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2004年03月 アーカイブ

2004年03月01日

バイクの季節

asahi.com : 広告特集「自転車通勤」

いよいよ暖かくなってまいりました。(今日は冷え込んでるけど)

今夏はA-Cupみたいな自転車大会も企画されつつある由。
いかが。

2004年03月02日

6.9gのヘリコプター

公式サイト:Pixelito

via スラッシュドット ジャパン | RCユニットで飛ぶ、小型ハムスターよりも小さなヘリ

6.9 grams, 4 channels, full carbon, no servo's, no swashplate, InfraRed control
(上記公式サイト)

上記の特長のうち,"no swashplate"については,別の会社が特許をとってしまったので仕組みは公開できなくなったというが(About Patents),進行方向の変更やホバリングには,キーエンス社のRCヘリと同様に「ローターの回転速度を、一周の間でも非等速制御することで 実現しているはず(上記スラッシュドット記事)」だとか。それも凄い話だ。

受信部の極小基盤はDIDEL社のもの。他の製品もいいですなぁ。
DIDEL - Slow flyers, microrobots and educational kits for technical schools and hobby roboticians

「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」発足

2010年、日本をユビキタス社会に - u-Japan実現へ政策懇談会開催 (MYCOM PC WEB)

今回の懇談会では、その2006年以降に到来するユビキタスネット社会の実現に向けてさまざまな議論を行うことが目的だ。しかしユビキタスネット社会の実現には、その方策に具体論が欠けている、セキュリティ上、利用上の不安が存在する、事業が成り立つ見通しが立たない、などの課題が残されいる。懇談会ではそれを解消するための方策を議論、2010年にユビキタスネット社会(u-Japan)を実現させるための全体概略設計図とその実現方策である「u-Japan政策パッケージ」を作成することなどを目指す。(上記)

建築学会 の2004年度技術設計競技「ユビキタス・ネットワーク技術を活用した建築・都市・環境空間システムモデル」と同じ方向性のテーマですな。

でも"u-Japan"っていうフレーズはどうなのかなー。

2004年03月03日

「建築とロボティックスの融合 〜情報化から空間知能化へ〜」の記録

が公開されてました。昨年10月に本江が「環境情報としての建築」というお題でプレゼンテーションした日本建築学会のシンポジウムです。

こちらの主催者による記録をご覧ください。

via 渡辺朗子研究会

カリキュラム改訂のための作業をしていて発見。あるなら教えてくださいよー(笑)>渡邊さん

しかし,SFCのカリキュラムも相当に錯綜してますね。学生がよく付いてこられるものだなぁと逆に感心。

宮城大学のはSFCよりはずっと単純だけど,さらに分かりやすくしようということになってます。それ自体は間違いじゃないだろうけど,明快であることと平易であることは違うしなー。ある程度難しいのはしょうがないつうこともあるように思われ。

我ながら歯切れ悪いや(爆)

デザインプロセスの中間成果物の魅力

HARALDBELKER.COM

services/lexus は,映画『マイノリティレポート』に出てきた奴。スケッチから実大マシン作成までの写真が見られて興味深い。

マイノリティつながりでもあるけど,デザインプロセスの中間成果物の魅力ってことでいえば,PIXEL LIBERATION FRONTの Previsualizetion Reel も猛烈に面白い。カメラワークのテストをCGでやってる映像なのだが,妙にいいのだ。モーションロゴもすごいぞ。

どっちも, via FumuFumu-Q

nuvo_sensor

フォトレポート:ZMPが開発した新型ヒューマノイド「nuvo」とは - CNET Japan
メインのロボットより"nuvo_sensor"が面白そうだ。

360度映し出せる全方位カメラ。11万画素のCMOSカメラを15個搭載する。FOMAのテレビ電話機能を使って映像が見られる(上記記事)
という。

ZMP、人型ロボット「nuvo」を発表--年内に一般発売へ - CNET Japan」に詳細情報があり,これによれば「価格は17万円」とのこと。2005年春予定の量産型は10万円以下とか。

記事を読む限りでは,あらかじめ登録した電話番号の,しかもFOMAからしか映像を見られないということなんだが,逆に映像を広く公開するような用途には使えないのかな?

FOMAで映像を見るときは,どんなインタフェイスで全天空映像の一部を切り取るのかも興味深いな。あらかじめ分割された画面をカーソルで移動なんてダサイのじゃないよな,まさか。画面全体がリアルタイム動画のQTVRみたいなならいいかもしれない。FOMAの処理じゃ無理かもしれないけど。(そもそも動画のQTVRってあるのか?)

