありようを不快だと感じているということである。それがどのような不快感であるのかは,さらなる研究が必要なようだ。
この研究を紹介しているヤコブ・ニールセンは
問題は,会話の片方だけを聞いたときに人は多くの注意を払うことであるように思われる。どうやら、1 人が会話と沈黙を繰り返すのを無視するよりも、2 人が順番に話す普通の会話を無視する方が簡単なようだ。
はじまっています。
デザインウォーク/Design Walk
このイラストいいなぁ。
アーロン,セブン?,パントン,シェルチェアのエッフェル塔,ロゴが書いてあるのはドナルド・ジャッド,ネルソンのマシュマロ,穴があいてるのは名前知らないけどsmtのカフェにある奴,まぁるいのは妹島?,んでバルセロナ。
右上の四分円と左下の「くの字」みたいのも椅子か?
Hot Wiredの「スケッチを入力して物体を検索——開発進む新世代3次元検索エンジン」経由,
Princeton 3D Model Search Engine
面白い。
ポンチ絵描きながら「名前はわかんないんだけどさー,下っ腹んとこはこういうふうなヌルッとした面で,ここんとこの先っちょがチクっととんがってて光るやつ,あるじゃんアレ,ホラァなんだっけなぁ……」みたいな日常ですので,このスケッチ検索,ぜひ早く実用化してもらいたい。
間違いなくロボットの脳みそにも搭載されますね。
で,私が絵を描いているとロボットがのぞきにくる。
二次元画像をもとに三次元形状検索。
「ユキダルマ デスカ?」
「自画像だよ」
の梗概の電子投稿を完了。
うららかな春の一日を費やした。
しかも午前中は昨年度の研究費の決算報告書を作ってた。ぶー
書いたのは時空間ポエマーin多摩のこと。中西泰人さんと松川昌平さんとの連名。
時空間ポエマーのことは,建築学会では情報システム利用技術シンポジウムでは報告しているが大会には出していなかった。多摩ネタもふくめた論文ではインタラクション2004のものが一番詳しいので,今回は,ま,それの濃縮版みたいなものである。今後の実装すべき課題を勝手に増やしたのでふたりに怒られるかもしれない(笑)
essay about Infomation Space (project proposal)
江渡浩一郎さんのテキスト。URLからみて,十年前のものかな。"Mosaic"やら"archie"やら"Gopher"が出てくるし。知ってますか?
しかし,今でも古くならない重要な指摘がたくさんあっておもしろい。
都市をメタファーとして情報空間を構築しようとしている研究が多数あるのだが、実は実際の都市のインターフェイスを、そのままコンピューター上にあてはめてはいけないのではないだろうか。コンピューター上で、ネットワーク上で考えたインターフェイスを元に、それを逆に実際の都市のほうへあてはめていくようにしなければいけないのではないか。実は、ネットワーク論というのは、究極的には、都市とはなにか、都市論にまでいってしまうのではないだろうか。
とか,
イギリスの大学の中には、例えばボタニカルガーデンがあって、木々や草花がたくさんあって、散歩できるようになっている。空間は、広すぎもせず狭すぎもせず、目線がほどよくさえぎられるようになっている。季節によって変化のある植物が植えられている。あちこちに座る事ができるような場所がある。結局のところ、イギリスの大学のような空間は話をするための空間なのだ。大学の中の広い空間のあちこちが、座って話をしようと誘っている。現在のInternetの空間の中では、そのような会話のできる空間というのは、ほとんどない。
とか。
Mosaicは簡単すぎるのが欠点だといい,
Mosaicはあくまでも情報を受けとるためのツールでしかなく、その受け止めた情報を、咀嚼し、自分のものとするためにはMosaicだけでは足りない。例えば会話するだけでもいい、自分の言葉を外へと開かせることが必要だ
とか。
BlogやWikiはそういうことへの道として注目されているのだろうと,今なら言えるな。
このテキストを見つけたのは,「声のかけら。」
フォーカス 04年4月に暮沢剛巳の署名記事
「「間」から「おたく」へ——ヴェネツィア・ビエンナーレ第9回建築展記者発表」
今回の建築展での日本館展示テーマは「おたく:人格=空間=都市」。「おたく人格の集中によって電気街からおたく街へと変貌を遂げた秋葉原の街を展示の核に据えることによって、欧米の輸入ではない日本独自の建築動向が伝えられる」と森川はその企画意図を語る。
磯崎新がコミッショナーをしりぞき,森川嘉一郎がこれをつとめる。戦略的フジヤマ,ゲイシャ趣味は継続というところ。
ニンジャ,テンプラ,モエー。
セニョリータと呼ぶことが,ややもすれば未熟よばわりととられて不興を買う国で,「萌え」の美学が通用するか?
