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『ローラーとバイオリン』

を観る。タルコフスキーの映画大学監督科卒業制作。卒業制作で、もうタルコフスキーなのだった。卒業制作というのは、そういうものであるらしい。

1960年のソ連作品。バイオリンを習う少年と、ロードローラーの運転手の青年との交流。ふだんは少年を「音楽家」とからかういじめっ子たちが、少年が置いていったバイオリンに悪戯しようとしてケースを開けたものの、バイオリンそのものの持つ独特の迫力に気圧されて蓋を閉めてしまうシーンや、少年が青年に「f」の穴は共鳴のためのもので、共鳴することで音はよくなるのだと説明しながら、弦を弾いては数歩ずつ動いて、響きのよい場所を探し当てていくシーン、建築解体現場で、最後の壁が崩れ落ち、輝くスターリンゴシック建築(どれかわからない)が現れるシーン、などが印象に残る。

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2003年09月15日 02:04に投稿されたエントリーのページです。

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