平面ディスプレイに表示するならQTVRみたいなことが必要だけど,本当は小さなプラネタリウムみたいなドーム型のディスプレイに投影されてるのを内側から見ればいいんだ。逆に「パノラマボール」に映すと,これは魔法の水晶玉だな。どっちもよさげだなー。

あと,なぜロボットとセットで発表・紹介されてるのかよくわからない。名前も同じだから,てっきりこの全方位カメラがこのロボットの頭部に搭載されているものと思い込んでたんだけど,違うみたいだし。

最近,僕はこの「全方位」というやつに弱いのだ(笑)
やっぱりディスプレイは空間化されてないとなー。

2004年03月04日

Soup-Stock-Tokyo

Soup Stock Tokyoのサイトのメニューバーは,アウトラインプロセッサのようにテキストが伸びたり縮んだりしながらも全体のつながりが途切れないようになっていて(見れば分かるさ),とてもおもしろい言葉の使い方だと思った。メニューとしての機能も途切れていない。

なにかこう,回文を作るのに近い言語の回路で書かれたのではないかと感じる。

via firetunes.org

続きを読む "Soup-Stock-Tokyo" »

コメント スパム

がポツポツとやってくるようになったんで,「Preston Wiki - コメントスパム」を参考に,禁止IPを増やしておく。こうしたリストを構築して公開してくださっていることに感謝。

とはいえ,そもそも不毛な作業なのだよな。それでも,客があるかもしれないところなら,亭主としては掃除をしておくよりほかないわけで。
相互不信が社会全体コストを引きあげる。嘆息。

Place your monkey before spring comes

monkey_steps
不思議なタイミングで"Happy 2004"と書かれたカードが届く。

カードとは別に封筒の中に黒い猿が入っていて,「春になる前に,あなたの猿を置いて」とある。

Who has seen the flower?
Neither I nor you.
But when the wind psses over,
the air is filled with a scent of the flower.

まだまだ寒い。僕の猿はこのあたり。

国土情報ウェブマッピングシステム

link
街区レベル位置参照情報ダウンロードサービスでアドレスマッチングデータ公開。

とりあえずブックマーク。しっかしワカリニクイ。

via foo

ゴッホの肖像写真


海外ボツ!News: ゴッホを巡るエトセトラ

上記のページに,ゴッホが死んだときに持っていた,弟テオにあてた手紙の言葉について書かれている。

2004年03月05日

デヴェロップするペキン

という連載を中国在住の松原弘典さんがTOTOのウェブサイトで始めた。オリンピックに向けて中産階級が爆発的に成長している北京の,民間デベによる住宅開発事情のレポート。

デヴェロップするペキン/松原弘典

各会で個別に一つの住宅を取り上げることで,醜悪を超えた,居間の北京に独特な住宅のヴィジョンを明らかにしていきたい。ノスタルジックな中国でなく,ましてや日本の数十年遅れの中国でもない,居間の中国をそのまますくい取れないだろうかと思っている。(前述ページ)

隔月連載で初回は「北京印象」(という名前の集合住宅開発)。
松原さんのアケスケな質問,豪快な回答,困惑して質問をずらす,またしても驚愕の回答…と,絶妙のラリーがつづくインタビューはおもしろい。

それにしてもドイツの事務所とは「勉強」の関係ですってのには笑った。次回にも期待。

Yokoso! Japan

Yokoso! Japan ロゴ
を所管する国土交通省の観光政策のホームページ

ワールドワイドウェブ創世記の熱い興奮を思い起こさせるクラシックなデザイン
……ていうか……

さらに

国土交通省においては,訪日外国人旅行者数を飛躍的に増大させるための戦略的キャンペーンである「ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)」を平成15年4月より本格的に展開しているところですが、その一環として、小泉内閣総理大臣自らが出演して外国人旅行者の訪日を呼びかけるビデオを作成しました。

見たいですか? こちらです。
小泉内閣総理大臣出演の外国人旅行者訪日促進ビデオ
もちろん英語もありますよ。
Prime Minister Koizumi invites the world to Japan! "Yokoso! Japan"

そのうえ「カリスマ のお名前をクリックしますと、そのカリスマのページにジャンプ」できる「観光カリスマ百選」の選定もはじめております。

「カリスマ」のみなさまおひとりおひとりに対しては何も申し上げることはありませんけれども。
なんかもう悲しいよママン。

via ABC(アメリカン・バカコメディ)振興会

Salling Clicker

Salling Software
Bluetoothの携帯電話やPDAでアプリをリモコンする。
ドコモ633Sで動くかな?
……ま,ダメだわな。

via Mac & Pal

地震から9ヶ月

wall_fix

本日,壊れていた間仕切りの修理が行われました。感謝。

うるさいけど。

2004年03月06日

Microsoft SenseCam

MSの研究部門、「ビジュアル日記」用カメラなど未来型試作品を披露

要するにライフスライスだな。

「何時にアラームを鳴らせばよいか、その時点での道路交通状況にもとづいて判断できる目覚まし時計」は欲しい気がするが,免責事項でいっぱいの取り扱い説明書が付いていることだろう。

2004年03月07日

「水曜どうでしょう」

のオープニングテーマの着メロは,携帯から北海道テレビにアクセスし,Let's ダウンロードのページ行けばゲットできます。
北海道テレビ:HTB online
PCからでは着メロデータに到達できないようです。
auのもないな。