するんだろうな。するだろ,たぶん。
ヴェネツィアには行けそうもないが,「凱旋帰国展」に期待したい。
本日のレジュメは以下にあります。
来週までの「宿題2」もこの中に。
FM1_2004_02.pdf
が届く。特集は「革新のためのワークプレイス」
簡単な封筒で届くのはいいのだが,いつも驚くのは,同封の養生用厚紙が「学校芸能工作用紙」であることだ。緑色のグリッドの描かれた厚紙。小学校の工作なんかでよく使ったやつ。
芸能ってなんだってことも謎だが,これはコクヨ(Eciffoの発行元)の商品なのか。
中西正司, 上野千鶴子『当事者主権 』岩波新書 新赤版(860), 2003
を読む。
これは,事業体として非常に大きな成果を挙げてきた障害者の自立生活センターの事業を具体的に紹介している。
この「自立」の意味,パラダイムを転換した点が重要である。普通考えられているように「だれにも迷惑をかけずに,ひとりで生きて行くこと(p7)」が「自立」なのではない。「自分のニーズは自分で決める」ことが「自立」であって,「そのニーズを満たすために他人の力を借りなければならないからといって「自立」していないとは言えない(p8)」というわけだ。だから,介助無しでは夜を越せない『こんな夜更けにバナナかよ』の鹿野氏であっても「自立」しているといっていいのだ。
さて,私的には,「当事者」という概念については,まちグラフィティ研究会でお世話になっている三菱総研の入江さんらの論文「当事者性を持ったコミュニケーション空間実現のための携帯電話・Web-GIS連携に関する一考察」(公開準備中のはず)のドラフトで読んで以来,環境内存在であるところの我々は,その内部から環境のデザインを行なうよりほかないということと関連づけて考えたいと思っているところ。環境デザインは否応なく当事者性と向き合わざるをえない。
「当事者」と対比されるのは「専門家」である。
Apple - Bluetooth Firmware Updater 1.1
Important: Applying this firmware updater to a D-Link USB to Bluetooth adapter will make it incompatible with non-Macintosh systems.
PowerBookとiBookが少々スピードアップして値下げされた。
17inchのトップモデルが¥330,540。隔世の感あり。
警察官の手にごく小さなコンピューターチップを埋め込み、拳銃に内蔵されたスキャニング装置を使って照合する。もし警察官と拳銃の情報が一致すれば、デジタル信号が引金のロックを外し、銃は発射可能になる。しかし子供や犯罪者が拳銃を手に取った場合は、まったく機能しなくなる仕組みだ。
この米粒大のチップを腕に「注射」する。
体内埋め込みチップは,有力な個人認証システムのひとつ。私などは生理的な不快感がぬぐえないが,ピアスが平気なら平気かも。虫歯の穴に詰めるんなら平気だな。
非接触式の個人認証技術はどれも,知らないうちに認証されてしまう可能性があり,目的外使用しやすいのが難点だけれども,武器を独占的に管理しようとする警察にはこのぐらいのリスクはとってもらわないとなぁとも思う。
拳銃の安全性を向上させようと運動している人々は、この技術のおかげで銃を持っても安心だとの考えがいっそう広まり、拳銃の所有者が増加する可能性もあるとしている。
なるほどそういうロジックもあるのだな。ただこれは,「できることなら銃を持ちたい」という潜在的な欲望がなくならない限り,解決しないだろうけど。
いささか旧聞に属するが,
ソニー、E INK採用の電子書籍端末「LIBRIe」
が出る。
本体に10MBのメモリを内蔵するほか、メモリースティックも利用可能。コンテンツはPCを使ってインターネット経由で入手し、メモリースティックか本体に内蔵するUSBコネクタを使ってLIBRIeで閲覧する。250ページの小説一冊を500KBと換算すると、512MBのメモリースティックPRO使用時では、最大500冊の書籍データを内蔵可能になるという。
テキストはファイルが小さいので,HDDでなくてもいいとは思う。図版には期待しないという制限がついてしまうけれど。
しかし,
