非常に面白く読んだ。わかったようでわからない構造概念としてのネットワークが非常にクリアに説明されている。
ランダムネットワークではなくて、成長と優位選択にもとづくスケールフリーネットワークのモデル。複雑系を理解するための基本的な道具立てだ。訳者あとがきにもあるように、「ネットワーク・リテラシー」はこれから必須の感覚となるだろう。
クリストファー・アレグザンダーの『ツリーからセミラチスへ』だけだとなんだかボンヤリしているが、次にこれを読むとよくわかる。
アルバート=ラズロ・バラバシ『新ネットワーク思考—世界の仕組みを読み解く』青木薫訳、NHK出版、2002