2004年03月08日

現代日本の住宅力

を特集した建築文化2004年4月号が出ています。
表紙画像
建築文化WEB

山中新太郎さんの「現代の住宅とは「そもそも,住宅とは」と問わないことによって建築の可能性を拡張しているのだ」(p.97)とか,勝矢武之さんの「つくり手の提示する模範的な分かりやすさは,同時に住み手の可能性を摘み取る諸刃の剣にもなりえるのだ」(p.114)とか,どの記事もおもしろい。

本江も96ページに拙文「ケータイはリモコンであり,住宅はタイマーである」を寄稿しています。誤植がひとつ。p.96中段9行め。×「物置」→○「装置」。ちょっと笑った。

極小プロジェクタ

スラッシュドット ジャパン | マッチ箱サイズのプロジェクター

Photon Vacuumって名前も凄い。いろいろ読んでも原理がよくわからないが,ぜひ動くのを見てみたい。ケータイにつけたい。
開発もとは,Upstream Engineering

2004年03月09日

青果市場跡地

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場所

2004年03月10日

不法産廃をGPSで

河北新報ニュース 不法産廃瞬時にキャッチ GPS+デジカメ利用
↑登録しないと見られないかもしれませんが。

福島県が「エコパトロール」というシステムを東北で初導入とのこと。携帯電話じゃなくてPDAにGPSユニットやカメラユニットをつないでやるみたい。

NTT DATA 環境ITソリューション | 廃棄物 | エコパトロールも。

Yahoo! SmartView

米Yahoo!、地図を使って地域情報をナビゲーションできる新サービス (MYCOM PC WEB)

たとえば,ウォール街の日本食レストランはこんな感じ。

位置情報ないし地図から地域情報を得ようというサービスは目新しくもないが,まぁ大手の参入ということで。

用意されているカテゴリが「フード&ダイニング、レクレーション&エンターテインメント、コミュニティサービス、ショッピング&サービス、旅行&交通、金融&ATM」ってのが,ますます目新しくないけどね。

「卒業設計日本一決定戦2004」予選

040310_1534~001.jpg
場所

全国からせんだいメディアテークに届いた作品は207点。
昨年を上回る作品の数と強度にあてられながら,これを阿部仁史,小野田泰明,竹内昌義,槻橋修,本江正茂で予選審査。上位108点を選出した。疲れた。

今回はsmtの6階メインギャラリーをすべて使用して,応募作品全部を模型とともに展示している。手前味噌を差し引いても,これほどの密度と熱気をもった建築の展覧会というのは,滅多にあるまい。

日曜日の公開審査もふくめて,必見。

公式サイト:卒業設計日本一決定戦

2004年03月11日

『記号の知/メディアの知』

を読む。

石田英敬『記号の知/メディアの知—日常生活批判のためのレッスン』東京大学出版会,2003

著者自身による解題ビデオ:iiV Book Lounge

前半は記号論の教科書。パース,ソシュール,ヤコブソン,シャノン,マクルーハン。
中程は少々たるむけどケーススタディ。建築=場所,都市=?,欲望=広告,身体=権力,スペクタクル=象徴政治,いま=テレビ。(等号でむすぶのはあまりよい整理ではないかも)

最後,ヴァーチャルとサイバースペースの章はおもしろい。
ひたすら記号があるだけの世界。記号が二重に記号化されている世界。
「コンピュータを媒介手段としたコミュニケーション技術によって,世界の意味の経験が成立する条件は,大きく変化しつつある(石田p320)」

石田は,サイバースペースは〈ポスト・ヒューマンの問い〉をもたらすという。
「〈人間〉という形象において統合されていた,世界の経験とそれに意味を与える表象作用との関係が,もはや〈人間〉という統一体を経由しなくなっているのではないか」(石田p357)という問いである。カントの「経験的−先験的二重体」やハイデガーの「現−存在」としての人間が統一体としての〈人間〉だ。

本江は上記の問いには「ま,そうだろうな」と考える。
その時になお,身体性に立脚する建築の立場から環境情報デザインのようなことを問題にしようとするのは何故かと自問。
原理的にはポストヒューマンが開かれつつあるのだとしても,それでも身体はあるわけだし,身体性に立脚することで多くの合意が可能な環境をデザインできる。あくまでプラグマティックに有効。というのがさしあたりの回答か。ただ,その辺がビミョーだと思っているからこそ,煮え切らない環境情報デザインなどと口にしているのではある。

石田はまた,パースのアブダクション(abduction)=仮説形成という概念を重視する。
これは帰納(induction)とも演繹(deduction)とも違う推論形式である。アブダクションという推論形式とは,「事実から抽出できる一般則や前提としうる一般則をもたず,それ自体としては根拠を持つことはない仮説を立てることによって,前提にある事実を説明するような推論」であり,「それ自体は実定的根拠はないが,そのように仮設するとすべてがうまく説明でき,問題を解くことができるようなフレームを仮説として形成すること」である(石田p.354)。

パースが使っている例としては,内陸部で魚の化石が発見された時,この現象を説明するために昔はここは海だったのだと仮説をたてると,事態が了解される。これがアブダクションである。