Timebook Townは会員制のサービスで、月額利用料は210円。月額利用料には毎月1冊までのダウンロード料金が含まれる。追加ダウンロードは1冊ごとに315円で、いずれも1冊ごとに60日間の利用期限が付くレンタル形式となる。
レンタルじゃダメじゃん。
iPodが売れて,ほかのMP3プレイヤーがほろびたのは,容量の違いが体験の質を生みだすことがユーザにすぐに理解されたからであろう。聞こうが聞くまいが〈とりあえず全部〉持って出られることにこそ価値がある。そのためには時間制限なんかあってはダメにきまっている。
メーカーも出版社も,何をケチケチしているのかと思う。
「新潮文庫の100冊」なんて企画は昔からあるではないか。あれを〈とりあえず全部〉もって出かけて,出かけた先で選んで読めるからこそ電子本でよかったと思うのではないか。あらかじめ本を選んでおかなきゃいけないのなら紙の文庫本でいいのだ。
読もうが読むまいが「筑摩文庫&文芸文庫新刊全部ダウンロード年間3000円」とかやれそうなもんだと思う。やれ。
赤煉瓦の東京駅駅舎の上空の容積を移転して八重洲側に超高層を建てる計画の計画地2カ所のうち,北側。大げさな名前はおそらく計画されているビルの名前なんだろう。
なんとも不可思議なスケール感でポッカリと空いている。取り留めなく並べられたベンチ類は,しかし満席であった。
「フェルメール「画家のアトリエ」 栄光のオランダ・フランドル絵画展」をみてきた。
集められた絵はどれも本当にすばらしい。ぜひ見るべき。
しかし会場構成は散漫。「画家のアトリエ」は展覧順路の最後,長い展示室の一番奥にあるのだが,すぐ右手に蛍光灯でギンギラの出口と売店が見えており,興ざめ甚だし。この絵のまわりに段状のニッチがつくられているのだが,そのスリットに照明を仕込んであるのも非常に俗っぽくて嫌な感じだった。フェルメールに何を期待して皆が見に来ているのか,よく考えてもらいたい。
のトークイベントに出かける。仙台デザインウォークのイベントのひとつ。
西山さんは空想生活で知られるエレファントデザインの代表。私の学生時代からの古い知人でもあって,顔を見るのは十数年ぶり。右足を骨折しており松葉杖を引いていた。
さて,空想生活のシステムはよく知られているが,面白かったのは,写真ベースの observation and notion catching という方法。これは,協力ユーザに撮影してもらった日常の生活環境の写真を大量に収集し,そのシーンの観察の中から潜在的なニーズを発見し物語的に記述していくことで,新しいデザインのニーズを掘り起こしていくというもの。
サンプルとして提示されたのは,「クローゼットと洗濯カゴの中間」の状態におかれる衣類ってたくさんあるじゃないかという発見から導かれた「冷房以上乾燥機未満」という空調機の提案。
第3回。FMの射程,居候対策評価会議,宿題3の内容。
FM1_2004_03.pdf
来週は休み。次回は5/10。発表者は当日その場で知らせるので,全員一応はその腹づもりで来ること。
西山浩平さんのネタの続き。
西山浩平さんのトークライブの中で,OZONEの萩原修さんから質問があった。仙台デザインウォークの参加店をめぐってみたが,東京と同じだと感じた。はたして仙台ならではの椅子ってものがありうるのか,ということだった。この質問は西山さんから会場にフリ戻された。他の来場者からは,大都市の生活はどこも大差ないのだから仙台にしかない椅子というのはないのではないか,という回答があった。
西山さんの答えはこんなふうだった。
都市の生活が大差ないのは本当で,そういうものを都市と呼ぶのだといってもいい。東京も仙台もロンドンも大差ない。そりゃ同じ椅子をつかっているであろう。しかし,何を大切だと思い,何に敏感になるのか,といった感覚や,生活に対する考え方は,都市によってかなり違いがあるのではないか。つまり,仙台にいるからこそ他よりも敏感になっていること,先に気がついてしまうこと,無視できなくなってしまっていること,があるのではないか。