「サイバースペースでは,ある世界がなぜ一定の規則的構造をもっているかということについては,その世界が,そのルールにもとづいて仮構されたからという以上の理由はない。いうならば,サイバースペースにおいては,すべての世界は仮説としての世界である」(石田p354)わけだ。サイバースペースは「アブダクションの絶えざる発展のプロセス」として展開していく。

だから,たとえばマイケル・ベネディクトが整理した「サイバースペースの空間原理」7か条(石田p348)もまた,アブダクティブなものにすぎない。このあたりなら皆が合意できるであろうという「ルール」がプラグマティックに設定されているにすぎない。

ちなみに,

マイケル・ベネディクト「サイバースペースの空間原理」

  • 排他の原理 principle of Exclusion
  • 最大排他の原理principle of Maximal Exclusion
  • 不偏の原理principle of Indifference
  • スケールの原理principle of Scale
  • 交通の原理principle of Transit
  • 個人の可視性の原理principle of personal Visibility
  • 共通性の原理principle of Commonality

(石田p348から孫引き)

しかし,プラグマティックな設定にすぎないからといって,無効だということにはならない。

「〈意味経験の一般性〉の地平から問いかけるような一般学は依然として有効であり,かつ必要である」。なぜなら「人間にとって,意味はけっして一元的な事象ではなく,つねに複合的で多次元的な人間の活動であって,それについて私たちはつねに仮説的に漸近するしかない」からだ。(石田p361)

この時の石田の姿勢は,ほとんどデザイナーのそれといってもいいように思われる。デザインのプロセスは否応なくアブダクティブでプラグマティックであるからだ。

また,「意味環境としての人間の文明は,〈記号〉・〈社会〉・〈技術〉という三つの次元のトポロジカルな相互連関において理解される」として,「〈記号〉と〈技術〉が結びつき,そのことによって〈社会〉がたえず変動し続ける世界」として今日の文明の状況をとらえる(石田p361)。これは「情報社会」の定義としてはとてもよくできていると思う。

ただなにしろ4200円なので学生は買いにくいけど,これが教科書になっている講義はきっと面白いだろうなぁ。

2004年03月13日

なんでMacを使うの?

と,聞かれることが続いた。

皆Windows(というかMS Word)を標準として揃って使っているというのになぜお前だけ勝手に?というニュアンスを含んだ質問であることもあれば,宮城大学ではないデザイン系の大学院を見学にいった学生が大量のMacが当然のように使われている現場にめんくらって,という文脈の質問のこともあった。

Mactopia Japan : Special Column - Apple's Eyeの「No.111 — Mac ユーザーが認めるスペックシートだけではわからない価値」はその答えの一つだろう。

「食品を成分表と価格だけ見比べて買う人はいない。その香りや見栄え、触感、色合い、さらには店内ディスプレイまで、こうしたものをトータルして」判断するのだという指摘は正しい。

もちろん,Macよりもっといいのがあればそれを使う。

BLEEX: バークレー下肢外骨格


UC Berkeley Human Engineering Laboratory

動力が切れたら押しつぶされちゃうなんてことはないのか?

via HOTWIRED: 重い荷物も楽に運べる、装着型ロボット脚『BLEEX』

「この装置には、操縦用レバーもキーボードも押しボタンもない(上記HOTWIRED記事)」というところ,このインタフェイスなしってところがミソだろう。

人によって,これを付けて上手に歩ける人とそうでない人がいるのか気になるな。

公衆無線LANサービス Mzone

DoCoMo Net - Mzone
こんなのがあったんですね。基本料契約料が無料ってところが新しいかも。
OSにも依存しないみたいだし,アカウントとっておこうかな。
出張の時にしか使えないわけが,はやく仙台でもはじまらないかしらん。

こいつのサービスエリア検索なんかは,まさしく「foo: 街区レベル位置参照情報」の出番でしょう。そのためのGPSケータイでしょう。

2004年03月14日

Monzai

Monzai

Monzai(文才)はAppleの日本語要素解析を利用して、漢字かな変換をAppleScriptから行うことが出来るソフトウエアです。  また、漢字仮名まじり文字を読みあげることができます。AppleScriptから簡単な操作でコントロールすることができますので、様々なアプリケーションから日本語の発声を行うことができます。

あとで試す。

2004年03月15日

卒業設計日本一2004

またしても……
卒業設計日本一決定戦2004公開審査

気になる結果は公式サイト「卒業設計日本一決定戦」でチェキラゥ!

2004年03月16日

E2系

になった。仙台行き最終の新幹線が、この春のダイヤ改正で。

2004年03月17日

「数値地図S2500」コマンド<>

VectorWorks10.5.1 Mac用

DownloadFile32

アップデート内容 「ファイル」メニューの「取り込む」「数値地図S 2500」で『世界測地系対応数値地図2500(空間データ基礎)』の取り込みに対応しました。 基本的な仕様は変わっていませんが、属性等の数が減りました。 なお詳細は以下の通りです。

あとCADってわけではないが,Macと数値地図関係では定番は「品川地蔵の地図とマックと

2004年03月19日

火星の氷

水があった証拠だけでなく,いまそこに水があったのだ。

Reuters | Latest Financial News / Full News Coverage | Plenty of Icy Water at Mars South Pole - Scientists

Nikkei BP Network | BizTech | 欧州探査機、火星の南極に大量の水の氷を観測◇ロイター

Google Local

ITmediaニュース:Google、地元情報検索の「Google Local」開設

さしあたりアメリカだけのサービス。

Yahoo! SmartView」と競合するんだろうな。

元永さんの「foo: 地域ごとのGoogleヒット件数」は,GPS連携と方角対応で,実空間との対応を重視した展開か。

おもしれー。

2004年03月20日

海賊テレビ


空きチャンネルで勝手にTV放送 / ネット社会面 / ニュース / ネット&デジタル / YOMIURI ON-LINE

「テレビに画像を流したとして同法(電波法:引用者注)違反での逮捕者が出るのは全国で初めて。」

2004年03月21日

Recent Comments の表示

を,「BLOG質問箱: リーセントコメント+コメント日付」を参考に改造。
コメントスパムを非表示にするための改造の一環。

使用頻度が低そうな「カレンダー」も非表示にしたが,なんとなく画面がメリハリを失う感じもあるな。

席番号

2004-0321-1215.jpg
場所

宇宙から肉眼で見える建造物?

JDN /万里の長城、宇宙から見えず ── 中国が教科書訂正へ

なんかちょっと残念。

ポジション・ペーパー方式

というのがあるそうだ。position paperというのは「立場表明書」

江渡浩一郎さんのページで読んだ。

新しい集まりをキックオフさせるための自己紹介技法とでもいうべきもの。A4のペラ一枚に,自分の今の関心事や言いたいことをまとめて,会合で配布し,全員順番に5分で発表する。

議題がはっきりせず,焦点も曖昧で,何を議論していいか全然わからないような,「とにかくお知恵拝借」みたいな会合ってのは,たいていの場合ヒジョーに不毛なのだけれど,たとえばこういう工夫があるだけでもずいぶん違うだろう。

あるテーマについて,とにかく5分間分の話を準備してきて,なんにせよ話す,というのはトレーニングとしてもけっこういいだろうな。授業でやるか。

内田樹ゼミ公式ガイド

UCHIDA SEMINAR OFFICIAL GUIDE

神戸女学院大学の内田樹研究室のゼミのガイドである。

何もよそ様のゼミのガイドを紹介して,私のゼミのガイドに代えようなどと思っているわけではないが,これはとても素晴らしいので,本江ゼミの諸君はよく読んでおくように。

「このゼミの教育目標はあらゆる意味におけるコミュニケーション能力を高めることです。 」

そのとおり。もう完全に同意。

卒業研究の研究計画策定,ちゃんとやってるでしょうな?
もう3月も下旬だぜ。

2004年03月22日

EPSON LP-1400

簡単なレーザープリンタが必要になったので,LP-1400を入手。
型落ちとはいえ比較的新しいので,AirMacExtreme経由のUSBプリント共有が可能だと思い込んでいたのだがダメだった。がっくり。ドライバは,最新版をダウンロードしてv1.25にしたのだが。

燃料電池PC

ITmediaニュース:「今年中に製品化」東芝、ノートPC向け燃料電池

とにかく民生商品になって市場で鍛えられるというのはいいことだ。がんばれ東芝。

この記事でも法整備が追いつかないことが懸念されているが,カートリッジとはいえ,飛行機には乗れないんだろうなぁ。だとするとかなり意味薄かも。

電池を要する機械をあれもこれも持ち歩いている身からすると,せっかくの燃料電池をノートPC専用にする必要はないわけで,たとえば鞄の底が燃料電池になっていて,なんにでもそこから電力供給できるようにならんものかな,とも思うんだが。街頭自家発電てわけにはいかないし。

『基礎情報学:生命から社会へ』

を読んでる。

西垣通『基礎情報学—生命から社会へ 』NTT出版,2004

情報とは「生命体にとって意味作用を持つもの」だという西垣の基礎情報学は,意味を捨象するシャノンの理論とは違うところから始める。オートポイエーシス,ルーマンの理論社会学,ホフマイヤーの生命記号論,ドブレのメディオロジーなどが援用される。

西垣によれば「情報」はより厳密には,次のように定義される。

情報とは,「それによって生物がパターンをつくりだすパターン(a pattern by which a living thing generates patterns)」である。(西垣p27)

これはベイトソンの情報の定義「差異を作る差異」に近いが,ベイトソンからは生物の面が抜けているという(西垣p29)。

『記号の知/メディアの知』でも取り上げられていたけれども,パースの記号論がここでも重要だ。

続きを読む "『基礎情報学:生命から社会へ』" »

2004年03月23日

it

it
NEC提供のオンライン映画。「それがユビキタス」な技術のショーケース。
全3話。まもなく完結編公開。

Featured Technology として本編とは別に特に説明があるのは,レゾナントウェア,指紋認証,高速IPハンドオーバー,コミュニケーションドア,スーパーコンピュータ,TPO情報サービス。