「仙台ならではの椅子」というのは,決して「仙台にしかない椅子」「仙台でしか使えない椅子」のことではない。そういうものはないと思われるし,あったとしても他で使えないのならあまり意味がない。むしろ,仙台だからこそ発案することのできた椅子,仙台オリジネイテッド(〜に起源をもつ)な椅子,というものがありうるのではないか。そういうものを探すことができたらよいなぁ,というようなことであった。
この「仙台」も「椅子」も他の言葉と置換できるだろう。
を読む。
小林昌平・山本周嗣・水野敬也『ウケる技術 』オーエス出版,2003
「ライ麦畑の会話術−幸せになる話し方のためのブックガイド」の書評にあった「笑っていいというシグナルをどうやって構成するか」が書かれているという指摘に尽きている。
この作者の水野氏,次はこれ。
『オシャる技術』
ワードローブありきで次の服を買うために,人はダサさの悪循環「ダサイクル」から抜け出すことができない。この悪の連鎖を断ち切るために,手持ちの服を全部燃やしたという。
なるほどなぁ。たしかにそうかもなぁ。それはやってみてもいいかもなぁ。
を読む。
植田実『集合住宅物語』みすず書房,2004
同潤会から代官山まで,首都圏の代表的な集合住宅を訪ねた記録。『東京人』の連載をまとめたもの。集合住宅をキャスティングして語られる東京の歴史物語ってところだ。
写真は鬼海弘雄。これがとてもよい。住んでいる状態での家具やしつらいの写真(かなり片付けているようにも見えるが)が多くあり,いわゆる建築写真ではない。夕方の,低い色温度で撮影されていて,対象の濃密な気配を見て取れる迫力のある写真であって,それだけでも楽しめる。昨今建てられている建築が,このような気配を獲得することはないと思われる。もちろんまた違う気配を持つのだろうけれども,こういうのではないだろう。
同じ著者に『アパートメント—世界の夢の集合住宅 』(平凡社,2003)というのもあり,体裁は異なるが姉妹編といえる。こちらの写真は平地勲。鬼海に比すればさっぱりしているが,住民はじめ人が映った写真が多く,これはこれで隅々まで見られて楽しい。
住宅は人が住んでナンボなので,引き渡し後をフォローしたこういう仕事をもっともっとみてみたいと思う。住宅に限らず,公共建築やオフィスビルでも同じような試みができるのではないかなあ。
ところで,私はこの本を,仙台のダイエー泉店のむかいにある八文字屋で購入した。郊外型のわりと大きくて専門書も扱っているが,まぁ普通の書店である。しかし,ここになんと「みすず書房コーナー」があるのである。しかもかなり大きい。明らかに場違いな品揃えだといってよい。なぜこのようなものがここにあるのかわからないが,私は仙台市民として,この八文字屋の「みすず書房コーナー」をぜひ応援したいと思い,今後,みすず書房の本はなるべくここで買うことにしようと決めた。amazonにリンクしない由縁である。
ドコモ、最新ムーバ端末「506i」シリーズ3機種を開発
D, F, N。
あ、ドコモのGPSは終了か?
を読む。
後藤武,佐々木正人,深澤直人『デザインの生態学』東京書籍,2004
豊富な話題,親切な用語集,過不足ないブックガイド。よくできた「教科書」だ。
アフォーダンスとはわかったりわからなかったりすることである。(佐々木,p247)とあり,おお佐々木先生もそうなんですかぁと嬉しく共感する。
p92に,「西山浩平さん」のエントリで触れた「オブザヴェーション」についての解説もある。
はてなダイアリー - コンビニ研グルメ班日記
松本隆を軸にした、建築論・都市論
それから十年ほどたってからか、おれは建築雑誌のページで、松本隆が妹島和世に自邸の設計を依頼し、その空間に住みはじめたことを知る。ほんの一瞬だけ不思議な感じがしたけれど、すぐその後に、あぁ、なるほど、そうだろうな、と、おれはおもうのだった。おれの耳に、『ガラスの林檎たち』が響いていた、いや、路面電車の走る麻布を駆け抜けた少年時代をもつ、そして80年代の消費都市東京を言祝いだ詩人の、素直な空間への嗜好を受け取ったのだった。
「松田聖子」だったのか。なるほど。
はてなダイアリー - inhibitory synapse / ossa
開と閉のボタンの表現方法には決定版がないという話のながれで。
こんなのどうですかね。
- アイコンをアニメにする。
- ボタンじゃなくスライドスイッチの「小さな引き戸」にする。
- そもそも閉ボタンはいらない。「へぇボタン」とすり替えておく。