こういうのに特有のゴテイネイさが鼻につかないではないが,なにしろ山口紗弥加が出演しているのだ。(いまのところ,でもきっとこのまま最後まで)端役だが。

2004年03月25日

自律的移動支援プロジェクト

「視覚障害者も街を自由に歩ける」:東大坂村教授が新プロジェクト - CNET Japan

場所情報を提供するICタグが、道路の点字ブロックやビル、店舗、住所表示版、工事現場の三角コーンなどあらゆるものに埋めこまれており、UC(引用者注:ユビキタスコミュニケータ)を持った視覚障害者が街を歩きつつさまざまな情報を手に入れる

コストを誰がどのように負担するかはともかくうまく使えれば面白そう。

RFIDそのものが発する情報は単純でも,

点字ブロックからはみだした場合にも「点字ブロックは右側です」といった情報が得られたり、交差点にさしかかると「左に進むと工事現場、右に進むと商店街」といったように、歩行者の歩いてきた方向にあわせた情報が提供される

とあるように,ユーザのコンテクスト情報を加味した情報をつくりだして表現するとすれば,かなりのことはやれそう。

同時に,ユビキタス云々には,ウゼーというかイラネというか,独特の「鬱陶しさ」があるわけで,ユーザのコンテクストに応じたフィルタリングは非常に重要だろう。「ストリート・スパム」でいっぱいの街を歩くのは考えただけでも辛すぎ。

神戸で実証実験をやるようだ。
東大坂村氏、神戸でユビキタス都市実現をめざす - CNET Japan

関連記事:
ユビキタスIDを利用した歩行支援システムがデモ公開される (MYCOM PC WEB)

パケ・ホーダイ

auのWINのような専用機は必要なく,既存のFOMAでOK。

プレスリリース:FOMAのパケット通信料を改定-iモードに定額制を導入、パケットパックも値下げに-

関連記事:

ドコモ、月額3,900円の定額制サービスを6月1日スタート
(ケータイWatch)

スラッシュドット ジャパン | 定額制iモード「パケ・ホーダイ」

M-stage 終了

ITmediaモバイル:ドコモ、PHS向け「位置情報コンテンツ」を終了

やんぬるかな。使ってなかったけど。
ユーザがみるみる減っていくなかでコンテンツを提供し続けるのはモチベーション低いだろうし。

「見知らぬカゾク」のインフラである「いまどこサービス」はまだしばらくは続くのかしら。

2004年のFOMA

ITmediaモバイル:「900iS」「901i」も〜2004年FOMAロードマップ公開

GPSのことは,かすかに「検討中」とあるだけ。
やっぱりあまりやる気ないのか。
QRコードリーダは505iSと900iで既に標準化されてる。

Felica付きは便利そう。仙台圏でもJRのSuicaは使えるようになった。仙台市交通局もFelicaにしてよ。

情報社会デザインフォーラム

日本建築学会の下記フォーラムで,TNCWGの主査として発表をします。

++++++++++++++++++++
第1回情報社会デザイン小委員会フォーラム
日時  3月26日(金) 13:30−16:30
場所  建築会館
テーマ ユビキタス社会の建築と都市 
参加者 小委員会および各WGメンバー

1.趣旨説明(5分) 仲
2.発表(80分)
  ㈰環境情報デザインWG 渡邊
  ㈪都市・地域計画情報 WG 大内
  ㈫ファシリティのあり方研究 WG 石曽根
  ㈬トランスネットワークシティ WG 本江
   (各20分、5分の質疑を含む) 
=休憩(10分)=
3.全体討議(80分)
   コメンテータ 門内輝行、小野田泰明
4.まとめ(5分) 河中
++++++++++++++++++++

前回のTNCWGのブレインストーミングのメモ
TNCWG0316BlackBoard
にもとづいて,
SpeachMemo4Tomorrow
みたいなことを話そうかと準備中。

最近では,一人で考えてるときも,立ってホワイトボードに書くようになってしまいました。

2004年03月26日

すでに花見モード

040326_1933~001.jpg
場所
風は冷たくとも

2004年03月29日

指導者の資質

アメリカのブッシュ大統領が,大量破壊兵器が見つからないことをジョークにしたという。

http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0403/27b.html

There was Bush looking under furniture in a fruitless, frustrating search. “Those weapons of mass destruction have got to be somewhere,” he said. (MSNBC - Bush pokes funat himself, staff)

許されまいと私も思う。

全然レベルの違う話であるが,私は自嘲癖では人後に落ちない。先日もある人にそう指摘されたところだ。本人は自嘲のつもりであっても,自身を嘲るだけではすまないことがありうる。この自嘲癖が容易に止むとは思われないが,不用意な自嘲が,仲間の名誉を傷つけることにならないように,気をつけたい。

サイバー日本館

愛知万博の日本政府館のオンライン部門。

CYBER NIPPON-KAN

まだオープンしたてだが,期待できそうかも。
冒頭のフラッシュのスケールバーは,たまに見る「パワーズ・オブ・テン系」の中でもいい感じ。まだまだネタが少ないので,これが充実してくると面白くなりそう。

『イノセンス』

を見る。きちんとつじつまのあう,電脳暗黒冒険活劇。
画面はとても濃密で綺麗。金色の美しい映像が続く。
格言風の決め台詞の連発も,これだけ続くとクサイもウザイも超えた独自の境地。なにしろカジュアルに話す人物はひとりも出てこないのであるから。

あのシーンはあの映画,このシーンはそのゲーム……と親探しをはじめるときりがないと思うのだが,Bjorkの"All Is Full of Love"も親のひとり。Bjorkのほうは,産業用ロボットが重要な役割を果たしていて,それが違う。濡れていることの表現も。

あと,「ホクタン」へ飛ぶと塔が林立しており,さらにゴシック聖堂の本社ビルの上空を旋回していくので,おお香港からゴシックへ都市の意匠も切り替わるのかぁと思いきや,そうでもなくてアジアのままであったからガクッとなりました。監督のエッセイ「イノセンス - 押井的個人電視台 - 人形と建築の旅」によれば,「中華ゴシック」だとか。んー。

五十嵐太郎さんが「都市論としての『イノセンス』」ってのを寄稿しているのを発見。丁寧な解説記事だけど,ちょっとモノ足らないよん。

公式サイト:イノセンス

アップルシード』ももうすぐ。
関係ないけど予告編見ただけでも『ビッグ・フィッシュ』には泣きそうになった。

回転扉使用禁止

回転扉使用禁止

あちこちでこのようなことが起きているのでしょうか?

どうもそのようですね。

河北新報「回転扉使用中止相次ぐ 宮城 施設死亡事故受け安全点検」
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2004/03/20040330t13032.htm
(上記URLは登録しなければ見られませんし,登録してもSafariでは見られませんが)

『結城浩のWiki入門』

を入手。なんともあっさりした本。2,200円。

2004年03月30日

rebuild支援ツール for MT

本サーバもだんだんリビルドしきれなくなってきたので,これを導入するつもり,のメモ。

「rebuild支援ツール」の説明

Movable Type を非力なサーバ、 もしくは各種制限 (実行時間制限、メモリ使用量制限、など) のあるサーバ上で動かすと、 rebuild 実行時に Internal Server Error が頻発します。 それ以外のサーバでもエントリの数が増えてくると、 次第に rebuild 実行時に Internal Server Error が起きやすくなってきます。

そこで、 rebuild の負荷を少しでも減らして Internal Server Error を回避するため、 一気に全部 rebuild するのではなく、アーカイブファイル1つづつ、 エントリ数個づつ、 何回かに分けて rebuild すると効果があるのではないか、と考えました。

この「rebuild支援ツール」は、 分割rebuild をサポートするためのものです。

Stanford Center for Innovations in Learning

C O U L D 経由。
ideo.com :: Case Studies :: Stanford Center for Interactive Learning

IDEOがデザインした教育施設。簡単な写真はみたことがあったが,ここは詳しく紹介されている。メガフロアの実装にも使えそうなアイデアいっぱい。

うらやましがるだけではいけませんなぁ。
やれることからコツコツやるしかないわい。

ファシリティマネジメント I, 2004年度

2004年度から,講義関係も全部MT上にコンテンツをおくようにする。
前期はファシリティマネジメントI(以下「FM1」)だけなので,引っ越しもわりと簡単。

開講は2004年4月12日。月曜日5限(16:10-17:40)413教室です。

FM1に関するお知らせ一覧

担当教員
本江正茂 (MOTOE, Masashige)
email. <motoe@myu.ac.jp>
427研究室。内線8367。

年次・学期
ファシリティマネジメントI/3年 前期 (選択) 月曜日5限(16:10-17:40)@413教室

講義要綱
ファシリティマネジメントとは、一般に「企業・団体などの施設や環境を、経営的視点から総合的に企画・管理・活用する経営管理活動」*とされている。本講義では、その概念を拡張して、さらに射程の広いより一般的な問題として、ファシリティマネジメントを考える。
企業活動に限らず、どんな事業に際しても、機材、スペース、人間、時間、情報など、あらゆるリソースは無限ではありえない。この限られたリソースを最大限に活用し、事業を推進していくためには、物理的な建築空間と、形をもたない情報システムとを有機的に連動させながら、総合的視野のもとにコントロールしていく技術が必要である。その手法としてのファシリティマネジメントの基礎を学ぶ。

続きを読む "ファシリティマネジメント I, 2004年度" »

ウィルス?

今日は猛烈にたくさん警告メールが届く。
Windowsの人は大変だな。

これらしい。
ITmedia エンタープライズ:国内でも多数の感染例、NetSkyの新亜種「NetSky.Q」に注意を

テスト技術

@IT:特集:ソフトウェアのテスト技術の現状と今後

普通、学校では、足し算や掛け算は教えても、検算には力を入れません。検算にすごく時間がかかったので、勉強が終わりませんでしたといったらすごく怒りますよね。最初から間違いなくやればいいじゃないかと……。ソフトウェアについていえば、残念ながら日本とはそういう国なのです。

結局は想像力の問題なのだ。間違っているかもしれないという健全な想像力を押し殺すようなことがあってはならない。

ていうか,こんなんじゃダメだよなぁと,かなーりリアルに想像できていながら,そのままにしちゃうってこともままある。こうなると「テスト技術」どころじゃない,それ以前の問題だ。こういうマネジメント系のものを読むとまったく妥当で適当な指摘だと思うけれども,「それどころじゃない」現場も少なくないわけだよ。

2004年03月31日

Tacoma Double Cab

C O U L D: こんなものが経由。
Toyota Tacoma CF

大興奮状態を熱演。最高。
ホームビデオ風にみせるカメラワークも素晴らしい。
夜も更けて疲れてくるとこういうのが見たくなるわけです。

仕事,作品,共有

西研『 哲学的思考—フッサール現象学の核心 』(筑摩書房,2001)のあとがき(まだ本編は読みはじめてもいないので)に書かれていたヘーゲルの「ニヒリズムへの対抗策」は,私が好きでよく人に話す西村佳哲の『自分の仕事をつくる 』(晶文社,2003)の冒頭にある「こんなものでいい」のエピソードとつながるものであった。

西村は,裏面を仕上げない安物の家具,ペラペラな建具の建売住宅,広告ばかりの雑誌,水増ししたテレビ番組のような「『こんなもんでいいでしょ』という,人を軽くあつかったメッセージを体現している」仕事に囲まれて我々は生きているが,「『こんなものでいい』と思いながらつくられたものは,それを手にする人の存在を否定する」と憂う。しかし「多くの人が『自分』を疎外して働いた結果,それを手にした人も疎外する非人間的な社会が出来上がるが,同じ構造で逆の成果を生みだすこともできる」点に希望を見いだす。(西村, 前掲書p6)

西研は,「ぼくが共有ということにこだわるのは,それが,私たちがいま経験しつつある“世界像の危機”に対抗する,唯一の可能性だと思っているからだ」と述べて,ヘーゲルの『精神現象学』にある〈事そのもの〉という節を取り上げる。

そこには,芸術作品も日用品もふくめた広義の「作品」をつくろうとする個人が登場するという。はじめは自分の作品でそこそこ満足しているのだが,なかなかイメージどおりにはできない不満や,他人の見事な作品に触れたりする経験から,彼の中に「もっといいもの」がつくりたいという欲求が生じ,そこからしだいに「自分が理想としそれをめざすもののイメージが,彼を含む多くの人々の中に結晶してくるのだ」という。ここに共有の契機が開かれる。

人間どうしが「よりよいもの」をつくろうとして互いに競い合い,互いに鑑賞し批評しあうなかで,「だめなもの」と「よいもの」が区別され確かめられる。そういう営みのなかで人間の生の目標となるような価値あるものが信じられる。しかもそこでは,「絶対」の真なるもの・善なるもの・美なるものを想定する必要がない。これがヘーゲルなりの,ニヒリズムへの対抗策だった。  思考の営みも,こうした〈事そのもの〉をめざす営みの一種である。どこかに存在する唯一の正解(大いなる真理)をめざすのではなく,より多くの人を説得しうるような深く原理的な考え方を,言葉の「作品」としてつくりだそうとする努力。哲学を含む思考の営みとは,そういうものだと思う。(西, 前掲書p390)

ちなみにヘーゲルが『精神現象学』を書いたのは約200年前,1807年だ。
ずっと僕らは仕事をして,作品をつくり,それを共有していくのだ。

因果と相関

テレビ見過ぎの子、言葉の発達に遅れ 小児科学会が調査 - asahi.com : サイエンス

ちゃんと報告を聞いたわけではなくて,この記事を読んだだけの感想。

テレビを長く見たことが原因で言葉の発達が遅れたという因果関係と,テレビを長く見る子はそうでない子に比して,言葉の発達に遅れがある確率が高いという相関関係とは全然違う。もちろんアンケート調査でわかるのは相関関係だけだ。

小児科学会の人はこれを混同したりしないだろうが,ヘッダや記事だけ不用意に読むと,そこに因果関係があると思ってしまいかねない。

両者の相関を生みだしている見えない原因,たとえば「家族とのコミュニケーションが十分でないこと」とかなんとかいうようなものは,それこそアブダクティブに想像するよりほかない。

だから,ここで対策として呼びかけられている「テレビにカバーをかける」の意味は,単に子どもからテレビを見る機会を減らすためではなくて,テレビのない環境をつくりだすことによって,親と子のコミュニケーションの機会を増やすためだというように理解しなくてはならないだろう。

RX-8

pya!
すげー

インタラクション2004

【レポート】独創的なインタフェースのアイデアが光る「インタラクション2004」 (1) 今年はさらに発表数が大幅増のヒューマンインタフェース会議 (MYCOM PC WEB)

「記憶する住宅」の美崎薫さんの記事。
「時空間ポエマー」もちょっと紹介されています。
どれもおもしろそう。

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